にぎる。

『にぎる。』にようこそ! このブログは私が見たアニメやマンガの感想を自由気ままに書いています。

タグ:聖恋島殺人事件

 …これが、伊豆丸険を殺人鬼「セイレーン」に変えた理由…
殺人の動機だった。

 現在週刊少年マガジンで連載中の『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』
『聖恋島殺人事件』が展開されている。
 そもそもこの事件は金田一一七瀬美雪剣持警部が出場する磯釣り大会「セイレーンフィッシングマスターズ」の決勝大会に一緒に参加することになったがその宿泊先の聖恋島で影尾風彦・潮小次郎・寒野美火の三人の医師が殺される事件に巻き込まれた、というもの。
 はじめは潮の遺体が発見されたあとで潜水道具のメガネの痕が伊豆丸の顔に残っていたのをTVカメラマンの海星終吾が撮っていた映像から見つけ、様々なトリックを見抜いていった。

 そして最終話となる第15話では、伊豆丸の動機が明らかになった。


 【麻里香は、人体実験の犠牲になった…】

 「医者の風上にもおけないあのクズ共をこの手で殺したんだ!」

 ゴマスリ製薬営業の伊豆丸ははじめたちに、
彼の上得意客の影男・潮・寒野の三人を殺したのは娘の麻里香(まりか)を殺されたことに対する復讐であったことを明かした。

 伊豆丸はもともと営業ではなく製薬会社の研究所の人だった。
 娘の死の真相を探るために人事にムリを言って営業に移ったという。

 ちなみに妻・美月(みづき)とは離婚していて生き別れ状態だったが
数年後のある日の日曜日、伊豆丸は公園で偶然ボール遊びをする麻里香を見かけた。
 血の繋がりというのは不思議なもので麻里香はすぐに伊豆丸と打ち明け、それから日曜日は毎週公園に行って色々な遊びをしたという。
 美月は見て見ぬふりでいてくれたが、ある時突然麻里香が公園に来なくなった。
 次の週、その次の週…と待ち続けていたが、来なかった。
そしてその次の週、美月は涙を流しながら麻里香が死んだことを明かした

 悪性の小児ガンが見つかったので帝王大学病院に入院したが入院治療しているうちにどんどん弱り、最後は娘の最後すら看取れなかったという。

 この時伊豆丸は医療研究者として直感的に「おかしい」と感じていた。
なぜなら伊豆丸が最後に見た麻里香は元気そうで、仮に小児ガンだったとしても2週間で死ぬような状態ではなかったはずだから。

 当時病理検査薬の研究をしていた伊豆丸はその伝で帝王大学病院のことを調べると、
麻里香が帝王大学病院が開発に関わっている新薬の治験対象になっていることを突き止めた。
 そして麻里香と同じように治験対象になっている事例があったことを突き止めた。
 つまり、影尾たちは「病院ぐるみで人体実験まがいの治療」をしていたのだ。

 ちなみに海星取材の時、はっきり目撃していた。

 ・・・剣持警部も話していたように、
伊豆丸には影尾たちを刑事告発することもできた
だが、伊豆丸は三人を殺す道を選んだ。

 伊豆丸は刑事告発のために研究職から営業に移り影尾たちに近づいていたが、ある接待の飲みの日に潮がふとこぼしたから。

 潮はこんなことを言っていた。

 「ここだけの話だけどさ、
例の新薬でずいぶん『殺してる』んだよね、俺達のチーム」

 「小学生の女の子を殺しちゃったのはさすがにちょっとキツかった。
あの時ちょうど小児ガンの初期の子が見つかってね。
前から影尾先生が新薬の治験データに小児ガンの適用実験が欲しいって仰ってたから
その子を「悪性」の癌ってことにして無理やり投薬を始めちゃったんだよね。
 僕の見立てじゃ他の治療で十分治ったと思うけど、
ホラ、影尾先生『帝王』でいらっしゃるから出世のために仕方なく?
 そしたら案の定激烈な副作用が出ちゃった。ものすごい痙攣発作を起こしちゃって。
 ま、もちろんそこには僕ら3人しかいなかったから癌の全身転移による多臓器不全っていういつもの死亡診断書で済ませたけど、
あの現場にあの子の母親を入れてなくて本当に良かったよ。
 俺が親でもあんな死に方たまんないや~!ハハハ

 …伊豆丸は新薬の話が出た時、潮の声をこっそり録音していた。
 最初は「酔った勢いで吐いちまうんだ、お前らの悪行を!」と思っていたが、
 潮の話を聞いた時、亡くした麻里香のことを潮が酔った勢いで口にしたのでこう思った。

 「そんなことで許されるか!!
人の娘を実験動物か何かのように言いおって…!!
それならお前ら全員この俺が殺してやる!虫ケラのようにな!!」

 ・・・こうして聖恋島にて影尾・潮・寒野の三人を伊豆丸は殺した
はじめに犯人と見抜かれた彼には後悔が残ったようだ。

 「だがもう終わりだ。
私にやり残したことはないよ。
もっとももこんなことしたって
死んだ麻里香は帰ってこないんだがな…」

 …このときセイレーンの鳴き声が変わった。
美雪はそれが悲しい感じがすると思っていた…。

 【三本岬の険ちゃんと、明らかになった鉄の塊の謎!】

 ところで伊豆丸は聖恋島の元住人だった。
 霧声昼子とこんな会話が交わしていたから…

 霧声「険ちゃん…! あんた三本岬んトコの険ちゃんだね…」
 伊豆丸「…ええ、昼子おばさん」
 霧声「名前も変わってたから気づかんかったわ」
 伊豆丸「島を出て両親が離婚して…
 今の名は母が再婚した相手の名です」
 霧声「あんたも…苦労したんだねえ…」

 ・・・ところで霧声は事件後、
はじめと美雪を洞窟に連れていき、
はじめが第7話で見つけた黒い鉄の塊の正体を明かした。

 それは特殊潜航艇「回天」

 霧声の話によると、戦中テスト航行で座礁して放置してあったのがそのまま残っていたという。
またそれを最初に見つけたのは霧声で、セイレーンの声を辿って見つけたという。

 霧声が「回天」を見つけた後、島の集会でそれを進駐軍に通報するか話し合い、その結果島民だけの秘密にすることにした。
 ヘタに隠しているように思われたら何をされるかわからなかったが、米軍に言えば『あれ』はきっと壊されて鉄クズにされていた…
それなら、私らで『あれ』を守ろうということになったという。

 霧声は「回天」についてこう思っていた。

 「あの『回天』はこの島の記憶の一部。
命を軽く扱う特攻兵器の犠牲になった多くの軍人さんたちの
『永遠の墓標』なんだから…」


 【はじめの願望…( ゚д゚)】

 事件が終わり、聖恋島から戻ってきたはじめと美雪。
 美雪
 「伊豆丸さんと言い、霧声さんの話と言い、なんかやりきれない」と言っていた。
 一方はじめはベッドに寝転び、雑誌で顔を隠していたがこんなことを話していた。

 「そりゃこっちだって大会賞金200万円はパーだしっ!!
 美雪との初Hも…」
 
 これを聞いた美雪今持ってきた飲み物のカップを
 「ん?何か言った?」とさり気なくゴンと振り下ろした…

( ゚д゚)ポカーン

 しかも美雪
 「スケベなことばっか考えてないでたまには真面目に勉強したら?」
と話したら、はじめ
なっ!なぜわかった!オレの心を…!」と返していた…

( ゚д゚)ポカーン


 ―― (;8;)<マリカチャン…
(;8;)<ケンチャン… ――

 『聖恋島殺人事件』で伊豆丸が起こした殺人事件の動機は鬼島高彦が

 「前にも引きの強い魚に引き込まれて海に落ちて
ライジャケを着ていたのにそのまま溺れ死んだ人がいたんですよ。
 だから今回も「ああ…また事故だ」ってすぐ思っちまったんだが」

第13話でこぼしていたので動機は医療事故に見せかけた殺人に対する復讐ではなく、
釣りの事故に見せかけた殺人なのかな…と思ったら、
普通に医療事故に見せかけた殺人だったか…( ゚д゚)

 確かに帝王・影尾とその部下たちはゲス医者だったが、
 刑事告発せずに人を殺したら、負けかな…(´・ω・`)
 
 そして『聖恋島殺人事件』のように『金田一少年の事件簿』において事件の犠牲者たちが犯人にとって親しい人物を実験動物というかモルモット扱いし殺していたのは『魔犬の森の殺人』を彷彿とさせる事件だったなあ…。 


 ・・・ところで自分はこの事件の犯人当てについて、
今回の事件は伊豆丸が犯人だとすぐわかったけど、
共犯がいるのかどうかで迷った
なあ。
 
 特に寒野に手紙を書いたのは現場にいた関係者かと思ったが、
実は書いたのはバイトだったか…( ゚д゚)
 いずれはこの事件も将来アニメ化あるいはドラマ化されるであろうが
この辺はどうなることやら…?

 それにしてもはじめは相変わらずだなあ…(´・ω・`)
 でも、美雪のラストのさりげない反応は個人的にナイスだと思う。

 (;8;)<ハジメチャン…

 【次のシリーズは7月5日に持ち越し!】

 さて次の事件『25周年記念シリーズ』と題して週刊少年マガジン第31号で連載再開されるようだ。
そしてあっと驚くビックプロジェクトの発表もあるというが、

 ―― 多分アニメとドラマだろう…
いや、映画もあるかな…? ――

(※ソース
週刊少年マガジン 2017年第1号~第19号
『金田一少年の事件簿 聖恋島殺人事件』

CASEFILE of Kindaichi Hajime: 聖恋島殺人事件 #15
講談社(2017)(第14話)p391~p410)

 前回金田一少年の事件簿R(リターンズ)! \デン/

 金田一一七瀬美雪が剣持警部が出場する磯釣り大会「セイレーンフィッシングマスターズ」の決勝大会に一緒に参加することになったが、
その宿泊先の聖恋島で影尾風彦・潮小次郎・寒野美火が殺される事件に巻き込まれた。
 はじめは3人を殺した真犯人・セイレーンをゴマスリ製薬営業の伊豆丸険と見抜いた。
 決め手は、伊豆丸が潮殺しの後で遺体が発見された時潜水道具のメガネの痕が顔に残っていたのをTVカメラマンの海星終吾に撮られていたことだった。

 そして最近の『聖恋島殺人事件』第14話の内容は、はじめ影尾殺しのトリックを解き明かし伊豆丸が寒野殺しの時に寒野を騙って関係者たちに渡した手紙(※実際はバイトを雇って書かせたもの)にのこした決定的な証拠を指摘する、という内容だった。

 【伊豆丸のミス ― 手紙】

 伊豆丸便箋を入れた彼自身を含め合わせて11通の封筒を関係者たちに配っていたが、
指紋について重大なミスを犯してしまっていた。
 それは、伊豆丸宛ての封筒に指紋は残していたが便箋に指紋を一切残していなかったことだった。
 それははじめが剣持警部に封筒と便箋の指紋を調べてもらった結果だった。

 便箋の指紋を残していないことからわかるのは「封筒は開封したが中身は見ていなかった」
 けれどもなぜか伊豆丸は手紙の指示通り集合時間ぴったりに現れた
 そこからわかるのは
 「伊豆丸は手紙の指示の内容を封筒の中を見るまでもなく知っていた…
つまり皆を集めた張本人」

 これをはじめに指摘された伊豆丸は観念した


 【カップ&ボールと影尾殺しのトリック】

 はじめは伊豆丸を観念させる前に、影尾殺しのトリックについて
「古代エジプトからあるといわれている有名なマジック『カップ&ボール』の原理だ」
と関係者たちに説明した。

 ちなみに『カップ&ボール』は3つのカップと2つのカップを客に見せ、次のように動かすマジック。
 
 1.真ん中の空のカップを伏せる
 2.その上にボールを1個乗せる
 3.隣のカップを上にかぶせる
 4.カップの底を叩く
 5.するとカップの間に入っていた1個のボールがすり抜けて下に現れる。
 6.さらにまたカップを伏せもう一つのボールを乗せてまたカップをかぶせ底を叩く。
 7.するとボールがすり抜けて下に2個出てくる。

 このマジックのタネボールは3つあったこと。
空のカップを伏せる時に、手に隠し持っていた3つ目のボールを素早くカップに入れていた。
 そしてカップとカップの間のボールが見えないようオープンするとボールはすり抜けたかのように見える。
 2つのカップに挟まれたボールは素早く回収し、手に隠し持たれたボールは再びカップに…ということ。

 なお、影尾殺しの時は桟橋小屋、センターコテージ、レストハウスをカップに見立て、用意するボールは4つ。

 黒いボール(伊豆丸)
 青いボール(影尾)
 赤いボール(重要アイテム「X」)
 白いボール(観客(はじめたち))

 はじめはこれを使って説明していた。

 
 …センターコテージに集合する時間、午前4時。
 影尾は実はまだここに来ていなかった。
 しかも、鬼島高彦は「あの人」(おそらく影尾だろう)が失格になると
他のメンバーが抗議してスケジュールがメチャクチャになりそうだったので
つい影尾が来ていないことを黙ってしまったのだ。

 実はこれも伊豆丸が仕組んだもので、はじめは
「前の晩、影尾に『集合が10分遅れになった』とでも言ったのだろう」と考えていた。

 はじめたちがセンターコテージから右回りに桟橋小屋に向かったがドアの部屋に鍵がかかって入れなかったので
一旦センターコテージに戻り反対側の入口を目指した。
 そのとき伊豆丸は最後尾にいてトリックを仕込むタイミングを慎重に伺っていた

 ここでセンターコテージを通過することは、コテージに何もないことを確認することと同じ
 くだんのカップ&ボールでいえば、カップが空なのを見せられるのと同じだった。

 全員がセンターコテージを通り過ぎたのを見計らい、伊豆丸は行動を起こした。
 センターコテージにやってきた影尾に「10分遅れは勘違いだった」ということを伝え
影尾がセンターコテージに向かおうと後ろを向いた時に、影尾を銛で突き殺したのだ。

 ―― 影尾の死体を運ぶ必要はなかったのか… ――

 影尾を殺した伊豆丸は桟橋小屋に直行し、ライフジャケットの背中に板を仕込んでニセの銛を刺して影尾の死体を演じた。
 釣りウェアーは全員よく似ていたからフードをかぶった後ろ姿じゃパッと見区別つかず、
その上背中に刺さった銛が強烈なインパクトを与えていたので
最初に見た死体が伊豆丸が演じたものだとはじめたちはわからなかった。

 ちなみに桟橋小屋の明かりは伊豆丸が隠し持っていたリモコンで消していた。
そして重要アイテム「X」を海に投げ入れた。
 それはサイリウムだった。
 もっと言うと、風船に糸でサイリウムと浮きになるペットボトルか何かがついていたもの。
 ここでも伊豆丸はセイレーン(岸に向かっていく潮の流れ)を利用していた。
 
 …サイリウムの光が渡り廊下沿いにゆっくりと向かっていくのを見せつけていたのだ。

 ―― 思えば第3話では『変な光』が見えた時一人遅れていた人がいたが、
それは『変な光』のトリックを仕込んだ伊豆丸だったか… ――

 小道具を海に捨てた伊豆丸は、はじめたちと同じ方向に進んで合流し、
あとは皆と一緒に影尾の死体を見つけたふりをすることで
あたかも「ずっと一緒にいたか」のように見せていた。

 ・・・こうすることであたかも影尾の死体が犯人により
桟橋小屋からセンターコテージまで運ばれたかのように思わせていたのだ。

 そしてこの時カメラの照明がなくなっていたのは伊豆丸によってで、
理由は現場の状況を撮影され彼が途中でいなくなっていたことに気づかれないためだった。


 …「いや~ まいったなあ~!
君頭いいねえ~! 素人探偵くん
完敗だよ~!」

 犯行を認めた伊豆丸
「医者の風上にもおけないあのクズ共をこの手で殺したんだ…!」
動機を話し始めるのだった…

 
 ―― 伊豆丸はライフジャケットのフードを使っていた形跡が点呼を取った時にあったけど、
残念ながらそこは撮影されていなかったか…
 よって今回の事件は海星が撮影していた映像、
あるいは寒野の手紙の指紋が伊豆丸が犯人と確定するための入り口だったか…
 …「水中銃」発言も入り口っぽかったけど。 ――

 自分は今回の事件は伊豆丸以外にも犯人がいると思っていたけど、
 まさか影尾が最初はセンターコテージに来ていなかったとは…( ゚д゚)
 死体は運ばれていたと思わせるのも罠だったのか…( ゚д゚)
 これなら犯人は一人で十分だなあ…。

 それにしても伊豆丸の動機は医療事故ではなく、釣り中の事故っぽいなあ。

 前回第13話鬼島

 「前にも引きの強い魚に引き込まれて海に落ちて
ライジャケを着ていたのにそのまま溺れ死んだ人がいたんですよ。
 だから今回もああ…また事故だってすぐ思っちまったんだが」

 第9話の海星の映像の中で
 「これで三人目だ…」
 と言っていたことから伊豆丸の妻だけではなく伊豆丸の子供(大人の可能性もある)が
釣り大会の事故で亡くなってしまい、後で調べてみると影尾・潮・寒野による殺人だったと思ったからかな…?

 …次回最終話が気になるところだ。

【追記】
 今回のトリックにサイリウムとは…(・8・)
 
 アイドルといえばホノカチャン…もといレイカチャン。
 …速水玲香の再登場に期待だなあ。

(※ソース
週刊少年マガジン 2017年第1号~第18号
『金田一少年の事件簿 聖恋島殺人事件』

CASEFILE of Kindaichi Hajime: 聖恋島殺人事件 #14
講談社(2017)(第14話)p391~p410)

 現在週刊少年マガジンで連載中の『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』
『聖恋島殺人事件』のストーリーが進行中。
 特に最近では解答編が展開されていて、3人の医師、影尾風彦・潮小次郎・寒野美火が殺された事件について、主人公・金田一一真犯人を当てていた。
 
 ―― 久しぶりに真相当てクイズ…もとい犯人当てクイズ。
 自分は真犯人の『一人』伊豆丸険を挙げていた。
 ちなみに伊豆丸が犯人だという根拠は次のこと。

 影尾殺しの時、影尾の死体を演じるためにフードを使った形跡が残っていたこと
 潮殺しの後、潜水道具(シュノーケル(?))の跡が顔に残っていたのを海星終吾に撮られていたこと
 寒野殺しの時、寒野の額に刺さったものを水中銃と言い当てたこと 

 今週登場した第13話では、はじめは真犯人『セイレーン』を伊豆丸と指摘し、
くだんの②と③のことを推理で確かに言っていた。

 そして寒野殺しの時に寒野を騙って手紙を出していた人物は霧声…
つまりは共犯なのではと思っていたが、
 第13話では意外な展開を見せた…!
 部屋割りを決めた鬼島高彦と合わせて… ――


 【シュノーケルの跡と、鬼島の「これで三人目だ」発言の真相!?】

 伊豆丸が一連の殺人事件の犯人である根拠は、やはり海星が撮影した映像にあった。
 
 釣りから帰ってきてシャワーを浴びた後の伊豆丸は、
最初シュノーケル…もとい水中メガネの痕はなかったが
海に潜って冷え切った体が温まるに釣れ血の巡りが良くなると
その水中メガネの痕がくっきりと浮かび上がってしまったのだ。

 ちなみに鰐瀬たかし伊豆丸が真っ赤な顔をして怒っているのかと思っていたが、
水中メガネの痕だった…

 
 ・・・ところで第9話で鬼島高彦は
「これで三人目だ…」という言葉をつぶやいていたのを海星に撮られていたが、
 はじめが真相当て中に伊豆丸の水中メガネの痕の話をした後で
 「なんてこった…
それじゃ、『あれ』も殺人…?」とつぶやいたのだ。

 鬼島の話によると
 「前にも引きの強い魚に引き込まれて海に落ちて
ライジャケを着ていたのにそのまま溺れ死んだ人がいたんですよ。
 だから今回も「ああ…また事故だ」ってすぐ思っちまったんだが」
とのこと。

 …この話は、はじめを「はっ」とさせていた。


 ――鬼島の話から
伊豆丸の本当の動機は今回の事件で殺された三人に医療中の事故で家族など大切な人を殺されたことに対する復讐ではなく、
大切な人が釣り中の事故に見せかけて殺された件に対する復讐なのだろうか…? ――


 【寒野を騙った手紙を書いた人は…】

 …何と、アルバイトの見知らぬ女性だった!!!

 ( ゚д゚)ポカーン
 ( ゚д゚)ポカーン
 ( ゚д゚)ポカーン

 …『雪鬼伝説殺人事件』『人形島殺人事件』に次ぐ突然のバイト登場なので
 3回( ゚д゚)ポカーンしました。

 ちなみに前者は、コテージをある場所に作った外国人のバイト。
 後者はペルソナドールを演じた帰国直前の外国人のバイト。

 …それはさておき、はじめは剣持警部に頼んで指紋を調べてもらっていたが
その結果は寒野の手荷物にあった寒野自筆のメモと同じ指紋が検出されなかった。
 更に言えば、メモの筆跡と手紙の筆跡が全く違っていたのだ。

 この筆跡は右竜あかねのでも霧声昼子のでもなかった。
(※ちなみに右竜は
「先生の字はもっと汚い」と編集者の奥ノ木武蔵に言われていた…
(´・ω・`)ショボーン)

 …さらにはじめは、
「伊豆丸は寒野の部屋を水中銃による自動殺人に都合の良い場所にした」と推理した。
 実際、鬼島は聖恋島に来る前に伊豆丸にコテージの部屋割りを頼まれていたと証言していた。

 伊豆丸
 「寒野先生が部屋のロケーションにこだわる人だから
私がいちいち気を回さないと機嫌が悪くて大変なんだ」
と言っていたが、はじめはこんなことを言っていた。

 「上手い言い訳だよな。
製薬会社の営業と医者という立場を利用し、ただのゴマスリに見せかけて自分の殺人トリックに都合のいいように色々と仕込みをしていったんだ。」

 「寒野に睡眠薬を仕込んだのは直前の夕食のときで、
そもそも伊豆丸は製薬会社の人間だから強力な睡眠薬の知識もあるし手に入れることができ、
いいタイミングで寒野を眠らせるぐらい訳なかった」

 ちなみに自動で水中銃を寒野の額に当てるトリックで使うのは
ボート糸(医療用の溶ける糸)安全ピン
 伊豆丸は次のような手順で水中銃を放った。

 寒野のコテージの外のベランダに水中銃を固定する。
 コテージの壁に安全ピンを刺す。 
 桟橋小屋のボート、水中銃の引き金、安全ピンの3か所に糸を通す。
 すると大きな輪が糸で出来上がる。
 引き潮に乗ってボートに付いた糸がどんどん引っ張られる
 ドア側の安全ピンが抜けることで
  ドアの前にいる伊豆丸は銃が撃たれるタイミングを知ることができた。
 何十秒後かに水中獣の引き金が引き絞られ、寒野の額に命中する。
 撃った反動と糸により水中銃は海に落ちる

 ちなみに伊豆丸が水中銃と口走ったのは彼のミスではなく、
 はじめや剣持警部に水中銃の恐怖を煽りまだ仕掛けが残っているかもしれないベランダにすぐ飛び出せないようにするためだった。

 けれどもはじめは伊豆丸の「水中銃」発言をおかしいと思っていた。
 ボウガンの可能性もあったから。
(※ちなみに自分も問題の第8話について、最初はボウガンだと思っていた。)

 ・・・伊豆丸はしらを切り続けた。
「影尾殺しでは自分はずっとはじめたちと行動していたが
遺体をどうやって集合場所のコテージに運んだのか」とはじめに聞いてきた。

 これについてはじめ「カップ&ボールが教えてくれた」と言った…

 
 ―― ま た バ イ ト か ! ――

 寒野の手紙は寒野本人が書いたものではなく
今回の事件の関係者である霧声昼子か右竜あかねが書いたものかと思ったが、
まさかバイトを雇って書かせていたとは…( ゚д゚)
 これで霧声共犯説が消えてしまうのか…

 しかも部屋割りを決めたのは確かに鬼島だったが、
伊豆丸が事前に部屋割りを指示していたのか…
 よって鬼島共犯説も消えてしまうのか…

 …いや、影尾が殺された第一の殺人では伊豆丸が死体を演じていたことがライフジャケットのフードを使った形跡があることからわかるし、伊豆丸が影尾の死体を演じていたのとは別に桟橋小屋に戻るというかむしろ入ろうとしていた人物がいたから共犯者の存在もあるのでは…
 
 …けれども『カップ&ボール』で伊豆丸の単独犯だということが証明されるんだろうなあ…


 ・・・とにかく最近の『金田一少年の事件簿』のトリックを考える時は
バイトに注意しないと…( ゚д゚)
 突然出てくるから気を抜かないようにしよう( ゚д゚)

(※ソース
週刊少年マガジン 2017年第1号~第17号
『金田一少年の事件簿 聖恋島殺人事件』

CASEFILE of Kindaichi Hajime: 聖恋島殺人事件 #13
講談社(2017)(第13話)p435~p454)

 現在週刊少年マガジンで連載されている『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』は
『聖恋島殺人事件』が連載中で、
前回第11話で金田一一が影尾風彦・潮小次郎・寒野美火の3人の医師が殺された件についての謎解きをはじめた。
 
 最新の第12話では、潮殺しの謎解きから始めていた。


 【セイレーンの鳴き声は2種類ではなく…】

 …5種類あった!!

 七瀬美雪は2種類あるものと思っていたが
コテージ管理人の老婆・霧声昼子の話によると次の5種類だった。

 1.引き潮から満潮に切り替わるときの音(※この時が魚がたくさん取れる)
 2.潮の流れが急に速くなり沖から岸に岩に巻き付くようにして流れ始める音
 3.潮の流れが滞りピタリと凪いでしまう音
 4.引き潮に切り替わるときの音
 5.引き潮が急に速くなり、岸から左巻きに沖にどんどん流されていくようになる音
(※この時は、1.とは逆に入り江で魚が取れない。
その理由は沖に向かう流れと魚が戦っていて餌に興味を示さないから。
特に、伊豆丸険と鰐瀬たかしはこの時に釣りに行った。

 霧声の話によると、
セイレーンの鳴き声は潮の流れと天候によらず1分もずれることはないという。
 「今回の事件の真犯人『セイレーン』はそれを利用して潮を殺した」とはじめは推理した。


 【潮殺しのトリックと真犯人が犯したミス!】

 またはじめは
 「影尾が殺されたあとで冷蔵庫を何者かがあさり食料を持ち去ったりぶちまけてダメにしたことは潮を殺す殺人トリックの伏線だった」
と推理した。

 「それは『島に怪しげな怪物『セイレーン』が潜んでいるように見せかけるため』という単純な話ではない」
とも言っていた。

 さらに食料庫が荒らされたことについてはじめは、
腹を減らしたみんなが孤島で食料がなくなったことに不安を覚えてなんとかして自分たちで食べ物を確保しなきゃと思い、特に伊豆丸「他に方法がないから魚を釣りに行く」と名乗り出たことについてこう言った。

 「だがそれこそが犯人の狙いだったんだ」
 「伊豆丸さん、鰐瀬さんの二人は釣りに出かけて一匹も釣れないボウズの状態でヘトヘトになって戻ってきたけど実はこれも犯人には重々承知の展開だったんだ」

 その根拠にくだんのセイレーンの鳴き声を挙げ、
霧声が島の決まりで長年秘密にしていた
セイレーンの鳴き声の秘密を彼女の口から明かす展開になった。

 
 ・・・「犯人はセイレーンの鳴き声を利用して様々なトリックを仕込んでいた、
その1つが潮小次郎殺しだった」
 こう明かすはじめ「伊豆丸と鰐瀬が全く釣れなかったのを見て自信家の潮が釣りに名乗り出るのも、犯人は計算済みだった」と推理した。

 実際、荒れた海での釣りは潮は得意分野
小説家の右竜あかねは潮が釣り雑誌のインタビューで悪天候で結果を出していたことが記事になっていたのを何度か見たことがあった。
 もちろん犯人はそのことも知っていたとはじめはみていた。

 「潮が海に落ちたタイミングは満ち潮で沖から岸に向かっている状態だった、だから死体はすぐ岸に流れ着いた」
「速い潮の流れに加えて水中スクーターのような物を使えば
丈夫な釣り糸を竿を介して人一人を海に引きずり込むのは難しくないんじゃないか」

 そう推理したはじめは潮が釣り竿を手から離したくても離せなかった理由

 「手袋か竿のどちらかに強力な瞬間接着剤を仕込まれていたから」というのを挙げていた。
 ちなみに釣り用の手袋を身につけていたのは潮と一緒に釣りに行ったはじめも剣持警部も確認済み。

 「犯人はある一定以上の圧力がかかると破けるようなカプセルに入れた瞬間接着剤を仕込み、潮が釣り中両手に力を込めた途端、カプセルは破れて中の瞬間接着剤が流れ出る…
 実はこのとき犯人は水中で潜水具を身に着けて現場にいた…!
水中で魚に模したヒキを演出し、瞬間接着剤が竿と手袋を固定したところを見計らい、
水中スクーターの力を利用して潮を海の底に引きずり込んだ…」
 
 …このトリックには一つ弱点があった。
それは瞬間接着剤が残った竿と手袋を回収しなければならなかったこと。
 新品の手袋を用意し取り替えようにも、潮がどの手袋をしてくるかまでは予測できず、
テレビの映像で残るので手袋が代わっていることがバレてしまう。
だから犯人は手袋が偶然脱げたということにしたかったが、
「それが自分にヒントを与えることになった」
とはじめは言っていた。

 特に、TVカメラマンの海星終吾のビデオの中にあった、と。
 
 そのヒントになることは、
 
 「スキーに行ったときや寒い所から暖かい家に帰ってきた時などに多くの人が経験したと思われること」
 「潮殺し以外にも犯人は後から思えば犯行やトリックに都合の良い発言や行動をいくつも繰り返していたこと」

 さらにはじめは、
 「海星のビデオがなければここまでのことは気づけなかったんじゃないかと思っている」と言い、
犯人に対して「まあ頭のいい犯人のことだから、そろそろ俺が正体に気づいてることくらいはわかってるよな…?」と言った。
 そして「『セイレーン』はあんただよ!」ある一人を指差した


 ―― 潜水道具…
特にシュノーケルを使ったことが顔にかいてあった伊豆丸険が、やはり犯人っぽいなあ。
 ただ、今回の事件の犯人『セイレーン』は伊豆丸一人ではないように思うなあ。
 共犯、あるいは複数犯と影尾殺しの謎解きの時に言いそう…。

 特に「伊豆丸が犯人だ」というのは、推理の序の口に過ぎないのではと自分は思う…。 ――

 
 自分が11話の感想追記で書いたように、今後予想される展開は

 部屋割りを決めた鬼島高彦
 寒野美火を騙った手紙を書いたと思われる霧声昼子
 そして第4話で「近くでも釣れる」発言を潮の目の前でし、
伊豆丸とともに釣りに行った鰐瀬たかし

 この3人も伊豆丸と同じく食糧荒らしであり、今回の事件の真犯人「セイレーン」であると
はじめは指摘するのではないか。
 
 けれどもその前にはじめが次回検証するのは
「シュノーケルのあとが伊豆丸の顔に残ってたのが海星のビデオに撮られてた」
 からの~
「影尾風彦殺し」
で、これは伊豆丸が影尾の死体を演じていたことをフードの乱れから指摘しそうな予感がするなあ。

 また、他の犯人に対しては、手紙の筆跡だけではなく魚を捕る時に使う水中スクーターを伊豆丸に使われたのに今になっても他人に使われた形跡があることをはじめや剣持警部に話さない霧声
 伊豆丸と一緒に釣りからボウズで戻り伊豆丸とシャワーを浴びに行ったのに
彼の別行動(※潮殺し)を怪しむそぶりがない鰐瀬の不審な行動も、
はじめは指摘していくのではないか。
 そして鬼島については多分はじめは指摘しないと思うけど、
第10話に登場した寒野の手紙を提出前に見ていた手帳のようなものは、
霧声からあらかじめ渡された干潮時刻と満潮時刻のメモ…
あるいは霧声の口から話されたセイレーンの鳴き声の秘密に関するメモなのでは。
 …彼の場合、はじめに犯人だと指摘される根拠は部屋割りと手紙かな?


(※ソース
週刊少年マガジン 2017年第1号~第16号
『金田一少年の事件簿 聖恋島殺人事件』

CASEFILE of Kindaichi Hajime: 聖恋島殺人事件 #12
講談社(2017)(第12話)p213~p232)

 現在週刊少年マガジンで連載中の
『金田一少年の事件簿R(リターンズ)・聖恋島殺人事件』

 この事件は剣持警部の誘いで金田一一七瀬美雪がセイレーン・フィッシングマスターズに参加し決勝に進んだけれども、決勝の舞台となる聖恋島で決勝進出者の影尾風彦・潮小次郎・寒野美火の3人の医師が殺される事件に巻き込まれた事件。

 ―― この事件は、はじめの「謎はすべて解けた」が出てきた先週の第11話
思わぬ展開を見せたように自分は思った。 ――

 金田一一の幼馴染・七瀬美雪が披露したマジック・カップアンドボールから(おそらくは最初に殺された影尾についてだろう)、「全く違った視点から事件を見られた」と言っていたし、
 美雪は部屋割りを決めたのはイベント会社の鬼島高彦であることを言い出し
それはあたかも共犯者がいる事をにおわせていたみたいだった。

 『聖恋島殺人事件』第11話の感想を書いた時は、
部屋割りを決めたのは鬼島だとしても手紙の指紋で犯人だといえる理由が見当たらなかった。
 そこで更に考えてみたとき、ふと作者の天樹征丸・さとうふみやが著した『探偵学園Q』に登場したある事件を思い出した。
 それは『サイキック・マーダー』で、この事件の真犯人は2人よりも多い複数犯だったこと。(確か4人だったなあ。)


 【犯人は3人以上では…?(※コメントへのレス)】

 自分がまずこの事件の真犯人『セイレーン』だと思ったのは、伊豆丸険

 1.「影尾が殺されたあと、桟橋小屋で影尾の死体を演じるためフードを使っていた形跡が残っていた」
 2.「潮が殺されたあと、顔にシュノーケルのあとがあったのをカメラマンの海星終吾に撮られていた」
 3.「食料庫が荒らされたときの『飲み物は無事』発言」
 4.「寒野が殺された時に『水中銃』と凶器をすかさず言い当てた」

 これらのように、墓穴を掘りまくっていたことから犯人だというのは何となく想像がつく。
 
 また、鬼島高彦は部屋割りを決めたことは手紙でわかる犯人ではないけれども、
第11話で美雪が明かしたように部屋割りを決めたことそのものをはじめは指摘し、
彼もまた『セイレーン』だ、と言いそう。

 …すると寒野(を騙った)手紙の件に関しては伊豆丸、鬼島とは別に犯人がいそうな予感がする。
3人目の『セイレーン』だ。


 【検証、潮小次郎殺し】
 

 霧声昼子共犯説の根拠は、
「伊豆丸が飲み物の事を聞いた時、食糧がダメになっているのに
『ええ ただいま』と言っていた」こと

 ―― 確かに霧声さんは、第8話冒頭では
「ええ 今お持ちします」
と言っていましたね。 
 これは、食糧が荒らされた第4話冒頭のシーンで彼女が
「保存しておいた缶詰から何から全部なくなっていて乾物やお米も全く残っていません」
と答えたシーンと矛盾していますね。――

 
 ・・・そういえばはじめは食糧が荒らされた第4話でこんな発言をしていたなあ。

 「問題は『誰が』持ち去ったかじゃなく
『なぜ』持ち去ったかだ…!」

 『なぜ』持ち去ったかは、おそらく潮小次郎を釣りに行かせるためだと思う。
 
 犯人は、第7話はじめが推理していたように手袋に瞬間接着剤を仕掛け海に落ちた潮を強力な水中スクーターで海の底に引きずり込み殺したのでは。
それを実行したのはシュノーケルのあとを潮の遺体発見時に残してしまった伊豆丸だったのでは。

 そこで第4話で潮が釣りに行く前のシーンをもう一度見直してみると、
 一見すると伊豆丸と鰐瀬たかしが釣りに行ったけれども釣れなかった(ボウズだった)ことが潮を釣りに行かせるきっかけになっているように見えるが、
部屋割りを決めた鬼島が犯人とすると、霧声もまた伊豆丸の共犯者では。
 更に言えば、伊豆丸と一緒に釣りに行った鰐瀬もまた共犯者なのでは。

 
 ―― 影尾風彦殺しの後で、

 備蓄食料がなくなったことを伝えたのは、鬼島高彦
 食料がまったく残っていない事を伝えたのは、霧声昼子
 「そうだ、釣ればいいんだ」と言い出したのは、伊豆丸険
 特に、「近くで釣れる」と言い出したのは、鰐瀬たかし

 この4人の一連の発言が、すべて潮小次郎を死に至らしめるトリックだったとしたら…?
言い換えれば、この4人が共犯だったとしたら…?
 更に言い換えれば、くだんの4人の発言が「そうだ、釣りに行こう!」みたいな
潮に流されたいわゆる『死のCM』だとしたら…?

 特に伊豆丸と鰐瀬が『死のCM』後、
まったく釣れなかったことを身をもって強調し、それが潮を動かしたとしたら…?

 …潮はその裏にある殺意に気づかず釣りに行ってしまい、
命を落とした
のでは…。 ――

 
 ・・・私のブログの『聖恋島殺人事件』第11話の感想に寄せられていたコメントの結びには、

 「寒野殺しに使った手紙の女性筆跡もひっかかる」

とあった。

 もし鬼島・伊豆丸・鰐瀬そして霧声が潮殺しに関わっていたならば、
女性筆跡の正体は霧声だったのではないかと自分は思った。

 特に問題の寒野を騙った手紙が入った封筒だが
それは事件が起きる前あらかじめ用意されていたもので、手紙だけではなく封筒の内側にすら指紋が検出されていなかったりして…

 そして今回の事件の真犯人は少なくとも共犯っぽいが第11話の怒涛の展開から
部屋割り手紙の筆跡を考えると伊豆丸だけではなく鬼島霧声も、
さらに潮を釣りに行かせることに伊豆丸に協力した鰐瀬もまた犯人「セイレーン」なのではと思った。

(※ソース
週刊少年マガジン 2017年第1号~第15号
『金田一少年の事件簿 聖恋島殺人事件』

CASEFILE of Kindaichi Hajime: 聖恋島殺人事件 #11
講談社(2017)(第11話)p417~p436)

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