『イブニング』2023年6号で
『金田一少年の事件簿30th』は『イブニング』休載にともない、
完結…(´・ω・`)
…『金田一少年の事件簿30th』最後の事件は、◯人事件かと思いきや、
「怪盗紳士」が登場する事件だった。
事件の舞台は現代アート展で、
怪盗紳士がある絵画を盗む事件が発生した…
…というものだった。
この事件には人気アイドルの速水玲香やフリーライターのいつき陽介も登場していた。
【真壁誠と鷹島友代】
今回の事件は不動高校のミステリー研究会の部室からスタート。
主人公・金田一一の幼馴染・七瀬美雪は学生ミステリー研究会への参加を個人ではなく研究会として参加することを言おうとしたら
はじめは
「やべ~ HPがもたねぇ~~」
という寝言を言いながら寝ていたので
「やれやれ夢の中でもゲームか?
ダメ金はやっぱダメ金だな!」
と、真壁誠は言っていた。
さらに真壁誠は
「七瀬さんもこんな"フリーター確定男"早く見捨ててもっと将来性のある例えばこの"東大確実"真壁誠のような男に…」
と続けたが、鷹島友代に
「…真壁さんは大学出たらなにをされるんですか?」
と言われたとき真壁は
「あん?
俺はもちろん推理作家…」
と答えると鷹島は「ジロ…………」と静かな視線を真壁に向けると
「…もいいかなぁ~
と思ったケド!
最近刑事とかもいーかなぁ~って!
将来は警視総監とか?」
となぜか焦ったように汗だくで返していた。
部員の話によると、真壁は鷹島の尻に敷かれてるらしかった…( ゚д゚)
―― 『金田一37歳の事件簿』では
恐らく二人は仲の良い夫婦…((((;゚Д゚)))) ――
【速水玲香に釣られるはじめちゃん】
一方はじめは、ケータイに電話がかかってきたので廊下に出た。
それは人気アイドル・速水玲香からだった。
玲香は現代アートイベントのゲストとして参加することになり、
「友達招待して良い」と言われたのではじめに「観にきて」と言った。
はじめは二人きりで行くものだと思い
「行く!行く!楽屋ゼッタイ行く!」
と言い、玲香が
「チケットは何枚いる?」
という質問に対し
「チケットの枚数?そりゃあもちろん~~」
と言うと後ろから肩を叩く人がいて
「……2枚でお願いできる?」
と「ゴゴゴ…」という気迫で
美雪がはじめに言っていた…((((;゚Д゚))))
はじめは
「に…2枚でお願いします…」
と玲香に答えた…((((;゚Д゚))))
…こうしてはじめは美雪と一緒に
『現代アート展 ジャンクシーとその仲間達』に参加することになった…。
―― (;8;)<ハジメチャン… ――
【ブロッコリー】
そもそも「ジャンクシー」とは匿名アーティストで、最高傑作は『核の傘の下』だった。
ちなみにパンフレットの『核の傘の下』を見たはじめの感想は…
「? なに コレ
ブロッコリー?」
タイトルをよく見ないはじめだった…。
( ゚д゚)ポカーン
K角S良姉さま「((((;゚Д゚))))」 ←違う
…そんなやり取りをしていたはじめと美雪のところに、
学校の社会科見学中の金田一二三がやってきた。
「芸術とかまるっきしダメなあんたがどーして……
あっ!
そーかそーか、それで美雪おねーちゃんも……
お邪魔しちゃ悪いわね~」
とフミは玲香の看板を見てニシシシと笑っていた…。
「相変わらずのマセガキだな」とはじめは思っていた…。
…さらに明智健悟警視がやってきた。
「私にとって美術鑑賞は日常ですよ。
今日は休暇をとってジャンクシーの作品をね。
…さしずめ君は今回のトークイベント出演者が目当てでしょう?
わかりやすいというか単純というか…」
とはじめに言っていたので明智警視にムカついたところを
美雪になだめられたはじめは
「それより玲香ちゃんに挨拶に行かないと…」
と言って玲香の楽屋を探し歩き始めた。
「明智警視の言うとおりじゃない!もーっ!」
と美雪ははじめに思っていた…。
【七瀬美雪 vs 速水玲香 !?】
そのとき、玲香がはじめと美雪のところにやってきた。
美雪と玲香が出会うと
「ゴゴゴゴ…」というオーラが出てきたのを感じたはじめは
「こんなところで立ち話もなんだから…」
と言いかけた。
すると玲香は
「そうだ!
話題のジャンクシーが飾られている部屋はまだ一般未公開だから今のうちに3人で観に行っちゃおうか~!」
と言い出した。
「そんなことしていいの?」
とはじめが聞き返すと
「大丈夫、大丈夫。
あたし関係者だし、公開始まっちゃったら絶対始まっちゃったら絶対観になんていけないもの目立っちゃって!
さっ、行こ!金田一くん」
と答えたのではじめと美雪と玲香は
ジャンクシーが飾られている部屋・A館展示室に向かった。
【停電と、はじめが感じた違和感】
A館展示室ではじめたちはいつき陽介に会った。
いつきはなぜか大荷物…大きなカバンを持ち歩いていた。
それについてはじめが聞くといつきは
「そりゃお前、天下の天才アーティストの作品をちっせーカメラで撮るわけにもいかねぇだろ。」
と答えた。
またいつきは
「今日はアートの取材なんですか?」
と聞くと、
「そうそう、噂のジャンクシーをね!」
とウインクしながら答え、
「まあなんでもこの1枚の絵が30億っていう価値だそうだから!」
と言った。
はじめと美雪はその金額に驚いた。
特にはじめは
「(このブロッコリーが!?)」
と思っていた。
二人の反応にいつきは
「ま!こーゆう絵にそれだけ金出す奴がいるってことだ!」
と言っていた。
ちなみにジャンクシーの作品について、
はじめは『彷徨える関西人』を「センスがあると思う」と言い
美雪は『虹を渡るフクロウ』が好きと言っていた。
…そこにメガネを掛けたイベントのスタッフと思わしき男性が現れて
「お客さんお目が高いですよ!
このアーティストはいま新進気鋭でしてね!
でもジャンクシーの両サイド2枚の展示は今日までで
午後の中休みの時間に入れ替えになるんで今のうちに観ておいてください!!」
と言っていた。
それを聞いた玲香は
「中休みってあたしの出るイベントですよね。
よかった!帰ってきたらもうないってことよね」
と言い、『ブロッコリー』…もとい『核の傘の下』の左隣にある球の絵を
「よーし、しっかり観ておこっと!」と覗き込んでいた。
はじめは玲香の尻のあたりを
「僕はこっちを観とこ」と覗き込むと
美雪のげんこつがその後ろから飛んできた…
( ゚д゚)ポカーン
・・・美雪のげんこつが飛んでくると同時に、突然会場が暗くなった。
玲香(※あるいは美雪?)は
「やだ、なにも見えない 怖い!」
と言い、はじめといつきは次のような会話をしていた。
いつき
「でもこれじゃ自動ドアも開かないんじゃないか?」
はじめ
「え!まさかずっとここに閉じ込められんの?」
いつき
「んなわけねーだろ!
しばらくすりゃ誰か来るって!」
はじめ
「…ったく!
よゆーだないつきさんは」
…停電がおさまって3人のスタッフがやってきたのは停電から5分後のことだった。
はじめは
「やっぱり真っ暗な部屋に閉じ込められるなんてあまりきもちいいもんじゃないな…」
と思っていた。
・・・停電後はじめと美雪は「休憩時間のイベント中は他の絵と入れ替える」と聞いていたのでA館展示室がいったんクローズするまで絵を観ていた。
この時はじめはA展示場の光景について
「なんか変だな―」と感じていたが、
「ま、いっか!!」とスルーしていた。
玲香が出演するイベントが始まるので…
【剣持警部登場! 展示室に再びやってきたはじめは…】
玲香は衣装をチェンジし、司会のインタビューに答えていた。
司会
「さて、玲香ちゃんのお目当てはやはりジャンクシーですか?」
玲香
「そうですね。
でも他の方の絵も素晴らしそうで…
ただ私、ここに来てまだ時間が取れてないんで。
この機会に後でじっくり鑑賞したいと思います。」
…美雪ははじめに
「はじめちゃんは絵より玲香ちゃんを熱心に見てたね!」
と言われ、
「ハハハ、別にそんな・・・」
と返したところ、向こうが騒がしいことにはじめは気がついた。
剣持勇警部と所轄の刑事たちがいたのだ。
はじめが剣持警部に話しかけると、手伝うように言われた。
「お前もちょっと縁のある悪党が
ジャンクシーの絵を今日中に盗み出すとつい先程予告状を俺あてに出してきたんだ」
と話す剣持警部にその人物は誰なのかをはじめが聞くと、
「怪盗紳士だよ!」
と剣持警部は答え
「やつめ、この警戒の中どうやってあんな目立つ絵を盗もうってんだ」
「どう思う? お前は!?」
とはじめに聞いた。
はじめは剣持警部とともにA館展示室に向かった。
・・・「あれだな……!
例のジャンクシーの絵は……
……まったくこんなものが30億もするとはな……!」
と絵を観ていた剣持警部がつぶやくと
はじめは絵を眺めると何かに気がついてこう言った。
「……オッサン……!
ジャンクシーの絵はもう盗まれてるぜ?」
それを聞いた美雪は
「なに言ってるの?はじめちゃん!」
剣持警部は
「そうだぞ金田一、絵は俺達の目の前にちゃんとあるじゃ…」
と言いかけるとはじめは
「……謎はすべて解けた!」
…と言った…!
―― 『ブロッコリー』…もとい『核の傘の下』の絵の下に本物の『核の傘の下』があるのかな?
あるいは玲香がイベント前に覗き込んでいた球体が白黒反転していることからそちらの絵の下にあるのかな? ――
『核の傘の下』は一見すると変わっていないけど
向かって左隣の球体の白黒反転と向かって右隣の『虹を渡るフクロウ』がなくなったのが怪しいなあ。
むしろそちらが30億なのでは…?
また、怪盗紳士の正体について怪しいのは大きなカバンを持ってきたいつきと
ベルトが2つついた特徴ある形のスカートを履いて登場し、
スタッフだからということで一般未公開の会場に堂々と入れた玲香かな。
あと、はじめと美雪に「お目が高い」発言した現代アート展スタッフの可能性も…?
イベント中の他の絵との入れ替えが意味深すぎるし…。
…果たして『金田一少年の事件簿30th』はどんな結末を迎え『金田一37歳の事件簿』につながっていくのか気になるところだなあ。
【ソース】
『イブニング』2023 02.28 No.05
『金田一少年の事件簿30th』
File 27 ジャンクシー
講談社 (p171~p192)