(;8;)<シロチャン…
週刊少年マガジンで連載中の『金田一少年の事件簿R・白蛇蔵殺人事件』の最終話となる第11話では
容疑者リスト入りを果たしてしまった姫小路蒼葉のペット・白ヘビの白ちゃんがその牙で人を死なせた。
その犠牲者は白蛇旅館の女将で姫小路蒼葉の母・姫小路鏡花。
風呂場でシャワーを浴びていた鏡花の足に噛み付き、命を奪ったという。
鏡花は白ちゃんに噛まれてから半日後に息を引き取ったという。
ちなみに白ちゃんは中南米にいる猛毒蛇のアルビノ(白化個体)で日本には血清がないという。
―― 轟沈したのは青葉もとい蒼葉の母だったか…( ゚д゚) ――
【白神黄介と鬼門影臣が手を組んだのは…】
自分は第10話の感想で、特に鬼門影臣について残る謎は
『鬼門の火傷の痕は誰によってつけられたか?』『モグリの医者を殺したのは鬼門だが、それは鬼門の意思か?それとも鷺森弦(白神黄介)の指示か?』
ということを挙げたが、その答えは第11話にて鬼門が語っていた。
…白頭巾を頭に被った白神蓮月の姿で黄介や白蛇酒造の人々の前に現れた、鬼門が…。
鬼門はモグリの医者を殺していて剣持警部が追っていたが
医者を殺した動機は金のトラブル。
その後医者を殺したことが裏社会の連中の逆鱗に触れて顔を焼かれた上に有り金を全部せしめられたという。
鬼門は「白蛇酒造(白蛇蔵)を乗っ取るために手を組もう」と言い出したが、
黄介も鬼門を利用しようとしていた。
特に、「始末する『毒蛇』が一匹増えた」と思っていた…。
・・・ちなみに第2話で白神音松が白神蓮月のDNA鑑定を見せていたシーンがあったが、
実はそれは黄介のとすり替えたものだった。
…黄介は鬼門を蔵に誘い込み殴って気絶させて一番端の二重底のタンクに隠し、
蔵に入った白神左紺も気絶させタンクに隠した。
そして鬼門をタンクに放り込み溺死させた時にタンクの酒を抜いたが、
鬼門の体についた酒の醪が白蛇がまとわりついているように見えたのでもう何でもできるような気がしていた。
「俺のこの『怒り』は白蛇様のもの・・・
白蛇様が俺に汚れた『毒蛇』共を駆逐させているんだ…!!」と。
白蛇様が俺に汚れた『毒蛇』共を駆逐させているんだ…!!」と。
左紺の喉を折れた櫂棒で突いた時も…。
・・・黄介は警察のパトカーに乗り込んだ。
だが金田一一にはモヤモヤした感じが残っていた。
「ひょっとしてこの事件はまだ終わっていないのではないか?」と。
【明かされる鞠乃殺しの真相! そして…】
事件後、蒼葉は母の鏡花に聞いた。
「二人目の奥さん亡くなったの「タンクの洗い場だ」ってあたし確かにお母さんから聞いたよね?」
鏡花は
「そうだったかしらね…お母さんもちょっと混乱してたかも」と返した。
蒼葉は蔵がなくなって母の鏡花と離ればなれになるのかと心配していた。
また鏡花から白ちゃんについて「噛まれないように気をつけて」と言われていたが、
この日蒼葉が白ちゃんに餌をあげようとした時白ちゃんの姿は飼育小屋になかった。
…実は風呂場にいたから…!
そしてシャワーを浴びていた鏡花を噛み殺した…!!
…ちなみに鏡花は生前こんなことをつぶやいていた。
「結果オーライ…ってとこかしら…あの黄介が生きていたのはびっくりしたけど
結局邪魔な兄弟同士で殺しあってくれたんだもの…助かったわ!
左紺にはあたしと鞠乃の取水タンクでのやりとりを見られてからなんとか丸め込んで『味方』にしたけどいずれなんとかしないと…って思ってたのよ!」
…実は、白ちゃんは鏡花が蒼葉に飼わせていたのだ。
左紺を殺すために…。
・・・後日、はじめは黄介に4つのことを伝えるために剣持警部と一緒に面会に来た。
1つ目に鏡花が毒蛇(白ちゃん)に噛まれて死んだことを伝えるために。
2つ目に「過去に鏡花が白神音松の2番目の妻・鞠乃を取水タンクにて鏡花と言い争いになった末転落させて殺してしまい、
それをたまたま左紺に見られたため
鏡花は左紺と結託しお互い真相を他言しないことになったのではないか」
という推理を伝えるために。
(※ちなみにはじめは「左紺は鞠乃がもともと嫌いで鏡花に憎しみを煽られるがままに蓮月と黄介を殺そうとしていたのではないか」「特に鏡花は『先妻の子供をすべて消すことが目的』だから、いずれ邪魔になる左紺を殺すために白ちゃんを用意していたのでは」と推理していた。その推理に至るのは鏡花についての幾つかの不審点。
それは、「黒鷹銀三の話では鏡花は鞠乃の事故現場を知っていたはずなのに蒼葉には嘘の事故現場を教えていたこと」「鏡花は『自分の弟を生きたまま火炙りにした上もう一人の弟にその罪を被せるなんて!』と口走ったが、黄介は蓮月について「殺した」と言ったけれどもその方法は黄介は一言も言っていないこと」・・・特にはじめは第10話での鏡花の火炙り発言から「火炙りは鏡花が左紺本人からまるで聞いたようだ」と感じたので左紺と鏡花の結託関係を見ぬいた。)
3つ目に
「黄介が鏡花が左紺を始末するために白ちゃんを飼っていることを知り、
左紺を始末後に白ちゃんをシャワールームにこっそり放して
「黄介が鏡花が左紺を始末するために白ちゃんを飼っていることを知り、
左紺を始末後に白ちゃんをシャワールームにこっそり放して
白ちゃんが鏡花を殺すのをただ待っていたのではないか」
という推理を伝えるために。
という推理を伝えるために。
そして4つ目に音松からの伝言、
「黄介が帰ってくるのをずっと待ってる。あの白蛇蔵で…」
を伝えるために…。
こうして白蛇酒造を舞台に起きた殺人事件は幕を閉じた。
答えのない悲しみを残して…。
姫小路鏡花は、鞠乃の死と蓮月の死に関わった『最後の「毒蛇」』だったのだ…。
―― 白ちゃんが第6話で容疑者リスト入りしていたのは
白ちゃんが鏡花を殺す伏線だったのか…! ――
しかも白ちゃんが蒼葉のペットでなく左紺を殺す鏡花の道具だったとは意外すぎるし、
白ちゃんがかわいそう!!
白ちゃん「(´・ω・`)にょろーん」
でも鏡花は自分が左紺を殺そうと思った道具に殺されてしまったか…。
皮肉だなあ…( ゚д゚)
…そして残された蒼葉はどうなるのだろうか…。
(;8;)<アオバチャン…。
でも蔵は黒鷹が仕切っているというし、元気な蒼葉だから蔵も旅館も安泰だと信じたい。
・・・今回の事件は白神左紺と鬼門影臣を蔵にて殺害した事件と
過去の鞠乃の事故死(鞠乃殺し)の真相解明という大きく分けて2つの事件が展開されていたなあ。
それにしても今回鏡花が白ちゃんで殺されたような殺人事件の仕掛けが後で発動するタイプは
本編では『魔術列車殺人事件』で高遠遙一がピエロ左近寺に発火トリックを仕掛けた時以来かな。
もし高遠遙一が登場していなかったら
白神黄介が高遠遙一ポジションだったのかも…?
・・・さて次の事件については「coming soon!!!」とあるので
どんな事件が登場するのか今から楽しみだなあ。
(※ソース
週刊少年マガジン 第29号~第41号
『金田一少年の事件簿R・白蛇蔵殺人事件』
講談社(2016)
CASEFILE of Kindaichi Hajime:白蛇蔵殺人事件 #11
CASEFILE of Kindaichi Hajime:白蛇蔵殺人事件 #11
p437~p458(41号))