本誌降臨から11年…。
お前未だに何してる?
『金田一37歳の事件簿』の金田一一だと思ったら
アザゼル篤史だった>ω</(←顔文字が違う)
はじめに扮したアザゼルさん
「下級悪魔の名にかけて!」
アザゼル少年…
もとい『アザゼル実は10万37歳の事件簿』…
( ゚д゚)ポカーン
…そんな感じで表紙を飾った『イブニング』で連載中の『金田一少年の事件簿』の続編
『金田一37歳の事件簿』では
『金田一37歳の事件簿』では
『歌島リゾート殺人事件』が展開されている。
【金田一耕助が、ついに引き合いに出された。】
そもそも『歌島リゾート殺人事件』は、
37歳になった金田一一が仕事で訪れた歌島で、客の一人・桜沢楓が『二度殺された』事件。
一度目は肝試し中、チャペル内でロープを巻かれた遺体となって発見されたが閉め切った遺体が消え、二度目はヴィーナスの鐘のある塔の中でワイヤーで高所に首を吊られていた。
ちなみに歌島での一連の殺人事件ははじめにとってこれで4件目で、
かつてオペラ座館があった少年時代に「ファントム」(あるいは「歌月」)を騙る殺人鬼による3件の事件を解決している。
だが、今のはじめは何らかの理由で「もう謎は解きたくないんだ」と思っていた。
今は、客の安全を第一に考えていたのだ。
なお前回第5話では警視長となった明智健悟に援軍を頼むが、断られてしまった。
・・・さて、第6話では客の一人・鈴木実は、
再び現れた桜沢の死体を見た時に
「やべーよ!
これってやっぱり…『あの時の』…!!」
と怯えるそぶりを見せた。
今、桜沢の遺体を見ている参加者たちの中にいる犯人を横目で見ながら…
彼と目が合ったとき、鈴木は思わず視線をそらした。
冬木栄介支配人は『オペラ座の怪人』を引き合いに桜沢が最初の犠牲者である道具係のジョセフ・ブケにそっくりと言ったことから
『見立て殺人』だと皆は騒然となった。
すると館林一樹が『獄門島』を引き合いに
「事件を金田一耕助という名探偵が解決した」
と話した。
「事件を金田一耕助という名探偵が解決した」
と話した。
そしてはじめに「(金田一って)わりとよくある名前なのかな?」と聞いていた。
この時のはじめは自分の正体…金田一耕助の孫ということをすぐに明かさず、スタッフとして客たちをリゾートに戻した。
冷静に対処するはじめを見て、同僚の葉山まりんは
「なんか…いつもとぜんぜん違う…」とつぶやいた。
はじめはこう言った。
「こんな事になって動揺してないわけないだろ?でもここには俺達しかいないんだ。台風で警察も来れない以上、何が起きても俺たちで解決するしかない。でなけりゃまた…。」
そしてはじめはまりんに客の対応を任せて、『ある人』に久しぶりに電話をかけた。
【剣持警部、再登場!!】
それは剣持警部。
でも20年後の剣持警部は8年前に退官していた。
けれども「刑事のカン」は健在で、特にこの日は寝付けず鉄アレイを両手に体を鍛えていた。
夜11時半、はじめからの電話を受けた剣持は
「まさか昔みたいにまた事件でも?」と言っていた。
はじめは剣持に今自分の目の前で起きている事件の状況を説明した。
この件に関して明智警視長が部下を指揮できる立場にないので
剣持警部ならば退職したとはいえ捜査一課にコネがあって動けるのではということも話した。
そして事件の関係者の身元を洗うことを頼んだ。
はじめ「鈍ったとはいえ、俺の直感が湧いてくるんだ!素知らぬ顔で集まったツアーメンバーの中に『殺人鬼ファントム』がいるって…ね…!」剣持「なんだか俺までゾクゾクしてきちまったぜ。よし、任せろ!この剣持勇!警察は退官しても『刑事魂(デカだましい)』まで引退はしちゃいねえぜ!」はじめ「あぁ…頼む! 剣持のオッサン」剣持「ついに昔の口調が出てきやがったな!いいんだよ!それで!!」」
…こうして剣持のオッサンは、はじめに協力してくれた。
【ファントム、第二の殺人に動き出す…】
はじめは剣持元警部に電話後、状況を整理した。
「桜沢の遺体が再び現れたヴィーナスの鐘の塔からリゾートまで歩いて4、5分かかる。鐘が鳴り響いた時は関係者全員揃うまで、ものの1、2分。何者かが鐘を鳴らしてリビングホールまで戻ってくることは絶対に不可能。少なくとも関係者全員に鉄壁のアリバイがある。かといって、鐘を鳴らすための自動装置のようなものは見つからなかったし、リゾートから糸のようなもので操るにしたっていくらなんでも距離がありすぎる。まさかファントムが島をうろついているわけじゃないだろうな…」
こうはじめが考えていると、塔の上にファントムがいた…と思ったら気のせいだった。
そして明智警視長の
「なぜ死体が消えたのか、まずはそこから考えてみたらどうですか」という言葉を思い出し、
「首吊りというだけならチャペルで見つかった時点で十分見立てになってたが、
それだけじゃなく何かどうしても必要な理由…とても重要な何かがあったに違いない」
と考えた。
・・・その頃『ファントム』は第二の殺人をしようと思っていた。
「まずいぞ…なりがあそこまで代わって名前もありふれてるから気づかなかったが…多分あいつあの時の…だったらなおさら早くヤッちまわないと…!あいつ絶対気づいてる…!こっちの正体…」
そして造花とリボンとLEDイルミネーションの入ったダンボールを見て思った。
「やはりファントムといえば『シャンデリア』だな。
派手に行こうじゃないか、うんと派手にな。 クククク…」
… 一方、「やべぇ…やべぇぞ…」と鈴木実は怯えていた。
「あいつが俺に気づいたら俺は…
いや、大丈夫だ絶対気づいてないはず。
わかるわけないんだわかるわけ…」と思っていた。
だが、鈴木はルームサービスを騙ったファントムに、ドアを開けたところを投げ飛ばされ気絶させられた…。
―― 剣持のオッサン
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ――
退職後の剣持のオッサンは
はじめのこれからの仕事について極めて重要な役割を果たしそうだなあ。
例えば「ここはお前の本当の居場所じゃない」などと言って、
はじめに私立探偵を勧めるとか…。
…さて、今回の事件のポイントとなる桜沢の二度目の死体発見となるヴィーナスの鐘が鳴った件については自分が思うに、第3話の肝試しのルール説明中にオーディオルームで『オペラ座の怪人』のテーマが鳴ったトリックがヒントになるのでは。
そうすると犯人は自分のアリバイをまんまと確保できるのでは…
ちなみに第5話でヴィーナスの鐘が鳴ったときに遅れてやって来たのは麻生早苗と小野塚哲也。
二人のうち、桜沢の脈を確認したのは麻生で、脈について彼女がトリックを仕掛けたとすると
オーディオルームで事前に録音した鐘の音を鳴らしたのも彼女かも…
オーディオルームで事前に録音した鐘の音を鳴らしたのも彼女かも…
・・・次回、鈴木はド派手な死体になってはじめたちの目の前に現れそうだなあ。
まるで地獄の傀儡師・高遠遙一の芸術犯罪みたいに…
―― そういえば20年後の高遠はどうなっているだろうか…?
あと、七瀬美雪の姿は…? ――
【ソース】
イブニング 2018.4.24 NO.9
『金田一37歳の事件簿』
File6 鉄壁のアリバイ
歌島リゾート殺人事件
講談社 (P179~P200)