将棋の少年プロ棋士・桐山零と、彼を取り巻く人々を描いた
アニメ『3月のライオン』

 第2話では零が世話になっている川本三姉妹(川本あかり・川本ひなた・川本モモ)について、 
主にあかりが描かれていた。
 零とあかりとの出会い、そしてあかりのもう一つの顔がメインに描かれていた。
 …それは、銀座の「Club美咲」にてホステスをしていることだった。

 特に、
 「昔、零が棋士の先輩に酔い潰されて店の前に置き去りをされたのを
あかりに助けられて川本家に運ばれた。」
 これが零とあかりとの出会いだったのだ…

 そして今の零は、あかりにから何となく逆らえないことが明かされていた。
 …最初に自分のみっともないところを見られてしまったから…。


 【零の周りの、愉快な棋士たち。】

  第2話の冒頭では家に帰って来た零を少年棋士の二海堂晴信が待っていた。
しかも零の対局通知書が入った封筒を勝手に開けていた。
 自分で対局通知書を直接零に渡そうと、零の住むマンションで待っていたのだ。

( ゚д゚)ポカーン
 
 10年前に子ども将棋大会で零と対局した日から晴信は零を勝手にライバル視していて、
しかも勝手に「親友(心友)」と思っている
模様。
 それだけではなく零がスルーしようとしてエレベーターに乗り込むとエレベーターに無理やり乗り込もうとして、
しまいには家に上がり込む始末。

 ちなみに晴信は、花岡という執事がいて80日間世界一周船の旅をプレゼントしていることから
いいところのお坊っちゃんらしい。

 …「80日間珍獣が野放しにされている」、晴信が今そんな状態にあることについて

「助けて~!花岡さ~ん」と思う零だった…。

(´・ω・`)ショボーン


 ・・・ところで零は、対局の日に将棋会館には川を見たくて駅まで歩いて向かうことが明かされていた。
その理由は「水がたくさん集まった姿を見ていると、ボーっとして頭がシーンとするから」だという。

 「小さい頃は川に囲まれた街に住んでいたからかもしれない。
(小さい頃のことは微かにしか覚えていないが)」
ということも明かされていた。

 第2話ではNHK杯予選の日で神社にお参りしようとしたときに、
零は対戦相手の松本一砂五段に絡まれた。

 …松本は自分の活躍を将棋を教えてくれた田舎のじいちゃんに見てほしかったらしかった。
 神社では自分の将棋で零を下せるように、アメーバみたいな零の読みを自分の男魂で焼き尽くせるよう願っていたが…

 …予選では、零に負けて「どんより…」だった…。

(´・ω・`)ショボーン

 そんな松本は「スミス」こと三角龍雪六段から
「桐山君のおごりで飲みに行こう。あかりさんに会いたくね?」という話を聞くと
 どんよりした気持ちはすっかり晴れてしまったのであった…。
 あかりさんのいるクラブに花束を用意していたくらいだったから…。

 …なお、「あかりさん」
…それは零がよく知る川本あかりのことだった。

 
 ・・・「こないだはお菓子包むのを手伝ってくれてありがとう。」

 こうあかりに言われるまで
「ぜんぜん違う人みたいだ…」と零は思っていた。

 そして自分がおごりということになっている零は

 「いいわね~。桐山くん。
 今日はこんなに楽しい先輩たちと一緒で。
 無理に飲ませたりしないし、明るくていいお酒だわ。」

というあかりの言葉に、

 「松本さんは「無理に飲ませたりしない」と言っているけれども無理にたかろうとしてる…」
と思っていた。

 
 けれども、この時あかりが言った。

 「怖い先輩もいるもの…
 潰れるまで無理やり飲ませて、
そのまま、店の前に置き去りにするような…」

 この時、零はあかりに助けられた日のことを思い出した…。

 …特に零はあかりの家にいた時、
「初めてなのに、なぜか懐かしいあの古い家」と思っていた…。

 
 ・・・ちなみにおごりの件について。

 松本「付き合うならこういう先輩が一番よ」と零に言ったあかりに
「優しくて頼もしい」と言われたので、

 「桐山君!僕に頼りたまえ!
後輩をいじめたりあまつさえたかったりしませんよ!
さあ、じゃんじゃん飲みたまえ、僕のおごりだ!」

 …と思わず言ってしまったで、おごりは松本ということになった。

 (;8;)<イッチャン…。


 …「(銀座のクラブにいるあかりさんはいつものあかりさんと違う。
 けれどもどちらもきれいだ。)」

 そう思う、だった…。


 【煙のにおいと、あるお盆の日。】

 ところで零は夏の暑いお盆の日、零の住む六月町からあかりたちの住む三月町に買い物に来たときに
偶然買い物中のあかりたちに会い川本家で食事をしたことがあった。

 ちなみに零は六月町に引っ越した時緊張のせいか街が白黒に見えたことがあったが、
あかりたちに出会ってから橋の向こうに色がついたことを感じていた。

 あかりに「いつでもおいで」と言われた…その言葉だけでお腹いっぱいと感じていた。

 
 ・・・さて、零は買い物に三月町に向かうとき焦げ臭い煙のにおいを感じていた
 それは買い物中今はお盆の時期だと気付き、あかりたちと出会いそうめんなどの買い物の手伝いをして川本家にやってきたときにわかった。
 
 それは、ほうろくの煙のにおいだったのだ。

 
 ・・・「ボウズのご両親のお墓はどこなんだ?」

 あかりたちの祖父・川本相米二にこう聞かれた零は「長野です」と答えた。

 そしてひなたが揚げた唐揚げのことで川本家の会話が弾んでいた。


 この時、零は心の中でこう思っていた。

 「思い出話も何もなく夕げがは進む…
 きっとまだ傷は生のまま乾かずにこの家に横たわっている…。

 …僕の時はどうだったっけ…?
 泣き止んだのはいつだっけ…?
 落ち着いたのはどれくらい経ってだっけ…?

 変なんだ… 思い出せない…
 ずっとぼんやりしている…
 あの日からぼんやりしたまま、他にすることが見つからなくて…


 ・・・帰りにあかりが零に唐揚げなど食べ物を詰めてくれた。
 帰り道に風の強い橋の上で零はこう思った。

 「お腹に抱えた弁当がまるで小さな生き物のように暖かかった」と…。

 
 ―― 「どんより」からの「ぼんやり」。
前半はギャグ展開だったけど、後半はシリアス寄りだったかな。 ――

 特に
「零は思い出せないほど幼い時に、親と姉(あるいは妹)を亡くしている」
ということがほのめかされていたなあ。

 それにしても零はこれからも川本三姉妹に世話になることが多々あるだろうから
とくにあかりには感謝し、良い関係を築いていってほしいなあ。

 …さて次回は零が晴信と直接対決回らしいが、
対局中に二人は何を思うのかが気になる
なあ。

ストーリー
第2話
「Chapter.3 あかり」
「Chapter.4 橋の向こう」