にぎる。

『にぎる。』にようこそ! このブログは私が見たアニメやマンガの感想を自由気ままに書いています。

タグ:京極薫子

 ま た 双 子 か


 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』『京都美人華道家殺人事件』に登場する事件の重要人物といえば
 京極薫子京極桜子双子

 ちなみに『金田一少年の事件簿』に登場した双子で事件の重要人物になった双子といえば、
 『異人館ホテル殺人事件』不破鳴美こと北見蓮子文月花蓮こと北見花江

 実は直近の『イブニング』18号(2019年9月19日号)で
『京都美人華道家殺人事件』の次の事件の舞台函館異人館ホテルであることが明かされた。

 ―― すると、北見蓮子の再登場が大いに有り得るなあ。

 ちなみにドラマ版の『金田一少年の事件簿・異人館ホテル殺人事件』は急性盲腸炎で倒れた金田一一に代わって七瀬美雪が謎を解いていて、
しかも『銀狼怪奇ファイル』とコラボしていたなあ。

 ということは、次の事件でははじめに代わって葉山まりんが謎を解くという展開も…?

  あるいは、どこかと何らかのコラボがある可能性も…?
でも、ゲームキャラに強引にはじめやまりん、美雪や速水玲香がユニットとして登場する展開はナシの方向でお願いします。――



 直近の『京都美人華道家殺人事件』では双子がトリックで重要な役割を果たした
『異人館ホテル殺人事件』でもトリックこそ違えどそうだったなあ。

 すると次の事件『函館異人館ホテル異聞』でもおそらくはまた双子が登場するかも…?

 
 ・・・でもその前に『京都美人華道家殺人事件』の関係者たちが事件後どうなったかについてをまとめる。


 【一乗寺錦の決意】

 『京都美人華道家殺人事件』で京極桜子と京極雁流を殺害した雁流の弟弟子・黒樹左京が警察に連れて行かれた。
 その後姿を見ていたまりんはじめに言った。

 「なんか今でも信じられない、あんな真面目そうな人があんな恐ろしいことするなんて…」

 だがはじめは言った。

 「彼だけじゃない、みんな色々やり過ぎてた」
 「フツーに考えればそこまでいかなかったのに
 赤池流というカンバンの重さも手伝ってこじれにこじれていった…。
 俺も以前はよく見たよ…!
 家をめぐる骨肉の争いってやつ…」


 ―― 【もしかして】飛騨からくり屋敷殺人事件(首なし村殺人事件) ――


 でもはじめまりん

 「へ~よく見たんだ!金田一主任そーゆーの!」と言われると、

 ギクっとしてはぐらかしていた…(;゚Д゚)

 
 そんなはじめはまりんに赤池流がどうなるかを聞かれると

 「まぁ…なんとかなるんじゃないの?
 何百年も京都でバン張ってる家なワケだし…!」


 と答えていた

 ・・・一方、残された弟子・一乗寺錦京極鶴羽
 「これからはあんたの好きにしたらええ」と言われていた。
 京極家はもうお終いと思っていたのだ。

 けれども一乗寺はこう答えた。

 「わかりました。ほなら私の好きにさせてもらいます。
 鶴羽はん、どうか私をこれまで通りここに置いてください!
 私は先代の青流先生にはえろう世話になった者です!
 青流先生が大事にしてきたこの赤池流を支えて生きてゆきたいんです。
 全国には沢山の赤池流の弟子がおりますし、一度ここを去った先輩方も今ならきっと協力してくれるはずですわ!
 いざとなったら助け合うのが同門です!鶴羽はんは決して一人やあらしまへん!」

 一乗寺の言葉を聞いた鶴羽はヘナヘナと座り込んで嬉し泣きした。

 「びっくりしたわぁ…錦にそないなこと言われるなんてなぁ…
あんたもここを出ていくつもりやとばかり思うとったから」


 一乗寺は鶴羽とともにこれからの赤池流のためにがんばることにした……。

 

 【『追及ktkr』からの『嫌な予感しかしないシリーズ』】

 出張から帰って音羽ブラックPR社のオフィスでぐったりしていたはじめはおどおどしていた。
 なぜなら京都への出張精算の領収書には不透明な支払いが混じっていたから。
 その支払いは宿がなくてまりんと一緒に泊まったラブホテル代。

 庶務の氷川鏡美にそれを指摘されてしまった…((((;゚Д゚))))

 はじめは
「(はい!追及キタコレ!)」と思っていた。

 それについてはキラリーン☆と現れたまりんが自信満々に答えていた
 
「それで経理の追及の手から逃れられる…?」とはじめは思っていたが、
氷川はあっさり承諾してしまった。
 
 はじめは
「内神田課長があの領収書を見たら…」と思っていたがまりんは

 「見やしませんて領収書まで!
 大体金田一主任やましいこと何もしてないんですから。もっと堂々としてくださいよ。
 もー主任ってば気が小さいっていうか小市民っていうか…」


 と言っていた。

 そして
 「でも…そんな人が事件が起こると大活躍!!
だから気になっちゃうんですよね~」

とはじめに近づいて言っていた。

 その様子を見た女性社員ユカ・チハル・メグの三人組は

 「ねぇねぇキンダニと葉山なんか怪しくね?
 よく二人で出張いくよね~
 やぁ~考えすぎじゃん?
 あの冴えない中間管理職と若くてそこそこかわいい葉山がなんて…ねぇ~
 ありえんわ!」

 と、はじめに丸聞こえな声でひそひそ話していた…( ゚д゚)

 そんなはじめに、内神田課長が新たな仕事を与えた。

 今は繁忙期で営業ははじめ以外出払っているので、函館の函館異人館ホテルのイベントをはじめに任せたのだ。


 「なんですと~~~!?」

 と叫ぶはじめに、内神田課長はひっくり返ってしまった。

 ( ゚д゚)ポカーン

 はじめが叫んだのは、20年前異人館ホテルでの殺人事件に巻き込まれ、解決したことがあったから。
 内神田課長は「葉山との迷コンビでよろしく」と言い「ラララランチ~♪」と昼飯を食べに行ってしまった…

 ( ゚д゚)ポカーン

 異人館ホテルでは20年前、佐木竜二の兄・佐木竜太が殺されたことがあるので、はじめは胸騒ぎがしていた
(※もっとも竜太がアニメでは一命をとりとめたが)

 「(嫌な予感しかしねぇ~!!)」とはじめが思うオフィスの外では、
カラスの群れが鳴いていた…( ゚д゚)


 【迷警視・幸村真之助】

 幸村真之助。
 警視庁捜査一課の27歳の警視。
真田幸村と真田信之を合わせたような名前の警視は
 
 「またか…
 自分の勘が確かならとんでもない事件に繋がるかもしれない…!」

 と思っていたが、とんでもなかったのは……

 彼の立てた仮説。

 それは『歌島リゾート殺人事件』『タワマン殺人事件』『京都赤池流京極家殺人事件』の難事件で悪質な3つの事件に偶然とは思えないほど関わり、20年前にもよく事件に巻き込まれていたという金田一一について。

 それを明智健悟警視長に話した。


 「驚異的連続殺人犯…!
 それが"金田一一"の正体だとしたら…!!


 もしそうだとしたらこれは恐ろしいことです!
 
 殺人鬼が復活したんですよ!?
 20年間の沈黙を破って!!
 一刻も早く誰かが "彼の正体"を暴かなければ
 今後犠牲者は増える一方です!
 警視長はなぜ今まで彼を泳がせてこられたんですか!
 明智警視長!?」

 
 幸村真之助の迷推理に、明智警視長

 「…待って…」と言い、手で顔を隠して腹筋崩壊をこらえていた…。

 
 ( ゚д゚)ポカーン

しかも

 「警視長!!マジメに答えてください!
 私は真剣なんですよ!?」

 と幸村警視は言っていた…( ゚д゚)


 ―― 迷 探 偵

 もとい、

 迷 警 視 登 場 ――


 次回の『函館異人館ホテル異聞』では真田警視の熱血迷推理間違いなしと思われるが、
 ドラマ版の『異人館ホテル殺人事件』のように、
はじめが何らかの病気あるいはケガで事件には関われずまりんと真田警視がはじめに助けてもらう展開…

 …なんてこともあるのかな?

 真田警視の迷推理に、はじめもまりんも

「( ゚д゚)」「^^;」といった顔になりそうだ
なあ。

 …ただ、次の事件では北見蓮子の再登場はありそう
 そして双子の登場はどうかというと、『京都美人華道家殺人事件』の謎解きの完答者がいたかどうか、
あるいは限りなくゼロに近い大穴中の大穴であるだろう、コラボの内容によるかな…?

 とにかく次回以降は真田警視の活躍とはじめとの関わりに注目したい。



 【追記】
 そういえば『イブニング』では俺の推し漫画・応援キャンペーン開催中だが、みんなの応援メッセージの最新版が雑誌ではまだ公開されていないなあ。

 もしかすると読者からのキャンペーンの応援メッセージが『金田一37歳の事件簿』の次の事件『函館異人館ホテル異聞』の展開で活かされる…、なんてことも…?

 
 それにしても『異聞』なので殺人事件は起こらず、殺人事件を未然に阻止するあるいは未遂の展開がもしかするとあるかもと思う。

 そして、20年の時を経て函館異人館ホテルにもまた双子が登場するのだろうか。

 …『京都美人華道家殺人事件』の謎解きの再試験として…?
 (※もしかしたら、美人華道家事件は完答者ゼロ!?)
 

 【ソース】
 イブニング 2019.09.10 NO.18
 『金田一37歳の事件簿』
 『京都美人華道家殺人事件』

 File39 京の都に別れを告げて
 講談社 (P199~P220) 

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』
『京都美人華道家殺人事件』の解答編が終わり、クライマックスを迎えようとしている。

 ―― 今週で完結するのかと思いきや、あと1話あるのか…( ゚д゚) ――

 そもそもこの事件は、金田一一と部下の葉山まりんが京都の伝統文化を伝える仕事で京極家の世話になったが「双子姉妹の妹」京極桜子、「双子姉妹の姉」京極薫子が相次いで殺され、家元の京極雁流も殺された事件。

 この事件は、実は桜子殺しと薫子殺しの犯人が違っていた。
 最初の犠牲者となった桜子は、姉の薫子が殺したのだ…。

 また、薫子は桜子殺しを問い詰めた犯人によって殺された。
 犯人は刃物を振り回していたので絞殺したが、その際犯人に噛まれてしまったのでやむを得ず首を切断し、雁流がつくった花器の中に隠した
 
 だが雁流がふと「サイコやないか?」発言をしたことから、犯人は口封じのために彼も殺した

 特に薫子と雁流を殺した犯人は、雁流の弟弟子・黒樹左京だった…!



 【黒樹を初めて見た薫子がしたこと】

 黒樹が言うには、黒樹は小5のときに当時小6の桜子京極家に連れて来られたことがあり、そこで桜子と薫子の母・京極鶴羽と初めて会ったという。

 当時の黒樹は名字が「吉澤」だったので「ヨシ君」と呼ばれていた。
(※2度姓が変わって今の「黒樹」になった)

 …これを黒樹が話すと、鶴羽は黒樹と初めて会ったときのことを思い出した

 
 …黒樹が桜子と出会ったのはある日一人で近くの河原でヒマつぶしに生け花をしていたら、それを見た桜子

 「センスええなあ、あんた!
 せやけどこここんなんすると…ほら!イイカンジ?」


 と、生け花をしてみせたことがきっかけ。

 黒樹は桜子に会いたくて、
 畏れ多いと思いながらも赤池流で生け花の稽古を続けていたという。
 
 …ところが、薫子は黒樹を初めて見たとき、こう言った。

 「ちょ…!
 なんや!?このみすぼらしい子…!!
 勝手に家に入って!」

 「桜子!これあんたの友達?
 こんな子にお花なんて合わへんのとちゃう?
 はーっ!!
 久しぶりにお稽古しよ思ったのに…!
 やっぱやめやっ!」

 桜子いわく、「姉の薫子はちょっと神経質というか面倒」。

 黒樹「同じ顔でも性格はまるで違うんや」と当時はただただびっくりしたという。


 【黒樹の母は再婚相手を…!】
 
 それから1年後、黒樹は母の再婚で引っ越したため赤池流に通えなくなったが、
桜子とメールをやり取りしていた。
 桜子は、メールで花を新しい花器に生けたのを見せていた。

 「ええわ、桜ちゃんらしい!
 自由っていうか、楽しげっていうか…
 また一緒にお花のお稽古したいな…」


 そう黒樹は思っていた。

 でも母の再婚相手は酒が入るとすぐ暴力を振るう人でどうしようもない男だった…。

 そして黒樹の母は、あるひ再婚相手を刺し殺してしまった…!

 桜子は黒樹から最近ちっともメールが来ないので心配していた
彼のメールから彼の母が起こした事件のことを知って驚いた。
 
 黒樹は桜子が再会したときは、母の再婚相手から暴力を振るわれていてあばらにヒビが入っていた

 
 …黒樹は母の実家の丹後町に行くことを伝えた。
 
 「桜ちゃん…もう俺と会わんほうがええよ。
 俺…"人殺しの子"やから…
京極家の娘の桜ちゃんには不釣り合いやわ!」


 これを聞いた桜子は黒樹に言った。

 「そんなん全然関係ないよ!
 あたしにとってヨシ君はヨシ君やから!」



 【桜子がフラワーアーティストになった理由】

  黒樹は高校卒業と同時に赤池流門下生となり、青流の弟子になった。
 青流は素晴らしい華道家の先生
「桜子とともに教えを受けていた頃が一番充実していた」黒樹は語っていた。

 けれども青流が急死後、弟の雁流が家元を名乗ると
 気に入らないことがあると当たり散らし、華道より自分の陶器を売り込むことばかり考え
 あっという間に赤池流の弟子も財産もギリギリまで減らしてしまった
という。

 そんな桜子黒樹に言った。

 「赤池流と縁を切ってフラワーアーティストとして独立する。
 これは赤池流のため
 今までのように赤池流として活動していたら収入はすべて叔父に食いつぶされてしまう…
少しでも家計を支えるためには独立して私の収入分は手を付けさせないようにしなければならない。
 でも姉と叔父だけでは絶対立ち行かなくなるから、左京くんに赤池流を影で支えてほしい。」

 黒樹は誰よりも赤池流を想っている桜子が赤池流と縁を切ることについて、
「本当にいいのか」と言っていたが、桜子は言った。

 「平気や!いつか戻れる日はきっと来る!
 そん時はまた一緒に赤池流を盛り立てよ?」


 桜子は「独立のことは鶴羽たち家族や京極家関係者には黙ってほしい」と黒樹に伝えていたのだ…。

 「桜子は遊び歩いている体でよく出かけていたが、本当はほとんど仕事で飛び回っていた」

 黒樹は、はじめたちに伝えた。
 

 …ところで問題のリベンジポルノが撮られた日は、桜子は黒樹と北海道に旅行に行っていた
 はじめの推理どおりに。

 黒樹「仕事がメインの旅行、イベントの手伝いだった」と付け加えた。
 ちなみに部屋に戻る前に
 「本当…ありがとね!」と桜子にキスされていた。


 …桜子はなりは派手でも根は真面目な人
 
 …黒樹は、日付を見なくてもリベンジポルノは桜子のではなく薫子だと気づいた
  
 また薫子を呼び出したときは問い詰めようとは思い殺す気はなかったけれども、
いきなり鉈で切りかかられたのでカッとなって殺してしまった


 そして逃げおおせたい一心で証拠隠しに必死になり、
雁流が花器の違いに気づいたので殺したとき
はこう思っていた。

 「そうや…元はと言えばすべてあんたのせいや…!
 あんたが家をメチャクチャにしたせいで桜子はんは…!」



 ・・・「ふふ…
カエルの子はカエルですわ。
私は母親殺しの人殺しになってもうた。
 こんな男…もう死ぬしかないですわ…!」

 こう言って左京は刃物を取り出した…!



 【黒樹の涙】

 「よせ!!」

 はじめは自分の体を刺そうとする黒樹を止めた。

 「どあほかよさんか!」
と、山科六郎警部は刃物をはたき落とした。

 一方まりん
 「主任~~
 死なないで~~
 主任~~」

 
 と、大声で泣き叫んでいた。

 「うるさいね!葉山くん
 こんなんで死ぬわけないだろう」
と、はじめはまりんに言った。

 そして黒樹に

 「別にわざとじゃないってわかってる!
 左京くんは本当はいい奴だ、
それを知ってたからこそ桜子さんは君のすべてを受け入れたんじゃないのかい?」

 と言った。

 
 ・・・このとき黒樹には、桜子の声が聞こえた

 「そんなん全然関係ないよ?
 あたしにとって…
 ヨシ君はヨシ君やから…」


 そしてガクンとうなだれて、号泣した…。



 ―― (;8;)<ヨシクン…
(;8;)<サクラチャン… ――


 双子の妹の桜子は、一見すると赤池流に消極的…
でも実は赤池流を愛し自らは縁を切ってフラワーアーティストとして独立、
想いを黒樹に託すことで赤池流を守ろうとするしっかり者だった
なあ…。

 それにしても幼い頃から出来の良い妹と比べられ続けてか
ついには妹を殺してしまった薫子がむしろ桜子より可哀想
だと自分は思うなあ。

 薫子は実はずっと孤独でその寂しさをきっと押し殺してきたのだろうけれども
その鬱憤が大人になり、ついには「リベンジ某」と言う形で出てしまったんだろう
なあ…。

 …とにかく薫子・桜子の双子は何らかの形で救われてほしいと思う。

 あと『イブニング』の『推し漫画応援キャンペーン』、
 次回こそは更新されてほしいなあ。

 そして小学生の時の桜子の
サングラスを掛けたひまわりの上着と
文鳥の上着がかわいかったなあ(・8・)


 【追記】

 そういえば最近のあるゲームに、
消極的だけど実はしっかり者の双子の魔法少女の妹が登場するものがあったなあ。
自分が思うに、その子と『京都美人華道家殺人事件』の京極桜子が何となく重なる気がするなあ。

【ソース】
 イブニング 2019.08.27 NO.17
 『金田一37歳の事件簿』
 京都美人華道家殺人事件

 File38 本当の桜子
 講談社 (P281~P304) 

 /^o^\フッジッサーン

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』『京都美人華道家殺人事件』の解答編が展開されている。
 この事件は金田一一と部下の葉山まりんが京都の伝統文化を伝える仕事で京極家の世話になったが
「双子姉妹の妹」京極桜子、「双子姉妹の姉」京極薫子が相次いで殺され、家元の京極雁流も殺された事件。

 特に妹の桜子は枯山水で遺体が発見され、一方姉の薫子は首なし死体で発見され、首の行方はわからなかった。
 けれどもはじめは、まりんと訪れた居酒屋にあった枯山水の庭園のつくり方から桜子殺しのトリックのヒントを暴いた。

 だが、そのトリックを用いて桜子を殺したのは、薫子・雁流を殺した真犯人ではなく、
 姉の薫子だった…!
 しかも真犯人と共犯関係ではなかった…。


 【真犯人が薫子の首を切断した理由】

 前回、薫子と雁流を殺した真犯人は、夜中に薫子の首を警察が調べた枯山水に埋めようとしたが
謎をすべて解いたはじめに見つかってしまった
 その人物は、雁流の弟子・黒樹左京

 はじめが黒樹を犯人と考えた理由は、着物の下に着ていた下着の袖
 
 雁流にまとわりついていたハエを退治するよう命令された時にハエたたきを振り上げる黒樹の腕は二の腕まで肌が見えていたが、
その数時間後に薫子の遺体が見つかりケータイで電話をかけたときは、めくれた着物の下に七分袖の下着がしっかり見えていた
から。
 はじめは「昼間から理由もなく下着を取り替える人はいない」と思っていたので引っかかっていた。

 …「肌寒くなったから替えただけ」と言い逃れをする黒樹に袖をまくるようにはじめが言うと、まくろうとしなかった。
 なぜなら、黒樹は薫子に腕を噛まれたから。

 
 はじめの推理によれば、黒樹は桜子が殺された後で薫子に詰め寄っていた

 「リベンジポルノは薫子のものだ、
 薫子は自分の失態を擦り付けるために桜子を殺した。
 私はリベンジポルノは桜子のものではないと証明できる。
 しらを切るなら私は警察にこの事を言う…」

 黒樹がそう言ったその時、薫子が刃物を持って襲いかかってきて、黒樹が止めようとしたところ腕を血が出るほど噛んでいた。
 止めようとした黒樹は薫子を近くにあったヒモのようなもので絞殺した。

 だがこのままでは薫子の口の中に残っている血が動かぬ証拠となり薫子殺しの犯人が自分であると疑われるので、一計を案じ薫子の首を切断して、屋敷のどこかに隠した

 リベンジポルノが薫子のものとわかった理由は、桜子と一緒に北海道にいたから。
 
 ちなみに桜子と黒樹についてはじめは「将来を誓いあった恋人同士なのでは」と考えていた…。
 

 【明かされる「サイコ」。】

 第3の事件の犠牲者になった京極雁流。
 彼が殺されなければならなかった理由
 関係者が広間に集められたときにつぶやいた

 「サイコやないか?」
 
 という言葉。

 はじめは映画『サイコ』に登場する犯人みたいな犯罪者ではと考えたが、雁流のキャラを考えるとそんな言い方はしないだろうと思っていた。
 だが、まりんと一緒に居酒屋を訪れた時、「どちらが上か作った人にしかわからない器」を見て、薫子の首の隠し場所を思いつき、雁流が殺された理由もわかった。

 雁流が咳をするため後ろを向いた時、逆さ富士が描かれた花器を見てくだんの
「サイコやないか?」をつぶやいたから


 雁流
「(ここの花器は西湖じゃなかったか?)」
という意味で呟いたが、それが真犯人・黒樹の第二の殺人のきっかけになっていたのだ…。

ちなみに西湖は富士五湖の一つで、逆さ富士が有名なところ。

 ―― \v °v/フッジッサーン ←(一応逆さ富士になっていると思う)―― 


 それはさておき雁流が作った花器は、
正位置の"富士"が描かれた花器とと逆さ富士の"西湖"が描かれた花器の2つがあった。
それらは襖で2つに別れ、それぞれの床の間に対になった花器が置かれていたと言う。

1日目に生徒の前で薫子が生け花をした部屋には、口の広い"富士"、隣の打ち合わせをした部屋には口の狭い"西湖"が置かれていた

 だが、"富士"は薫子の首無し死体が見つかるにあたり粉々に砕いてしまったので、
黒樹は逆さまになった"富士"を元の"西湖"そっくりに生けてごまかしていたのだ。
 底の窪みに剣山と水を入れて…

 
 【薫子の首、発見…】

 警察が見つけられなかった、薫子の首
その首は、"西湖"に見せかけた"富士"の花器の中にあった…。

 隣の部屋の花器を粉々に割ったのは、
「残っているのは本当は"富士"で、"西湖"ではない」
ということを隠すためだった
、とはじめは推理した。
 そして黒樹に言った。

 「首を調べれば犯人であることは隠しようがなくなる、
どうか認めてください、自分の罪を…!
桜子さんのためにも…」


 「負けましたわ…!
まあどうせあなた一人でここに来てるわけじゃないんでしょ?」
と、罪を認めた黒樹だった…。

 隣の部屋には、まりんや事件の関係者だけではなく、山科六郎警部補とその部下もいた

 「まさかこんなところに隠してあったとは…!"灯台下暗し"ですね」


 ・・・薫子と桜子の母・京極鶴羽薫子の首に近づいて言った

 「薫子…
 あんなそないに桜子が憎かったんか…?
 古いしきたりだらけの赤池流を抜け出して、外の世界で輝いていた桜子が…」


 こうつぶやいたとき、

 「鶴羽はん!
 わ…私は人殺しでどうしようもあらへん男です!
でもこれだけは言わせてください!
 桜子はんは決して赤池流を投げ出した無責任なお人ではあらしまへん!
 それどころか誰よりも赤池流のことを大事に思ってたんです!

 黒樹が口を開いた…。

 
 ―― 「妹・桜子は赤池流と距離を置いているが海外留学の経験もあり英語も堪能…
 そして生け花のセンスも群を抜いている…」

 確か、黒樹はこんな事を言っていたなあ。 ――


 それにしてもリベンジポルノを流したのは誰だろうか…。
 薫子は黒樹に反撃され殺されたとはいえ、リベンジポルノを企てるなど何が薫子をそうさせてしまったのだろうか

 意外と、双子姉妹を死に追いやるきっかけになったリベンジポルノを流した犯人がこの事件の関係者の中にいたりして…。

 次回は、その謎解きかな?

 それにしても「サイコ」は「柴胡」関係なかったか…。
咳き込んだのはそのアレルギーなのかと思ったが…。


【追記】
 
 『イブニング』では「俺の推し漫画応援キャンペーン」をやっているけれども、
最近更新がないなあ。
 来月8月に向けて何か大きなものを準備しているのかな?
 ちなみに私は、2019年11号ので当選し複製原画も届いたので、自分の投稿が載るのが楽しみです。

【ソース】
 イブニング 2019.08.13 NO.16
 『金田一37歳の事件簿』
 京都美人華道家殺人事件

 File37 "首"の在処
 講談社 (P323~P345)

 ―― 乃木坂46のキャプテン・桜井玲香、卒業か…。

 でも『金田一少年の事件簿』の「玲香」といえば、アイドルの速水玲香。
『金田一37歳の事件簿』ではどうなっているか気になるなあ。 ――

 それはさておき、現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』
『京都美人華道家殺人事件』解答編に入った。

 この事件では京極桜子京極薫子京極雁流の3人が殺された。
 ちなみに桜子は双子の妹、薫子は双子の姉で、特に薫子は首を切断され殺された。
 そして前回、真犯人真夜中に警察が調べた後の枯山水に薫子の首を埋めようとしたところを金田一一に見つかった。

 「真犯人は『警察が一度掘り返した枯山水を調べることはない』と踏んで
枯山水に首を埋めようとする
のでは…?」

 …謎がすべて解けてしまったはじめは、その動きを読んでいたのだ…!


 【桜子殺しの真犯人】

 真犯人
「庭があまりにも荒れて見ていられなかったのでちょっと見栄え良くしようと思った」
苦しい言い訳をした。

 はじめは真犯人がそういう言い訳をするのは無理もないと思っていた。
 なぜなら、真犯人自身もこの事件の全容を理解しているわけではないから。

 
 実は、桜子を殺したのは、姉の薫子だったのだ…!

 
 ・・・はじめは、薫子が桜子との最後の会話をでっち上げた時点で、桜子殺しの犯人が薫子だと疑っていた。

 また事件の発端はネット上に流されたリベンジポルノ
 今となってはリベンジポルノが流された理由は藪の中だが、
「薫子はおしとやかな華道家の顔の裏に、淫らな夜の顔を持っていた」とはじめはみていた。

 そして、薫子についてあくまではじめの想像に過ぎない
当時薫子には常にものすごい重圧がかかっていたとみていた。

 「華道の"か"の字も分からない雁流先生を家元として立てつつ
赤池流をほとんど一人で背負っていたのでは。
 "淫らな行為"もその反動かもしれない」

と…。

 …またはじめはこう見ていた。
 
 「資産家の息子との縁談が舞い込んだとき、薫赤池流は弟子が減った上雁流のムダ使いで相当カツカツの台所事情になっていたので薫子としては赤池流のためになんとしてもこの縁談をまとめたいと思ったはず。
 これをきっかけに乱れた関係をすべて捨て去り、出直そうと考えたのでは。」

 「もしかしたら何人いたのかもしれない肉体関係の相手に別れ話を切り出したところ例のリベンジポルノをネットに流されてしまい、その犯人から事実を伝えられたのでは。」

 【悪魔のささやき】

 はじめは、「リベンジポルノを流した犯人」から話を聞いた薫子に、悪魔のささやきが聞こえたとみていた。

 「(これが縁談相手の目に触れれば確実に破綻。それどころか赤池流も華道家としてのあたしの人生ももうなにもかもお終いや…)」
と思う薫子に、

 「ちょいと待ちいや!

 まだ諦めるのは早いわ。
 あんたには同じカオしたあの無責任な妹がおるやろ。あいつに全部擦り付けたりゃええ!

 おお…!可哀想な薫子…
 そもそもあんたの"苦しみ"の原因はすべてあの子から来てるんやないか!!

 幼い頃からお華の才能あるゆうていつもおいしい所全部あの子が持っていきよった!
 お父はんも赤池流の跡取りは桜子やとずっと言いはってコトある毎に差別され続けたんやろ!?
 しかも最後は苦労の多い赤池流を嫌って全部あんたに押し付けたんよ!!」

 薫子を桜子殺害に駆り立てたのは、真犯人ではなく、薫子の心の中にある悪魔の囁きだったのだ…。

 そして悪魔はさらに囁いた。

 「死ねばいいの! 桜子が…!!
 あの子はいつもあんたの不幸の元凶…
 あんな女…殺されて当然なんや!!

 そして薫子は思った

 「そうや…桜子を殺す…
 赤池流のためにも…」


 ―― 桜子を殺したのは真犯人ではなく、
しかも真犯人が薫子を操っていたわけではないのか。
 でもリベンジポルノを流したのは…真犯人かな? ――


 【夜に輝く、見えない飛石】

  桜子を自殺に見せかけて殺す決意をした薫子は、「見えない飛石」を使って犯行を行っていた。
 その飛石は昼は全く見えないが、夜になると自然に浮かび上がってくるという。
 それは、枯山水の壁から差してくる光が地面に当たったもの。
 殺害現場となった枯山水は夜になるとまるで飛び石のように光が射すところがあり、桜子の遺体があった島までたどり着くことができたのだ。

 光が射すところの地面は特殊な接着剤で砂をブロック状に固めていた

 はじめがそれに気がついたのは町屋バー「みわ」にあった坪庭。
 はじめの部下・葉山まりんが砂の手入れについてバーの女将に聞いたところ、
 「砂は固めてあるので手入れしなくてよい」と話していたことをまりんに聞き、また、「みわ」をあとにしたまりんの歩きかたから、トリックに気づいたようだ。
 ちなみに「みわ」の場合スプレー状の接着剤を使っていた。

 「京極家の枯山水は文化財級の庭で、たとえ警察の捜査と言えど庭をすべてひっくり返すようなマネはできない…
そんな京都らしい気遣いが、"見えない飛石"の存在を隠してしまった」
 と、はじめはみていた。



 【桜子と一緒に旅行に行っていた犯人!】

 薫子は、桜子を殺した後、家族会議で真っ先に庭の手入れを自らかって出ていたが、
 「それは庭に残された飛石のトリックをこっそり始末するつもりだった」とはじめは見ていた。
 だが、それはできなかった。
 
 …薫子は、真犯人によって殺されたから。

 その真犯人は…

 京極雁流の弟子の一人・黒樹左京だった…!

 
 はじめは、
「左京は問題のリベンジポルノを見た時にすぐに桜子ではなく薫子だとすぐに気づいた」
とみていた。
 
 また番頭の六波羅護から勤務表を見せてもらった時、黒樹は桜子が北海道に出張中のときちょうど休暇をとって実家に帰っているという記録が残されていたが、黒樹の実家は京都の北端・丹後町で、一泊で十分な距離なのに三泊もしていることから
 
 「黒樹は実家ではなく、桜子と一緒に北海道旅行していたのでは」

と考えていたのだ…。


 ―― 桜子を殺したのは薫子なのはわかっていたが、飛石はもう一種類あったのか…!
 しかも、真犯人は直接薫子と手を組んだわけではないのか。

 そしてもしも見えない飛石を薫子に無事始末されていたら、
桜子殺しは完全犯罪になっていたかも

 さて次回は、雁流「サイコ」発言の謎解きかな。
 そして薫子の一時的な首の隠し場所の謎解き…。

 サイコについては「柴胡」「西湖」の二つがあるが、どちらも正解かな。
 雁流は前者の意味での発言、真犯人・黒樹にとっては後者の意味での解釈かな。
 これが、第3の殺人(黒樹にとっては第2の)殺人を生んだのかな…。

 『イブニング』で実施中の『推しマンガ応援キャンペーン』の最新版と合わせて気になるなあ。


 【ソース】
 イブニング 2019.07.23 NO.15
 『金田一37歳の事件簿』
 京都美人華道家殺人事件

 File36 見えない飛石
 講談社 (P333~P355)

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』『京都美人華道家殺人事件』が連載中。
 金田一一と部下の葉山まりんは仕事で京都の京極家の世話になるが、「双子姉妹の妹」京極桜子、「双子姉妹の姉」京極薫子が相次いで殺され、家元の京極雁流も殺された。

 特に妹の桜子は枯山水で遺体が発見され、一方姉の薫子は首なし死体で発見され、首の行方はわからなかった。
 だが、はじめはひょんなことから「薫子の首はこれから枯山水に埋めるところだ」と気がつき、謎もすべて解いた。

 ・・・そして、はじめは真夜中に枯山水にて「黒い人」…
もとい真犯人とついに対峙することになった…!


 【京都最後の夜】

  京極家の家族が3人殺されたが、はじめはその謎が解けないままだった。
そしてはじめとまりんの上司である音羽ブラックPR社の内神田課長から、明日アサイチで戻るよう命令があった。

 迫るタイムリミット。

 はじめは、仕事だから戻らなければと思う一方で

 「このままじゃ帰れない、今の自分に出来ることをしなきゃ…」と思っていた…。

 
 ・・・枯山水のところを通ると、山科六郎刑事らが庭の捜索をしていた。
 その様子を見たはじめは
 「何か重要なこといくつか見逃してるような…」と思った。

 一方まりんは、

 「あたしたち明日朝イチで帰んなきゃいけないわけじゃないですか!
 ここで警察の作業見てもどーにもならないし…ここはもう場所変えたほうがいいんじゃないのかなー、と。」

 「じ・つ・は!!見つけちゃったんですよー!
 この地殻にすっごくいい感じのザ・京都なお店!!」

 と言った。

 …まりんは京都最後の夜なので、そのお店ではじめと一緒に一杯やりながら謎を解くことを提案したのだった…。

 「君はねー……ちょうしいいっつーか、なんつーか…(汗)」
と思う、はじめだった…。


 【逆さまの器と富士山】

 まりんが提案したのは、"町屋"と呼ばれる古民家風のつくりをした居酒屋「みわ」。
 ちなみにのれんに3つの輪が描かれている。

 ―― あと2つあれば五輪のマークだ…( ゚д゚)
がんばれニッポン! ――

 …それはさておき、はじめは女将に日本酒のおすすめを聞き、『京姫』を勧められた。
 はじめはあるを取り出しその熱燗を飲むことにしたが、女将に器が逆さまであることを言われた。

 はじめが手にとった器は、一見すると器が大きいほうを上にすると酒がたくさん入るように見えるが、実はそれだと酒は少ししか入らなかったのだ。
 逆に器の小さい方を上にすると、杯が深く手にもしっくりする。

 「おもしろいですね!その器。
 本当はどっちが上か作った人にしかわからないものかも。」

 このまりんの発言を聞いたはじめは、
雁流が咳払いをし「サイコやないか?」と言っていたのを思い出した。

 そしてスマホで地図を開いて、富士山を調べた。

 「そうか、そういう意味だったのか!
 ってことは、まだ『あそこ』には…」
 
 と思った…。

 ―― /^o^\フッジッサーン

 サイコの花が入っていたであろう花瓶らしきもの(※壷かな?)に描かれていた富士山。
 なぜか逆さま…( ゚д゚)
 なぜ逆になっていたのだろうか…?

 …まさか、その下には薫子さんの「アレ」が…((((;゚Д゚))))  

 だから、雁流を真犯人は殺す必要があったのだろうなあ…。
 注目すべきは花でも「サイコ」発言でもなく、花瓶の富士山だったのかな。  ――

 【枯山水とまりんステップ】

 ところではじめまりんが呑みに行った居酒屋「みわ」には坪庭があった。
 小さいけれども枯山水にちゃんとなっていた。
 ガラス越しで砂の手入れはどうしてるのか気になったまりんはそれについて女将に聞くと
 「しなくても大丈夫」という答えを得た。
 そして女将からこの枯山水の秘密を聞き、まりんはそれは便利だと思っていた

 この会話を聞いたはじめは、桜子の殺害現場となった枯山水もそれと同じ仕組みなのではと考えたようだった。

 「待てよ…だとしたらあれも…?
 いや…でも仮にそうだとしても…」

 はじめはすぐ桜子殺害現場の屋敷の枯山水に戻ろうとしたが、呑み始めたばかりのまりんはまだ居たかった。
 
 「みわ」をあとにしたはじめまりんだったが、

 「せっかく京都に来たのに…。もっと主任と呑みたかったんだもん!」
と、フラフラとステップを踏むまりんを見て、はじめは現場の枯山水を思い出した

 そしてまりん

 「ようやった!葉山くん!
これで桜子さん殺害の謎が解けるかもしれない!」
と言った。

 だが、顔が近すぎてまりんは顔を真っ赤にしていた…( ゚д゚)

 そして手をつないで京極家に戻ってきた…。


 【謎はすべて解けた!】

 はじめは番頭の六波羅護から警察が庭の捜索を終えて帰ったことを聞いた。
 薫子の首はまだ見つかっていないことも聞いた。
 そして、数日中に再度屋敷内を徹底的に捜索するということも聞いた。

 「(なるほど…やっぱり…)」と思ったはじめは関係者たちの勤務表のようなものを六波羅に見せてもらった。
 …例のリベンジポルノで取り沙汰された日時のものを。

 枯山水のところに向かうと、踏み荒らしたところを掘り返した跡がすっかり埋め戻され、流水紋はついていないが上にきれいに砂がまかれていた。

 その庭を何の躊躇いもなく歩くはじめ
 そしてまりんはあることにハッと気がついた
 
 …振り返ったはじめはまりんに言った。

 「謎がすべて…解けちまったよ!」

 
 【京極薫子の首、落とされていた!?】

 真夜中。

 黒い人状態の真犯人は、枯山水の土をスコップで掘っていたところをはじめに懐中電灯で照らされた。

 「こんな夜中に枯山水でなにをしてるんですか?
 もしかして穴を掘ってるんですか?
 あなたが落とした"首"を埋める穴を。
 数日後に屋敷内は大々的に家宅捜索が行われます。そうなるとあなたがうまく隠した"首"も見つかってしまうだろう。
 だがこの枯山水は別だ。
 警察は一度徹底的に掘り返したこの枯山水はもう調べない…
 そう踏んだからこそあなたは今ここに首を埋めようとしている!
 違いますか、真犯人さん」

 はじめはついに、真犯人と対面することになった…!

 
 ―― 首は、埋められていなかったか…。 ――

 ただ、一連の事件の真犯人は、はじめに見つかってしまった人物が全て一人でやったことではないと思うなあ。
 最初の桜子殺しは、薫子がやったことなのでは。
 薫子と桜子は一卵性双生児と思われ、DNAが全く同じなら薫子が桜子を殺しても桜子を自殺として警察が処理してくれるだろうなあ。
 ちなみにこれは、『金田一少年の事件簿』の『異人館ホテル殺人事件』と似てるかな。

 また問題の犯人は薫子殺しの時に腕を噛まれたのでそれを今も隠しているだろうなあ。

 自分が特に怪しいと思っているのは、弟子の一人・黒樹左京
 
 彼は薫子が殺される前に、
 雁流の額にハエが飛んで来た時着物の下に何もつけていなかった
(※『イブニング』9号)
 薫子の遺体が発見された時警察に電話をかける時は着物の下に黒い長袖の服を着ており
(※『イブニング』10号)
 保管庫の温度をチェックする時は着物の下に白い長袖の服を着ていたなあ。
(※『イブニング』13号)

 これには、噛まれた右腕を隠す意図があるのは間違いないなあ。

 そして桜子殺しの枯山水には、足跡があったところには飛び石が薫子の足跡と同じように作られていそうだなあ。
 このトリックを成立させるには、リベンジポルノのときもそうだったけど真犯人が薫子と共犯関係である必要があると思うなあ。
 飛び石は、薫子が回収したのかな?

 とにかく、一連の事件の犯人は、はじめに見つかった人による単独犯なのか、
それとも桜子殺しについては薫子でその他ははじめに見つかった人による犯人によるものなのか、
次回が気になるなあ。

  【追記 (※令和元年7月5日更新)】

 今回の記事に寄せられたコメントから、今回は雁流が殺される前に口走った「サイコ」という言葉の謎を解く必要があるようだなあ。

 コメントから逆さ富士で有名な富士山「西湖」と、
薬草の「サイコ(柴胡)」2つの説があるなあ。
 …ちなみに「サイコパス」という説はなかったなあ。

 自分が思うに、雁流は後者の柴胡の意味で「サイコ」発言をしたけれども、
犯人にとっては、「西湖」と考えたんだろうなあ。
 「西湖」…すなわち逆さ富士が描かれた花瓶(壷?)に、探られたら非常に都合の悪いものが隠されていて、証拠隠滅のために雁流を殺す必要があったんだろうなあ。

 そういえば『イブニング』5号薫子が古典生け花を披露したときは、花瓶の富士山は正位置だったが、『イブニング』10号で例の雁流の「サイコ」発言が出てきたときの花瓶は、逆さ富士だったなあ。
そこに、犯人にとって非常に都合の悪いものが隠されてそう。

 …犯人にとって見つかったら都合が悪いのは、薫子の首だろうなあ。
 犯人が薫子を殺す時、腕を噛まれて反撃されたので
警察に薫子の首の歯を調べられたら、犯人が誰だかわかってしまう
 だから首を切断して花瓶に隠し、
夜中に土の中に隠そうとしたのをはじめに見つかったんだろうなあ。


 そして最後に、
京極姉妹三つ子説については…
 …おそらくないと思います

 けれども、桜子が殺された後で薫子が枯山水の庭の手入れを名乗り出たのは証拠隠滅の意図があると思われる…つまりは真犯人と共犯で、なおかつ犯行現場の枯山水には極めて重大な秘密がありそうだなあ。
 例えば、作られた枯山水はいわゆるレプリで、
足跡が残りにくくなっている場所があったりして
「手入れの必要がない」と『みわ』の女将が言っていたのは、それかな?

 でも、枯山水については未だ謎が残るので今のところは
 『教えて…!トゥインクル☆』状態、
 『教えて…トゥインクル☆ジェム』状態です。
 双子だけに…。

【追記2 お知らせ (※令和元年7月5日更新)】

 自分は『イブニング』の『推し漫画応援キャンペーン(2019年11号)』に当選したので、
自分が投稿したのが近々載ると思うので、伝えておきます。
『金田一37歳の事件簿』についてで、おそらく京極姉妹について書いたのが当選したと思います。


 【ソース】
 イブニング 2019.07.9 NO.14
 『金田一37歳の事件簿』
 京都美人華道家殺人事件
 File35 3つのヒント
 講談社 (P129~P150)

↑このページのトップヘ