にぎる。

『にぎる。』にようこそ! このブログは私が見たアニメやマンガの感想を自由気ままに書いています。

タグ:九条美音子

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』
『タワマンマダム殺人事件』が展開されている。
 主人公・金田一一が青年時代に活躍した『金田一少年の事件簿』を通して初のケースとなる3人以上の複数犯で、しかも倒叙ミステリー…最初から犯人がわかっているというパターン。

 この事件は、はじめが隣人・森下桃香のケータリングの手伝いを頼まれて高級タワーマンションにやってきて、そこにはじめの同僚の葉山まりんが合流したが、パーティー主催者の「ヒナさん」こと美咲雛が、同じ高級タワーマンションマンションに住む姉小路牧子(マキさん)九条美音子(ネコさん)園森紗英(さーちゃん)のアラフォーマダムトリオに監禁された上、飛び降り自殺と見せかけて殺された…という事件に巻き込まれた。
ちなみにはじめは、この事件で不動高校のミステリー研究部の先輩だった今は刑事の真壁誠再会した。
 特にはじめはこの事件について、ヒナさんの遺体に落ちていたハイヒールからマダムトリオが犯人だと最初からにらんでいた…。
 
 【ネコさんの動機】
 前回第9話でくだんのマダムトリオはヒナさん殺しの犯人であることを認めた。
 そして第10話ではパーティールームに戻り3人それぞれがヒナさんを殺すに至った動機を語った
3人の共通点は、ヒナさんに酷い目に遭わされてヒナさんを心底憎んでいたことだった。

 ・・・まずネコさんの動機
 ヒナさんはたくさんの男と付き合っていて、特にネコさんの夫は身の丈を超えてヒナさんに貢ぎまくり、20年ローンでやっと手に入れたタワマンまで抵当に入れてしまったという。
 ネコさんは借金取り立ての電話から浮気についてを問いただしたところ、ウソかホントかわからないがヒナさんが投資で空けた穴を補填していたという。
「もう少し持ちこたえれば必ず取り返してその金を返せる」という戯言を信じて。
 借金の証拠も残っていなかったので、マンションを手放すことになり一家離散状態になっていたという。
 死にたい気持ちでさーちゃんとマキさんに相談していた。

 この相談から「マダムトリオは共通してヒナさんに酷い目に遭わされ憎んでいた」ということに気がついたという。

 
 【さーちゃんの動機】

 クラミジアという性病に感染し卵管閉塞を起こし不妊になっていたが、その感染源がヒナさんであることを知ったから。
 その事に気づいたのは、結婚の時に夫と性感染症の検査をして二人とも陰性だったが、ある夜夫のスマホを見ると「ヒナ」という人物と浮気していたようで、「ヒナ」がクラミジアに感染していたことに気がついたから。

 さーちゃんはヒナさんとこれまで通り"お友達"として何事もなくいつも通りのお付き合いをしていたが、頭の中では何度も何度も雛さんを殺していたという。

 また、タワマンでの生活を守るためにすべての不都合にフタをしてやり過ごし心はいつもガサガサで虚しさでいっぱいだったが、そんな人生に光を当ててくれたのは、ヨガインストラクターの竹腰悠也先生だったという。

 けれどもタワマンの隣の展望台でヒナさんと竹腰先生が浮気していたのを見てしまった時…つまりヒナさんが竹腰先生に手を出していたのを見てしまった時、3人に本気の殺意が湧き上がったという。
 
 はじめとまりんと桃香と真壁刑事が竹腰先生をチラッと見つめると、竹腰先生は「しおしお~」っとしおれてしまった…。

 ―― 竹腰先生…(´・ω・`)シオーン ――

 【マキさんの動機】

 マキさんははじめに
 「ヒナさん殺害計画をそそのかしたのは自分である、主犯は自分である」と明かした。

 マキさんの動機は、一人息子・翔を不登校にしヒキコモリにしたヒナさんに対する復讐だった。
 ちなみにヒナさんの息子は惣。

 マキさんとヒナさんには同い年の息子がいて名門小学校を受験したが補欠合格だった。
 二人で残念会を開いた時に、ヒナさんが酔っていたマキさんに代わって「営業電話」に出た。
 その後、ヒナさんの息子が補欠合格した。

 けれどもタワマンでの事件から半年前、翔の不登校に相談に乗ってもらうため区の教育相談機関の講演会にマキさんが行った時、ヒナさんがマキさんを騙って翔が別の学校に行くために補欠合格後の進学を辞退したことにしていたことを知ってしまった。
 つまり残念会の「営業電話」は惣を合格させて翔が合格を辞退するためのものだったのだ…。

 マキさんは引きこもっている息子を見るたびこう考えるという。

 「あの時あたしがあんな女と飲んだくれてなくて、
 ちゃんと学校からの電話を取れてたら…
 少なくともあの子はあんなひどいイジメに遭うこともなく
 名門の中学生として毎日フツーに学校に行けてたはず…
 あのときあたしがもっとしっかりしていたら
 あの子はこんなことには…!!」


 ・・・「言葉がないっす…!」

 はじめがこう言うとマキさん
「とにかく主犯は私よ!!それを忘れないで!」
と言ったが、さーちゃんネコさん
「ダメだよ!そんなの!みんなでやったことじゃない!!」マキさんに寄り添い泣いていた

 真壁刑事は、「もう手錠はいりませんな」と言っていた…


 【お 前 が 言 う な】

 事件があったタワマンを後にするはじめたち。
 はじめはこう言っていた。

 「タワマンか…
 憧れのお城みたいに見えるけど、やっぱ人間が抱えてるものは…そー変わるもんじゃないんだな…」

 「砂の城ですね…」竹腰先生が続けて言ったが、まりん

「それ…あなたが言わないでくれる?」と突っ込まれてしまい

 「すいません…すいません…」とまたしおしおと縮こまるのだった…。

 ―― 竹腰先生…(´;ω;`)ブワッ ――

 一方、はじめと真壁刑事は、署で事情聴取を終えた後で赤提灯で飲むことにした。
 また真壁刑事は七瀬美雪とのその後を聞いていたが、
 「いや…その話はやめましょうよ!ね!」はじめは言っていた…。


 ―― タワマンマダムたちは自棄を起こすのではないかと思ったが、
 今回は大人しくヒナさん殺しの動機を語っていたなあ。
 もし自棄を起こすとしたら、高遠が手下を使って介入していた場合だったかな。 ――

 今回は『金田一少年の事件簿』シリーズ初の複数犯で真相当てクイズがあっても良かったかなと思ったけれども、
犯人当てクイズは次の事件『京都美人華道家殺人事件』に持ち越しか…。

 今回の事件は、ヨガとネコさんの柔軟性が重要で、柔軟な思考が大事だったか。
柔軟だけに…。

 …さて、次の事件でははじめは誰と再会するのだろうか
 自分の予想ではフリーライターのいつき陽介か『金田一少年の殺人』に登場した都築瑞穂かな。

 【ソース】
 イブニング 2019.02.12 NO.04
 『金田一37歳の事件簿』
 タワマンマダム殺人事件
 File25 タワマンの闇
 講談社 (P253~P277)

 「マスクで変装して最上階の部屋へ行った九条さんは、
どうやってまた20階のパーティールームに戻ったんだ?
 あの後パーティーが始まるまで高階層エレベーターを使ったのは数人の高階層住人とマンションのコンシェルジュぐらいしかいなかっただろ?」
 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』『タワマンマダム殺人事件』が展開されていて、主人公・金田一一が青年時代に活躍した『金田一少年の事件簿』を通して初のケースとなる3人以上の複数犯にして、あらかじめ犯人が分かっている倒叙ミステリー。
 この事件は、隣人・森下桃香のケータリングの手伝いを頼まれて彼女とともに後でやってきた会社の同僚・葉山まりんとある高級タワーマンションにやってきたが、パーティー主催者の「ヒナさん」こと美咲雛が、同じ高級タワーマンションマンションに住む姉小路牧子(マキさん)・九条美音子(ネコさん)・園森紗英(さーちゃん)のアラフォーマダムトリオに監禁された上、飛び降り自殺と見せかけて殺された…という事件に巻き込まれるというもの。
 特にはじめはこの事件についてマダムトリオが犯人だと最初から怪しんでいたようだ…。

 【傷心旅行とスーツケース…
ネコさん脱出トリックの全貌!(往路)】

 「それこそが美咲さんに化ける役に九条さんが選ばれたもう一つの理由であり
 美咲さんが『傷心旅行』に行かなければならなかった理由でもある…!
 そうでしょう?タワマンマダムの皆さま方?」

 はじめネコさんがマダムトリオの中で一番小柄で細身であることから、
 「旅行用スーツケースの中に入り受付の人に
最上階から1階に運んでもらうことで1階に行った。
 これこそが傷心旅行の最大の理由」
と推理した。

 ちなみにその様子はエレベーターの監視カメラの記録にあった。

 ―― 自分は受付の人がネコさんの変装かなと思っていたが、そうではなかったか… ――

 はじめの推理によると、トリックはこんな感じ。

 1.前もってヒナさんの名前でどこかの旅館かなにかに予約を入れる。
 2.ネコさんはヒナさんに変装し、ヒナさんのスーツケースを引っ張り出して用意した宅配伝票を貼り付ける。
 3.電話でヒナさんのふりをして受付に荷物のピックアップを頼む。
 4.玄関先の廊下に出てスーツケースの中に入って内側からスーツケースを閉じる
 5.何も知らず荷物を取りに来た受付の人が指示通り1階の荷物集配所に運ぶ
 
 ちなみにヨガインストラクターの竹腰悠也の話によるとネコさんの体の柔らかさは群を抜き、大型スーツケースなら入れるかもしれないとのこと。
 また受付にあった宅配便の伝票の控えを警察に調べてもらったが、筆跡が明らかにヒナさんのものではなかった。
 しかもヒナさん本人の指紋が一つもなかった…つまり別人がヒナさんのふりをして手袋をして書いたのでは、とはじめは推理した。

 【ネコさん脱出トリックの全貌!(復路)】

 はじめネコさんが1階に下りた後、どうやってパーティールームに戻ったのかも推理していた。
 鍵となるのは台車に載っていた4つの段ボール箱だった。

 マダムトリオたちはパーティーグッズを運んでいたと証言したが大きな段ボール箱4つ分のグッズはパーティールームにはなかった。
このことから、ネコさんが段ボール4箱の中に入っていた…箱の重なってる部分がくり抜かれ人1人入れるスペースがあり、そこにネコさんが隠れていたのではと推理した。

 
 …荷物集配所にてスーツケースから脱出したネコさんは、ダンボールの中身を空のスーツケースに詰め替えた後でさーちゃんが来るのを待ち、くだんのダンボール箱の中に入りさーちゃんが台車にてそれを運ぶことにより、パーティールームに戻ることができたのだ。

 その証拠はネコさんの髪の毛で、
 「問題のスーツケースを宅配便業者から回収して髪の毛一本逃さぬよう中身を厳密に調べたら出てくるだろう」
真壁刑事が言っていた。
 

 【墓穴を掘ったさーちゃん…
カラオケで見逃したこと!】

 「ちなみに美咲さんの転落ですが、パーティールームのある20階と38階とじゃ地面に叩きつけられたときの衝撃が全く違います。いま鑑識にどれくらいの高さから落ちたか調べさせているところです」

 真壁刑事がこう言ったとき、はじめはこう言った。
 「それと確か園森さんがカラオケを歌い終わった直後にカーテンを開けて窓の外を見て悲鳴を上げましたよね?
 上から人が降ってきたって」

 「そうよ、私は確かに見たわ」とさーちゃんが発言したときはじめは

 「はい墓穴掘りました―!!」と言った。

 ―― しかもさーちゃんの墓が…( ゚д゚)ポカーン ――

 …実はあの時は、ヒナさんはとっくに落とされた後だった。
 はじめの話によると、それは秒単位でわかるとのこと。

 …さーちゃんたちが使っていたカラオケは通信カラオケで、
 さーちゃんが歌い終わった時間も秒単位でわかるとのこと。
(※ちなみにはじめは「恐ろしやネット監視社会!!」と言っていた。)

 真壁刑事の話によれば、さーちゃんが歌い終わる時間よりもヒナさんが落ちるほうが21秒早かった。
 つまりさーちゃんはまだマイクを手にとっていたので
ヒナさんが落ちるところをさーちゃんは窓から見られるはずがなかったのだ。

 これを聞いたマキさんは「これ以上言い訳のしようがない」と観念し、ネコさん、さーちゃんも観念した。
 真壁刑事がダンボールを開けるとマスクがあり、
「こいつぁーよくできてる!これじゃ瞬きもできんだろ」と言っていた。


 【はじめが最初からマダムトリオが犯人と気づいた理由!】

 「まいったわ…いつから気づいていたの」というマキさんの言葉
 
 「最初からですよ」と答えたはじめ
 
 …はじめがそう言った理由。
 それはシャンパンの匂いでもスマホでもなかった。

 「ハイヒール」だった。

 現場にはハイヒールが落ちていたが、
自宅ベランダから飛び降りるのにハイヒールと履いたまま飛び降りるのはどう考えても不自然だったから。

 ネコさんは自分もハイヒールを履いていてパーティールームでは自然だったので気が付かなかった。
 だがはじめはハイヒールが現場にあったことから「ヒナさんはパーティールームの何処かから落とされた」と推理できたのだ。

 これを聞いたマキさんは
 「すっごいわ!!あんた本当に探偵に就職した方がいいんじゃない?」と言ったが、
 はじめは
 「……いや、『それだけ』はちょっと……」
と言っていた…。

 ―― はじめが探偵から距離を置こうとしている理由はなぜ…?
謎が更に深まったなあ… ――


 【マダムトリオは実はヒナさんが…】

 「僕にはどうしてもわかりません。
 美咲さんといつも一緒であんなに仲が良かった3人がどうして…」
 
 こうマダムトリオに聞いた竹腰先生だったが、マダムトリオは笑いだして

 「悠也先生ってば…!こんな時にそんなふうに言えるなんてないか憎めないっていうか、
やっぱり悠也先生は悠也先生よね!」

と言った。

 そしてさーちゃんは言った。

 「でもごめんなさい。あたしたちと美咲雛は仲なんて良くなかったんですよ。
 むしろ大嫌いだった――
 あたし達3人はずっとあの女を殺してやりたいって思ってたんですもの!」

と…!

 
 ――ヒナさん殺しのきっかけは、タワマンの隣のホテルの展望台で見た不倫現場…
 すると事件を暴かれた3人は、ホテルで何かやらかしそうな予感がするなあ… ――

 例えば、展望台で暴れそうな予感がするなあ。

 それに今回の事件のトリックも高遠遙一が絡んでいるかどうかも気になるなあ。
ホテルの従業員あるいはタワマンに高遠遙一の手下(ゼウスのしもべ)が紛れ込んでいそうな予感がしてならないなあ。

 とにかく、マダムトリオの最後の悪あがきに期待したい。


 【ソース】
 イブニング 2019.01.22 NO.03
 『金田一37歳の事件簿』
 タワマンマダム殺人事件
 File24 最初から
 講談社 (P185~P207)

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』『タワマンマダム殺人事件』が展開されていて主人公・金田一一が青年時代に活躍した『金田一少年の事件簿』を通して初のケースとなる3人以上の複数犯にして、あらかじめ犯人が分かっている倒叙ミステリー。

 そもそもこの事件は、隣人・森下桃香のケータリングの手伝いを頼まれて彼女とともに後でやってきた会社の同僚・葉山まりんとある高級タワーマンションにやってきたが、主催者の「ヒナさん」こと美咲雛が、同じ高級タワーマンションマンションに住む姉小路牧子(マキさん)九条美音子(ネコさん)・園森紗英(さーちゃん)のアラフォーマダムトリオに監禁された上、飛び降り自殺と見せかけて殺された…という事件に巻き込まれるというもの。
 
 ちなみにこの事件の発端は、ヨガインストラクターの竹腰悠也先生とヒナさんが不倫していたことによる逆恨みらしい。


 【マダムトリオの後始末、失敗に終わる】

 さーちゃん
 「なんなのあの人達!
 やっとあの金田一とかいう男がいなくなったら…」

 ネコさん
 「まずいわよマキさん!
 これじゃ『あれ』を片付けられないわ」

 さーちゃん
 「あたしちょっと言ってくるわ!
 それらしい理由つけて追っ払えばいいでしょ!」
 
 マキさん・ネコさん
 「お願いさーちゃん!」

 マダムトリオは『関係者以外立入禁止』の部屋(プライベートルーム)が気になっていた。
さーちゃんが「この部屋の鍵を掛けなければいけない」とまりんを追い払おうとしたが、まりんが 
 「あ、そうですか。それなら鍵をかけて出る時に一緒に出られるように準備しますんで」と言ったので
 マダムトリオたちは「(空気読んでよ)!!」とイラッとしていた。

 するとまりんと桃香がマダムトリオに挨拶をしてパーティールームを去った。
 
 ・・・それを見計らったマダムトリオは、証拠品をダンボールに入れて台車で運びエレベーターホールにやってきたが、そのエレベーターの後ろからやってきたのは、はじめと真壁誠刑事だった。

 更に、まりんと桃香もはじめに頼まれて帰ったフリをしていた。
 そして竹腰先生も帰らず残っていた。

 …はじめは考えていた。

 「人目が無くなればきっとマダムトリオは"後始末"を始めるだろう」と…!

 後始末…
 美咲雛さんを自殺に見せかけて殺した"証拠品の後始末"を…!
 
 
 【マダムトリオの役割を見抜いたはじめ。】

 はじめが20階のパーティールームにずっといたマダムトリオが雛さんを殺したと見抜いた理由は、シャンパンの匂いだった。
 マキさんとネコさんにはじめは噴き出したシャンパンをうっかりかけてしまったことがあり、その時二人は「いい匂いだからそのままでいい」と言っていたが、そのシャンパンの匂いが死体になった雛さんからふわっと漂ってきたから

 このことからはじめはこう考えた。

 「服にシャンパンを零した誰かが
美咲さんを抱えあげてベランダから落としたときのシャンパンの移り香じゃないか」

 またはじめは、ずいぶんと離れたところに携帯が落ちていたことについては、
「美咲さんを落としてから携帯を投げ捨てたのでは」と考えていた。

 また、はじめはヒナさんの部屋に入ったとき、飲みかけのシャンパンもグラスもない綺麗に片付いた状態であったことから

 「パンを作ろうとしてたら衝動的に死にたくなってシャンパンを飲んで酔っ払ってその後綺麗にグラスも洗ってボトルも捨てて遺書を送った形態を投げ捨てて飛び降りた」
というマキさんの自殺説は無理がある、と言った。

 それに対しマキさん
「最上階に行くエレベーターに乗っていなくて、ヒナさんが自殺したときはパーティールームにいた。
それがどうやってヒナさんのベランダから投げ落としたりできるのか
と反論したが、はじめは

 「ああ…!投げ落としたんですか!怖いなぁ~
 ありありと浮かびますよその光景!…おそらく暴れないように殴り倒すとかして気絶させて
きっと二人がかりで抱えあげてベランダから…」
と言った。

 そのセリフにマキさんは憤慨したが、はじめは言った。

 「最上階に行く必要なんてないでしょ?
だって美咲さんが落とされたのは38階の自宅じゃなく、
この20階のパーティールームだったんですから…!」

 ・・・はじめはヒナさんが立入禁止部屋に監禁されていたことを見抜いていた。
 またマダムトリオには役割分担があったことも見抜いていた。


 <さーちゃんの役割>

 ヒナさんを殴って気絶させて、彼女のスマホに遺書を書くこと

(根拠:カラオケが始まる前姿が見えなかった)

 <マキさん・ネコさんの役割>

 気絶したヒナさんをベランダから投げ落とす

(根拠:カラオケ開始後、立入禁止の部屋に入っていった)


 【はじめ、偽ヒナさんも見抜く!】
 はじめは前回第7話で、真壁刑事に瞬きをせずに耐える実験をし、
エレベーター内のヒナさんが全くまばたきをしないことから
「エレベーターの中にいたヒナさんが人間ではない」という事に気がついた。
そして直近の第8話では仮面をつけたネコさんであることも見抜いた

 はじめはネットで3Dプリンターでリアルなマスクを作れることを調べて知っていた。
 特に本人が直接型を取りに行かなくても色んな角度からの写真があればできることを知り、
「マダムトリオたちが理由をつけてたくさんヒナさんの写真を取りまくりソックリ仮面を作るのはわけないことだ」
と考えていた。

 またエレベーター内のスカーフは首元の繋ぎ目を隠すためであり、
そのスカーフはさーちゃんのものとはじめは見抜いていた。
 防犯カメラにバッチリ映っていたバッグの持ち手に巻いてあったスカーフの柄と同じだった。


 【最後の謎】

 真壁刑事ははじめの推理に

 「うーむなるほど」と言ったけれども、
 「問題はまだあるぞ」と言った。

 「マスクで変装して最上階の部屋へ行った九条さんは、
どうやってまた20階のパーティールームに戻ったんだ?
 あの後パーティーが始まるまで高階層エレベーターを使ったのは
数人の高階層住人とマンションのコンシェルジュぐらいしかいなかっただろ?」

 と聞く真壁に付け加えてマキさんが

 「そ…そうよ!パーティー準備中にネコさんはあたしたちとパーティールームにいたでしょ。
それをどう説明すんの!?」
と言った。

 それを聞いたはじめは、

 「確かに…! ですか…!」と息を吐き、

 「それこそが美咲さんに化ける役に九条さんが選ばれたもう一つの理由であり
 美咲さんが『傷心旅行』に行かなければならなかった理由でもある…!
そうでしょう?タワマンマダムの皆さま方?」
 と言った…!


 ―― 作ったマスクはヒナさんだけだろうか…?
 マダムトリオが処分しようとしていたのは実はもう一種類あるのでは?
例えば、10時30分に最上階38Fから大きなバッグを抱えて高階層エレベーターに乗った
ヒナさんからの宅配便依頼のバッグを抱えてやってきた男性スタッフのマスクとか… ――

 つまり10時12分に38Fでエレベーターを降りた偽ヒナさんと
 10時30分に38Fから大きなバッグを持って乗ってきた男性スタッフは実は同一人物だったのでは…?

 第8話で処分しようとしていたのはくだんの男性スタッフの衣装では…?


 …それにしても今回の事件の発端となった展望台にはじめたちは向かうのだろうか。
 でもそれ以前に、前回の歌島リゾートの事件ではじめの推理のあとで逆上した犯人のように
マダムトリオ逆上の展開もありそうだなあ。
 …でもそのときは、意外な人物が助けてくれそうな予感がするなあ。

 来年以降の『金田一37歳の事件簿』が楽しみだなあ。


 【ソース】
 イブニング 2019.01.08 NO.2
 『金田一37歳の事件簿』
 タワマンマダム殺人事件
 File23 後始末
 講談社 (P301~P322)

 「はじめだけに!」
 by宮下愛(※虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会) ←関係ない


 …それはさておき、現在『イブニング』で連載中の
『金田一37歳の事件簿』第2の事件
『タワマンマダム殺人事件』
 主人公・金田一一が隣人・森下桃香のケータリングの手伝いを頼まれて会社の同僚・葉山まりんとある高級タワーマンションにやってきたが
主催者の「ヒナさん」こと美咲雛が同じ高級タワーマンションマンションに住む姉小路牧子(マキさん)九条美音子(ネコさん)園森紗英(さーちゃん)アラフォーマダムトリオに監禁された上、飛び降り自殺と見せかけて殺された…という事件に巻き込まれるエピソード。

 ちなみにこの事件でははじめが卒業した不動高校の先輩・真壁誠が何と刑事になってはじめと再会していた。
 けれども真壁刑事はくだんのマダムトリオと親しいヨガインストラクター・竹腰悠也を犯人と疑ってしまった。

 また、そもそもこの事件の動機は、
3人が慕っていた竹腰先生をヒナさんが抜け駆けして「ハッスルハッスル(※意味深)」していたかららしい。

 ・・・けれども最近のFile.22(『タワマンマダム殺人事件』第7話)にて、
 はじめはマダムトリオを犯人と確定した…!


 【はじめが仕掛けた罠!?】

  ヒナさんが遺したと思われる『遺書』について、
はじめが「これは犯人が書いたものだ」と推理したことに真壁は驚いた。
 マキさん
 「そんなのおかしいわ!だって最上階のヒナちゃんたちの部屋はあたし達が行った時鍵がかかっていたのよ!
 それなら部屋の中のヒナちゃんを殺した誰かが出ていく時鍵が必要になるはずよ。
 でも使える鍵は3つとも部屋の中にあったじゃない!?」と言った。

 すると真壁刑事はこう言った…

 「たしかに!
 自殺じゃないとしたらほら金田一お前が昔得意だった"密室殺人"ってことになっちまわまねーか!?

 ( ゚д゚)ポカーン

 ヒナさんを殺していないのに得意と真壁に言われてしまったはじめだった…

 (;8;)<ハジメチャン…


 「鍵がなかったら犯人は鍵をかけて部屋を立ち去ることはできなかったのはたしかなわけで!
 となるとこれは…ま、自殺でキマリってとこかな!」

 真壁刑事が出した結論に釈然としないまりんを見て、はじめは真壁刑事に聞いた。

 「ホントに鍵はずっと部屋の中にあったんですかね?
 我々が美咲さんの部屋に入った後、誰かが鍵を部屋の中に置いたってこともあり得るんじゃないですか?」

 

 ・・・「そりゃまあ。でもそうなると鍵を開けた人物ってのは限られるぞ?
 でもそうなると鍵を開けた人物ってのは限られるぞ?
 我々警察と金田一、お前も含むケータリングのスタッフ3人。
それに…こちらのお三方(マダムトリオ)と竹腰さん、あんただ!」

 こう真壁刑事に言われたマキさんが
 「ちょっと待ってください刑事さん!
 肝心なこと忘れてませんか?
 高階層エレベーターの防犯カメラ見たでしょう?
 ヒナちゃんが自宅の最上階に戻ってから自殺騒ぎの直前38階へ行ったのは
 ゆ…竹腰先生以外住民は誰も乗ってなかったじゃないですか。」
と言うと真壁刑事は
 「あ、そっか!じゃやっぱ自殺だ。
 諦めろ金田一!
 この状況で他殺はムリ!!」といい、その発言にマキさん
「(どうやらここまでのようね、シロウト探偵サン!)」
と思っていた。

 更に真壁刑事はマキさんと会話した。

 真壁
「コイツじいちゃんが金田一耕助っていう有名な探偵でね、
それもあって高校時代は探偵の真似事してたんですよ
 まあその名残で張り切っちゃったんだろうけどこいつはどうみても自殺だね!
 なあ金田一!」
 マキさん
「あー知ってますよ金田一耕助って。
ずいぶん"昔の人"ですよね~!あたしもミステリーとか好きでたまに読みますけど
"昭和のレトロ"って感じで趣があっていいですよね~
 山奥のほとんど孤立した村とか島で起こる殺人事件、
 古くからの因習に縛られた人々…!
 今じゃとても味わえないスリルですわ…
 まああの当時は"監視カメラ"なんてハイテクもなかったし…
DNA鑑定とか科学捜査もなかったわけだからいろいろ考えなきゃいけなかったんだろうけど…
 今の時代だったらそういう"推理"って…
 あんまり意味がないのかもしれないですね~」

 この時はじめは、考え込んでいた。

 マキさんが話し終えたところではじめは考えがまとまったようで、
 真壁刑事が関係者たちを解散し、片付けをはじめようとしたところで言った


 「あ、そうだ一つだけいいっスか?
 僕はこの事件自殺だなんて1ミリも思ってません。
 実は犯人の目星も付いてるんです。
 何食わぬ顔をした犯人の"正体"必ず暴いてみせますよ。
 その昔名探偵と言われたジッチャンの名にかけて…ね!」

 マキさんは思っていた。
 「(上等じゃない!やれるものならやってみなさいよ!
 名探偵のお孫さんとやら!!」


 ――マキさんが真壁刑事と会話しているときにはじめを見くびるかのような発言。
 そっくりそのままネコさんとさーちゃんとともに
 合わせて返ってきそう(※確信) ――

 
 【エレベーターのヒナさんにはじめが気づいた
 2つのおかしな点!】

 はじめはまりんにマダムトリオの行動を三人に気づかれるように見張るように頼みパーティーの片付けを桃香に任せることにした。
 桃香が言うとおり、気づかれるように見張ることは普通は逆だが
はじめがそうしてほしいと言ったことをまりんは不思議に思っていた。

 ・・・はじめは警備室に向かった。
 エレベーターの防犯カメラの画像に違和感を持ったから。

 それは9時45分にマダムトリオが通常用エレベーターで12Fから乗る映像と
 9時59分にヒナさんらしき人物が高層用エレベーターに39Fで乗る画像。
そしてヒナさんらしき人物が10時10分に20Fのエレベーターホールでエレベーターを待つ画像。


 はじめは2つのヒナさんの画像で9時59分のときはスカーフを巻いていなかったが10時10分のときはスカーフを巻いていたのが気になった。
 そしてスカーフを「どっかで見たような…」と思っていた。

 
 ―― さーちゃんがネコさんに貸したスカーフだ…( ゚д゚) ――

 そしてはじめエレベーター内のヒナさんについて
もう一つおかしな点があることに気がついた。

 それは
 エレベーターに乗り込んでから瞬きを一回もしていないことだった。

 ちなみに真壁刑事に1分間瞬きするようにしたら15秒でギブアップした。
 
一度も表情を変えず瞬きもしない
 これよりはじめは、
 「これ"人間"じゃないですよ」
 「人形かそれに近いもの…
 そうか…!だからスカーフなんだ…!
 まてよ…あのスカーフの柄はたしか…」
と推理した。

 そしてはじめは10時30分の画像…
高層用エレベーター38階にバッグを抱えて男性が乗り込む姿が気になった。
 ちなみにこのバッグはヒナさんからの宅配便依頼…旅行(傷心旅行)に行くから部屋の前に出しておくので取りに来てくれと頼んだものだった。
 また荷物は受付脇の荷物置き場にお預かりして宅配便業者が集荷に来ることになっているという。

 …荷物の集荷はこの時間では終わっていると聞いたので、はじめは受付に行き宅配便の控えの指紋を取り鑑識に回すよう真壁に頼んだ


 【解けちまった謎!】

 真壁刑事ははじめに聞いた。
 「その顔だともう分かってんだろ」

 するとはじめは言った。

 「ええ!
 …美咲雛を自殺に見せかけて殺したのはあのマダム3人です。
 はじめからそうじゃないかと思ってたんすよ!
 あってあの人達…
 "決定的なミス"をしょっぱなからやらしてたからね…!」

 そして頭をかきむしると、こう言った。

 「謎がすべて…解けちまった!」


 ―― はじめはエレベーターで見たヒナさんの違和感や
おかしなヒナさんの偽の遺書よりも前のことで
 3人が犯人だと確信したこととは…?
 …おそらく3人が共通してやらかしたことかも。 ――

 これは第3話
関係者以外立ち入り禁止の部屋に3人とも何のためらいもなしに入ってしまったこと、かな?
 
 特にさーちゃんが問題の部屋をはじめが覗こうとしたときに
「主催者以外立ち入り禁止よ!」と口走り、
その後ですぐ
マキさんとネコさんがその直後に関係者以外立ち入り禁止の部屋に入ってしまったことが致命的なミスであり、はじめが3人に初めて疑いを持ったときかな。

 けれども、はじめはそれよりも前のことで3人に疑いを持ったことがあるかもしれないなあ。


 …それにしても授業中寝てたはじめには
 『通り抜け無用で通り抜けが知れ』という昔の川柳は知らないと思うけど、
関係者以外立ち入り禁止の部屋の違和感をどうやって説明するのかな…?

 もしかすると、
 昔のはじめが七瀬美雪や周りの女子たちにしていた
 「アレ」を引き合いに出すのかも…( ゚д゚)
 
 …あ、それだとマダムたちにはまずいか…。
 

【ソース】
 イブニング 2019.11.1 NO.1
 『金田一37歳の事件簿』
 タワマンマダム殺人事件
 File22 名探偵の孫
 講談社 (P269~P290)

 あぁ^~心がハッスルハッスルするんじゃぁ^~

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』では
『タワマンマダム殺人事件』が連載中。

 そもそもこの事件は「ヒナさん」こと美咲雛が同じ高級タワーマンションマンションに住む姉小路牧子マキさん)、九条美音子ネコさん)、園森紗英さーちゃん)のアラフォーマダムトリオが結託により、監禁された上飛び降り自殺と見せかけて殺された…というもの。

 3人の動機は、マダムトリオが住んでいたタワマンの隣にできた展望台からヒナさんの部屋を覗くと、ヒナさんがヨガインストラクターの竹腰悠也先生不倫していた…
言い換えると二人が「ハッスルハッスル(※意味深)」していたのが見えたから。
 
 3人は竹腰先生を慕っており、抜け駆けをしたヒナさんが許せなかったようだ。
 特にさーちゃんは竹腰先生を慕っていたようで、特に前回第5話では竹腰先生にヒナさん殺しの罪を着せようと目論んでいた。

 そのきっかけは、ネコさんが犯した
「『マンションなのに鍵がかかってないのは不自然だから』ということで鍵をかけて持って出たが、
実はヒナさんはポケットのない服を着ていて突き落とすときに持たせられなかった」
というミス

 金田一一達がヒナさんの部屋を調べるときに一緒について行って
さーちゃんがクローゼットを物色していたが、竹腰先生のジャケットに鍵を入れるミスを犯してしまった。
けれどもさーちゃんはそのミスを利用し、竹腰先生に罪を着せることにしたのだ。

 …ちなみに先に述べたヒナさんと竹腰先生の「ハッスルハッスル」だが
 前回第5話だけではなく最近の第6話でもそれがあった…。

 ( ゚д゚)ポカーン

 【真壁誠刑事、竹腰先生を疑い、署に送ろうとする…】
 主人公のはじめが通っていた不動高校の先輩である真壁誠は、はじめが20年後に再会したとき刑事になっていて、しかもはじめの隣人・森下桃香に頼まれヒナさんとマダムトリオが住むタワマンにケータリングの手伝いをするためにタワマンを訪れたはじめが、事件に巻き込まれたのをきっかけに再会した。
 ちなみにケータリングの手伝いにはじめの会社の同僚・葉山まりんも加わっていた。


 ・・・さて、前回第5話で真壁刑事はジャケットから見つかった鍵から竹腰先生が犯人と疑った
 さらに高階層用エレベーターを使うためのIDカードを受け取っていたことを竹腰先生が真壁刑事の前で話してしまった。
 そのきっかけはネコさん
 「ヒナちゃんが自殺する少し前
スマホの着信を受けて竹腰先生がパーティールームの席を外していた」
 「飛び降り騒ぎの後で竹腰先生が戻ってきた」
と発言したこと。
 これを聞いた真壁刑事は竹腰先生に
 「ほほぉぉ~!!
 つまり、あなたは美咲さんが自殺する直前に中座し、自殺した直後にパーティールームに戻った…と!」
と言った。

 この時タワマンの警備員がIDカードの貸出記録について
 「今日竹腰さんにIDカードを渡したという記録はありませんでした!!」
と、真壁刑事に報告した。

 これを聞いて真壁刑事は「話の続きは署で伺ったほうがよろしいですかな?」と言った。

 すると竹腰先生はIDカードを持っていることを話してしまった…!

 「『長期留学中の娘のカードだから持ってていい』と美咲さんに渡された」と…
 しかもその理由を真壁刑事に聞かれて
「美咲さんとはその…つきあってるというか…セフレというか…」と…

 「はい不倫っ!!自白取れました!!!」と鬼の首を取ったように言った真壁刑事
 まるで「知ってた」と言わんばかりの態度をとっていた。
 マダムトリオは不倫について知らなかった・意外だったと思う振りをしていた。

 …更に真壁は竹腰先生に
パーティー会場を抜け出してコソコソ美咲の部屋に行った理由を聞いた。

 「彼女の携帯から着信があったからですよ、でもすぐ切れちゃって!!」

 これを聞いたはじめは美咲の携帯を見せてもらい、美咲の携帯の着信が12時35分にあったのを見た。

 また竹腰先生は
 「昨日だって(美咲さんは)このパーティーすごく楽しみにしてた」と言った。
 ハッスルハッスル(※意味深)をしていたことを思い出しながら…

 ( ゚д゚)ポカーン

 これを聞いた真壁は『まかヘビ』になっていた…( ゚д゚)
「あんた何思い出しちゃってんの?」と言っていた…。
 またはじめとともに「竹腰先生もパーティーをヒジョーに楽しみにしていた」と思っていた…。

 「事件が起きた頃は、美咲が会場に現れない上携帯がワン切りでなにかあったのかと思いこっそりパーティーを抜け出し最上階の部屋に行ってみたが何度呼びかけても反応がなく、仕方ないので戻ってみたら自殺騒ぎになっていた…」
 「うちの会社は本当は『こーゆう』のに結構キビシくて
僕だってはじめは美咲さんの誘いは全部断ってたが
あるときついうっかりハマっちゃった」
僕だってはじめは美咲さんの誘いは全部断ってたが
あるときついうっかりハマっちゃった」
 「今日も隠れて『いいコトする』とか言っていたのに
いきなり自殺されて
僕のほうがわけ分かんない」
いきなり自殺されて
僕のほうがわけ分かんない」

 竹腰先生はこう話していた。

 けれども真壁刑事
「あんたの話を真に受けるわけにはいかない」
ということで竹腰先生を署に連れて行こうとした…。

 一方マダムトリオは
 「うまくいったわ…これで罪はこの人がすべてかぶってくれる…
 さようなら……悠也先生
 あたしたちの王子様(プリンス)だった人……」

と思っていた…!


 
 【「この男…恐ろしい子!」 byさーちゃん 
 …はじめ、遺書のおかしな点を指摘する!】

 ちょっと待った~!!

 こう言ってサヨナラ王子様ムードをぶち破ったのは、はじめだった。

 「まだ決めつけるのは早いっすよ!真壁刑事!!」

 お前まだ高校時代みたいな素人推理を…と思っていた真壁にはじめはこう言った。

 「そもそも疑惑の発端は
竹腰さんの上着に入っていた美咲さんの部屋の話ですよね?」
 「でも俺たちが来た時あそこ、鍵がかかってたじゃないですか」
 「それって……おかしくないですか?園森さん」
  
 そしてさーちゃんはじめはこう話しかけた。

 「だってその鍵はついさっきまで上着と一緒にあのクローゼットの中に入ってたわけでしょ?」
 「部屋から出る時使ったための鍵がどうして鍵のかかった部屋の中から見つかったんでしょう?」

 するとさーちゃん
『ガラスの仮面』に出てくる名台詞「恐ろしい子!」を彷彿とさせる顔を見せた

 それをフォローしたのはマキさん

 「合い鍵よ!
 前もって作ってあった合い鍵がもう一つあって
 ここを出たときはその鍵で閉めたのよ!」


 …さらにはじめは警備員にタワマンの鍵の複製について聞いていた。
 警備員の話によるとこのカギはドイツ製で、ドイツのメーカーに問い合わせれば合鍵も作れるが複製には1ヶ月かかる上セキュリティー上合鍵を作るには警備室にも連絡が入るようになっている。そしてこの鍵は世界中に5つしかないという。
 ちなみに今ある鍵は真壁刑事が調べてたところ、玄関口の前の収納の中に2本、管理室の2本を含めて計4本。
 残り一本について「海外出張中の美咲さんの旦那さんが持っていたら、竹腰さんの容疑が晴れる」とはじめが言った。
 ちなみに残り一本は後で真壁刑事を通して別の刑事に調べさせたところ、
美咲の旦那さんは鍵を持っていることが確認された。

 【マキさん、最後のあがき…?】

 ネコさん
 「ど どうしよう…
 あの女のダンナ、絶対鍵持ってるわよね?」
 さーちゃん
 「当然よね。やっぱり悠也先生に罪を着せるの難しいかも…」
 マキさん
 「まだよ!
 まだ何か手があるはずだわ」

 真壁はパーティースペースに捜査一課を待機させていることを関係者たちに伝えた。
 この時マキさんがこう口走った。

 「ここ関係ないのに…」

 この発言をはじめは聞いていた。

 ・・・真壁はマダムトリオを帰そうとした。
 けれども3人は
「ここに残りたい」「大親友のヒナちゃんが亡くなった真相を知りたい」と言っていた。
 一方竹腰先生は
 「僕もそろそろ帰っても…」と言っていたが
 「もう少しここにいて!」と真壁刑事に止められた。

 (´・ω・`)デスヨネー  

 ・・・「美咲の夫は鍵を自分で持っている」という情報が
刑事から真壁に伝わったことからはじめは言った

 「竹腰さんが美咲さんを殺したんだとしたら
どうやって鍵を閉めて外に出たんですか?」

 これを聞いたマキさん
「ごめんなさい悠也先生…疑ったりして…
 やっぱりヒナさんは自殺だったのね…」
 と言ったが、はじめは言った。

 「いや…自殺とは決まってませんよ」

 「竹腰さんと美咲さんが不倫関係にあったとすれば、
美咲さんがあなたたちにライソで送ったという"遺書"、
あれもきわめておかしなものに見えてくる
 もう一度見せてもらえませんか?姉小路さん。
 あなたのスマホにライソで送られた美咲さんの"遺書"とやらを!」

  マキさんは、竹腰先生と森下にライソで送られた"遺書"を見せた

 竹腰
 「"旦那さんが浮気でショック"とか…
 あんまりあの人からそんなカンジはしないなあ」

 森下
 「確かに二面性の強い方でしたけど
 これは少し違う気も…」

 二人の言葉を聞いてはじめは言った。

 「ですよね!
 前日まで自分が若い男といちゃつくために
気合入れてパーティーをあれこれ指図していた人が
夫の浮気で自殺したりしますか?」

 そしてはじめ
 「転落死直前に美咲雛本人のスマホから"遺書"を送ったのは
 美咲さんをベランダから突き落とし殺害した犯人が自殺に見せかけるために送ったんじゃないか」
 と、推理した…!

 
 ―― 今回のはじめは、エレベーターの防犯カメラについて
ネコさん扮する偽美咲を見抜いていなかったなあ。
 次回はじめはこれを見抜けず
真壁は迂闊にもマダムトリオと竹腰先生を帰してしまうのでは…? ――
 
 けれどもこれが、第二の事件を生みそうな予感がするなあ。
 それは、竹腰先生が自殺に見せかけて殺されるという事件。
 けれどもこの事件をきっかけに、ネコさんがエレベーター内で
扮装に使っていたスカーフが見つかるなど決定的な証拠が見つかるかも…。

 …果たして金田一一37歳と真壁誠刑事38歳は
第二の事件阻止し、竹腰先生の命を救うことはできるだろうか…?

 けれども、次回こそ第二の事件の予感がするなぁ…と、自分は考えている。


 【ソース】
 イブニング 2018.12.11 NO.24
 『金田一37歳の事件簿』
 タワマンマダム殺人事件
 File21 さよなら王子様
 講談社 (P27~P48)

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