にぎる。

『にぎる。』にようこそ! このブログは私が見たアニメやマンガの感想を自由気ままに書いています。

タグ:ファントム

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』
『歌島リゾート殺人事件』が展開されていて、
 少年時代に歌島にあるオペラ座館で3度の『オペラ座の怪人』に見立てた『ファントム(or歌月)』を名乗る者による連続殺人事件を解決し、今はPR会社の主任として働く37歳の金田一耕助の孫・金田一一が4度目の『ファントム』を名乗る者による歌島で起きた桜沢楓殺しの謎を解く話…
…はずだったが、はじめは「もう謎は解きたくない」と思っていた…
 ちなみに今歌島にはオペラ座館はなく、歌島リゾートになっていた。
 
 …けれどもはじめは警視長となった明智健悟と退官した剣持勇警部に電話をかけていた。
 明智警視長は協力は断ったけれども、
 「なぜ死体が消えたのか、まずはそこから考えてみたらどうですか」というヒントを与え


 【桜沢楓殺しのヒント?
 はじめが忘れ物を取りに行った時に見つけたもの!】

 そもそも『歌島リゾート殺人事件』
 37歳になったはじめが仕事で担当している婚活イベント中、
客の一人・桜沢楓チャペルにてロープで絞殺され倒れているのが見つかったが目を離しているすきに遺体が消え、後に桜沢の遺体がヴィーナスの鐘がある塔にてワイヤーで首を吊られた状態で見つかった事件。

 最近公開された第7話では、はじめがチャペルにキーケースを落としたので取りに行くシーンが最初の方にあった。

 キーケースは無事見つかったが、はじめは2つのものが落ちているのを見つけた
 それは、1個のゴルフボールと水が入ったビニール袋。
 このときはじめは思った

 「なんでこんなのがこんなところに?
 待てよ?よく考えたらこのゴルフボールもおかしいぞ。
 今回まだ誰もゴルフなんてしてないし、
 このツアーは正式オープン前のプレオープンイベントで
 出迎え客は俺たちが初めてのはずなんだ。
 なのになぜこんなとこにゴルフボールが…
 
 けれどもはじめは
「いや、何考えてんだ!俺はもう謎は解かない」
と思っていた…。

 ―― はじめがチャペルで見つけたゴルフボールと水が入ったビニール袋は
脈を止めるマジックで使うものっぽいなあ…。――


 【鈴木実の遺体は、こうして見つかった…】

 はじめがキーケースを取りに行っている間、「ファントム」は気絶させた歯科医の鈴木実を台車でホールに運んでいた。
 運んでいる時犯人はこう考えていた。

 「誰かに見つかったら何て言い訳しよっかな?
 ま、面倒だったらそいつも殺すか…!」

 
  ・・・一方チャペルから戻ってきたはじめは『オペラ座の怪人』のテーマが流れてきたのを聞いた。
 ただ、今回音楽が聞こえてきたのはオーディオルームからではなく、
内庭に向いている方の部屋からだった。
 女性客たちは音楽が流れている部屋の中にファントムがいるかもしれないと思い自分たちの部屋に戻ったが、はじめと冬木栄介支配人、客の館林一樹・小野塚哲也・黒木護・大竹比呂之は音楽が聞こえてきた部屋に入ることにした。

 …部屋の中に入ると中は真っ暗で、しかも照明が叩き壊されていた
 窓が開いていて窓にはシャンデリアが映っていた

 しかも向かいの窓のシャンデリアが音楽とともにフッと消えたのを見たので男性客たちは
「シャンデリアが落ちた」と思った。
 
 シャンデリアがあるのは工事中のイベントホール。
 はじめたちはそこに向かって駆けた。

 その様子を見てはじめの部下の葉山まりんはびっくりしていた。

 ちなみに女性客の麻生早苗はこう言っていた。
 「ね、ねぇ、何、今のすごい音!?」

 
 ・・・客たちはイベントホールに集まった。
 そして明かりをつけると、
 落ちてきたシャンデリアに串刺しにされた鈴木の死体があった・・・。


 …冬木支配人の話によるとシャンデリアは天井裏を通して渡り廊下にあるウインチで高さを調整するタイプ。
 ウインチのワイヤーはそこら辺にあるペンチのような工具で切られていた。
 また、シャンデリアの重さは約30kgでそれほど重くはないとのこと。

 また、ワイヤーを切りに来るには4~5分はゆうにかかり、音楽を聞いて集まった面々には犯行は不可能。
 全員にアリバイが成立していた。


 【葉山まりんの援護射撃!】

 はじめが客たちのところに戻ると館林が怒っていた。

 「あんたんトコの会社、
 こんな殺人鬼のうろつく島でイベントなんてやりやがってどーしてくれんだよ!?
 責任は重大だぞ」

 はじめ
 「申し訳ありません。
しかしまだ島をうろつく殺人鬼が犯人と決まったわけではありません。
と言った時、館林
「どういう意味だよ」
と言われた。

 こんなふうに言われたらかつてのはじめだったら、
 「あんたたちの中に犯人がいるかもしれないってことさ!」と強気に出るが、
 今のはじめはこれを言ったら即クビになることを恐れて言えずにいた。

 …するとまりんがこう言った。

 「待って下さい館林さん!
 主任はこう言いたいんです。
 犯人は外の誰かではなくこの中にいるかもしれないって!」

 犯人呼ばわりされた客たちは怒っていた。
 とくに館林はこうはじめに行っていた。
 
 「へー!おもしろいじゃねぇかアンタ!
もし島に隠れてる別の誰かが犯人だったらどう責任取るんだ!?
出るとこ出て訴えさせてもらうぞ?」

 「申し訳ありません…、ですがその件については私にお任せ願えませんか…?」
 そう答えるはじめはキリキリとする胃の痛みをこらえながらこう思っていた。

 「もう謎を解くしかないっ!
 ジッチャンの…名にかけて…」

 ―― (;8;)<ハジメチャン…

 はじめはPR会社の仕事向いてないかも…
 やっぱりはじめは探偵が一番だと思うなあ… ――

 それにしても「ファントム」が鈴木を運んでいる時に言っていた
 
 「誰かに見つかったら何て言い訳しよっかな?
 ま、面倒だったらそいつも殺すか…!」

というセリフは、第3の殺人の伏線に思えてならないなあ。
 第2の殺人では予定外の邪魔者は特にいなかったし…

 特に歌島で起きた第1の事件『オペラ座館殺人事件』の第3の殺人では
 緒方夏代先生(※アニメではシェフ)殺害という犯人にとって予定外の殺人が起きてるし…

 ある現実の有名な殺人鬼の言葉に
 「うつべきをうたず、うたいでよいものをうった」という言葉があるが、
 第3の殺人はまさにそれになるかも…。

 すると『金田一37歳の事件簿』のはじめのパートナー候補であるまりんが
次の犠牲者になる可能性も出てきたなあ…。


 【第2の殺人:鈴木実殺し の犯人のミス】

 ところで自分は『歌島リゾート殺人事件』について、桜沢楓と鈴木実を殺した犯人は麻生早苗だと睨んでいる。
 
 「桜沢の脈がなかったのは麻生が桜沢と組んでそういうマジックを仕掛けたからでは。
 後で麻生は桜沢を裏切って殺したのでは。
 そして第7話で見つかった水が入ったビニール袋とゴルフボールをマジックで使ったのでは。」

 と考えている。

 
 ・・・特に第7話では鈴木殺しについて麻生はうかつな発言をしていると自分は思った。
 それははじめたち男性陣がイベントホールに向かって走って行ったシーン。

 このシーンではじめが走って現れた時、
 麻生はバスローブ姿で「ね、ねぇ、何、今のすごい音!?」と口走ったが、
 シャンデリアの落下については、目立つようなシャンデリアが落ちる音はしていなかった。
 とくに男性客はシャンデリアが落ちたことを
「向かいの窓のシャンデリアが落ちた」…すなわちシャンデリアの明かりが消えたことから目で判断したが、
 麻生の発言のように耳で判断できたのはおかしいと思う。


 今回の事件の犯人は十中八九麻生だと自分は考えるが、
 第三の殺人が予定外の人物になりそう…
…特にまりんに犯人の凶刃が向きそうな気がして今後の展開が気になる。

 【ソース】
 イブニング 2018.5.08 NO.10
 『金田一37歳の事件簿』
 File7 再びのファントム
 歌島リゾート殺人事件
 講談社 (P367~P388) 

 現在『イブニング』で連載中の『金田一少年の事件簿』の続編・『金田一37歳の事件簿』では
『歌島リゾート殺人事件』が展開されている。

 37歳になった金田一一仕事で訪れた歌島で起きた4度目の「ファントム」による殺人を暴こうとする……はずだが、
 今のはじめは「もう謎は解きたくない」と思っていた…。

 特に前回第4話では、かつて難事件を共に解決した明智警視…今は明智警視長に電話をかけて援軍を呼んだが、第5話ではこんなやり取りがあった。


 明智
 「なるほど…大体話はわかりました、金田一君。 
 …で、消えた死体まだ見つかっていないんですね。」
 
 はじめ
 「ああ、だが『よからぬこと』が進行中だってことは間違いない。
だからこれ以上何かが起こる前に警察に来てもらわないと困るんだ。
 でもこの台風じゃフツーに110番したっておそらく船なんか出してくれないだろう?
 
 なっ、頼むよ!明智サン!
 大出世して警視長になったあんたなら下をつついて船を出させることできんだろ?だから…」


 【金田一一、明智警視長への援軍要請失敗…】

 「お断りします」

 援軍を呼んだはじめに対する明智警視長の答えは、こうだった。

 「警視庁捜査一課の判断として船を出せないならば、
私がそれを強要するような命令を部下たちに出すわけにはいきません。
 台風の日に離島にヘリを出すなんて自殺行為です。」

 はじめは
 「ちょ…待ってよ、人が殺されたかもしれないんだよ!?
 警察もいないこの島で殺人鬼相手にどーしろと!」
と言ったが、それを聞いた明智警視長はこう言った。

 「かつての君ならそんな事は言わなかった。
 目の前の謎に食らいつきそして必ず解き明かした。
 名探偵と呼ばれたお祖父様の名にかけてね!」
 
 「そうですね…
 なぜ死体が消えたのか、まずはそこから考えてみたらどうですか?
 ダテに20年も歳を重ねたわけではないでしょう?」

 …けれどもはじめの答えは、
 「ほっといてくれ!俺はもう謎は解きたくないんだ!」
 
 そして電話を切ってしまった…。

 …今のはじめの考えは「お客様の安全を第一に」だった…。

 
 ・・・一方、冬木栄介支配人がはじめから「警察からの助けは来られない」ということをはじめから伝えられ、それをみんなに伝えるため部屋を出ていった…
その様子を影で犯人はこっそり見ていたようだ。

 「警察は当分来れないか…
 警察が来るなら来るで明日の朝くらいまでに決着を付けるつもりだったが…
 まあいい。それはそれでやらせてもらうよ」

 と思っていた…( ゚д゚)


 ―― 『名探偵・金田一耕助の孫、金田一一』

 彼が蘇るのはいつなのか…(´・ω・`) ――
 

 【葉山まりんに衝撃の新事実!!】

 はじめホールに鍵をかける時何かが気になった。
 その様子に同僚の葉山まりんも気づき、どうかしたのとはじめに聞いたけれども
はじめ「いや、なんでもないと答えていた。」
 ちなみにホールはテラスから出入り自由らしい。

 …深夜1時半。
 はじめとまりんは客たちと一緒に酒を飲んでいた。
 ちなみに誘ったのはまりんだった。

 …突然、歯科医師の鈴木実
 「ここに集まった人達、色々過去がありそうだよね。
実は…さ!」と口走った。

 一方、酔った不動産経営者の大竹比呂之がまりんに絡んできた。
 昔のはじめならそういう人のズボンのベルトを外してズボン女性たちの前で下ろして
「これでおシリ合いになれましたな」
 …とでも言うのだろうけれども、
 それをやったら確実にクビなので、実際はできなかった。
 
 現実は、大竹にからまれたまりんはこう言った。

 「すみません大竹さん、私結婚してまして…!
子供も2人いるんですよっ!」

 これを聞いたはじめ
「え゛え゛え゛~~~!?」と、大きなショックを受けてしまった…

 結局はじめは、
 「あんたも一緒に飲もうぜ?
ツラ見りゃわかるけど、あんたも独り身でパッとしねーだろ。
あんたのせいでもないのにこんな人殺しみてーな事が起きたら
飲まなきゃやってらんねーよな」
 と言った大竹と一緒に飲むことになった…。

 ―― (;8;)<ハジメチャン…。 

 まりんは結婚していたのか…?
だとしたら、2人の子供はどんな子か気になるなあ。――


 【再び現れた死体…!】

 「しかしなあ、俺は死体は見てないし本当に殺人事件が起こってんのかなあ?
 もし起こってるとしたら…やっぱり『あいつ』は…」

 鈴木はこう思っていた。

 ・・・そのとき突然「カラーン カラーン」と鐘の音がした。
 冬木支配人の話によると、これはチャペル裏の海沿いの崖の上にある「ヴィーナスの鐘」の音
 いくら強風でもひとりでに鐘が鳴るなんてことはないという。

 そこで皆でヴィーナスの鐘に行き、はじめが扉を明けてみると、
そこにはワイヤーで首を吊られた桜沢楓の死体があった。
(ちなみにヴィーナスの鐘の扉は普段鍵をかけていないという。)

 桜沢の死体を見た時、鈴木は口走った。

 「やべーよ!!
これってやっぱり…あの時の…」

 はじめは鈴木の発言にハッとさせられた…

 
 ―― 第5話で桜沢の首吊り死体が発見されこれで彼女が殺されたことが確定したけれども、
自分が思うにチャペルで首に何重にもロープを巻かれて死んでいた『一度目の桜沢殺し』は、
鈴木が口走ったように「本当に殺人事件が起こってんのかなあ?」だなあ…。 ――

 そういえばはじめは明智警視…もとい明智警視長に電話した時
 「人が殺された『かもしれない』んだよ」桜沢の死を確定できていなかったようだし。

 死体移動については、かつての『魔術列車殺人事件』のジェントル山神団長の最初の死体のように
こめかみに刃物が突き刺さっているような「客観的に死が明らかなもの」とは違うし…。

 
 …もしかすると、桜沢は『一度目の桜沢殺し』…首にロープが何重にも巻かれていた死体が発見された時では、実は生きていたのでは…?
 
 ちなみにそこで桜沢の死を確認したのは、はじめとガソリンスタンド経営者・小野塚哲也と看護師・麻生早苗で、
特に麻生は桜沢の脈がないことを確認し、はじめにも確認させていたが、
 実はそこに「ファントム」のトリックが隠されていたのでは…?

 腕の脈を止めることで死んだように見せかけるマジックが仕込まれていたのでは…?

 
 ・・・自分が思うに、「ファントム」の正体は麻生ではなかろうか。
 特に『一度目の桜沢殺し』は、桜沢と共犯だったのでは。

 麻生は何らかの理由で桜沢に殺意を抱いていて、
 彼女は桜沢と共謀しはじめとまりんがスタッフとして参加中の「歌島リゾート夢の縁結びツアー」で
「ファントムによる『桜沢の偽装殺人』というイタズラ」を仕掛ける計画を
 何をエサにしたかはわからないが持ちかけたのでは。
 
 何も知らない桜沢は麻生の計画にまんまと乗り、計画当日、現地では「イタズラ」に成功した。
 けれどもどこかで落ち合った時、突然麻生は桜沢を裏切って本当に殺したのでは。
 桜沢は訳もわからず殺されたのでは…。

 なお凶器が1度目と2度目の死体発見で違っていたのは
 桜沢がロープをなくしてしまったからかな…?


 ・・・ところで今回明智警視長今のはじめ「はじめらしくない」と言わんばかりの発言をしていたが、

『数々の難事件を解決してきた
伝説の名探偵・金田一耕助の孫、金田一一』

 そんな彼を目覚めさせるような客は
「歌島リゾート夢の縁結びツアー」の中にいないのだろうか…。
 
 七瀬美雪不在の中、彼女の役割を果たすであろうまりんがはじめを目覚めさせるのか、
 そうでなければ、「さらなる誰かの犠牲がきっかけで覚醒する」なんてことになるのかなあ…。

 …『金田一37歳、覚醒の時』に自分は期待したい。


 【追記】
 
 「謎を解きたくない系金田一一」といえば、
 ドラマで亀梨和也が演じていた『吸血鬼伝説殺人事件』を彷彿とさせるなあ。


 <ソース>
 イブニング 2018.4.10 NO.8
 『金田一37歳の事件簿』
 File5 檻の中の羊達。
 歌島リゾート殺人事件
 講談社 (P229~P250)

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