にぎる。

『にぎる。』にようこそ! このブログは私が見たアニメやマンガの感想を自由気ままに書いています。

タグ:シャンデリア

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』
『歌島リゾート殺人事件』が展開されていて、
 少年時代に歌島にあるオペラ座館で3度の『オペラ座の怪人』に見立てた『ファントム(or歌月)』を名乗る者による連続殺人事件を解決し、今はPR会社の主任として働く37歳の金田一耕助の孫・金田一一が4度目の『ファントム』を名乗る者による歌島で起きた桜沢楓殺しの謎を解く話…
…はずだったが、はじめは「もう謎は解きたくない」と思っていた…
 ちなみに今歌島にはオペラ座館はなく、歌島リゾートになっていた。
 
 …けれどもはじめは警視長となった明智健悟と退官した剣持勇警部に電話をかけていた。
 明智警視長は協力は断ったけれども、
 「なぜ死体が消えたのか、まずはそこから考えてみたらどうですか」というヒントを与え


 【桜沢楓殺しのヒント?
 はじめが忘れ物を取りに行った時に見つけたもの!】

 そもそも『歌島リゾート殺人事件』
 37歳になったはじめが仕事で担当している婚活イベント中、
客の一人・桜沢楓チャペルにてロープで絞殺され倒れているのが見つかったが目を離しているすきに遺体が消え、後に桜沢の遺体がヴィーナスの鐘がある塔にてワイヤーで首を吊られた状態で見つかった事件。

 最近公開された第7話では、はじめがチャペルにキーケースを落としたので取りに行くシーンが最初の方にあった。

 キーケースは無事見つかったが、はじめは2つのものが落ちているのを見つけた
 それは、1個のゴルフボールと水が入ったビニール袋。
 このときはじめは思った

 「なんでこんなのがこんなところに?
 待てよ?よく考えたらこのゴルフボールもおかしいぞ。
 今回まだ誰もゴルフなんてしてないし、
 このツアーは正式オープン前のプレオープンイベントで
 出迎え客は俺たちが初めてのはずなんだ。
 なのになぜこんなとこにゴルフボールが…
 
 けれどもはじめは
「いや、何考えてんだ!俺はもう謎は解かない」
と思っていた…。

 ―― はじめがチャペルで見つけたゴルフボールと水が入ったビニール袋は
脈を止めるマジックで使うものっぽいなあ…。――


 【鈴木実の遺体は、こうして見つかった…】

 はじめがキーケースを取りに行っている間、「ファントム」は気絶させた歯科医の鈴木実を台車でホールに運んでいた。
 運んでいる時犯人はこう考えていた。

 「誰かに見つかったら何て言い訳しよっかな?
 ま、面倒だったらそいつも殺すか…!」

 
  ・・・一方チャペルから戻ってきたはじめは『オペラ座の怪人』のテーマが流れてきたのを聞いた。
 ただ、今回音楽が聞こえてきたのはオーディオルームからではなく、
内庭に向いている方の部屋からだった。
 女性客たちは音楽が流れている部屋の中にファントムがいるかもしれないと思い自分たちの部屋に戻ったが、はじめと冬木栄介支配人、客の館林一樹・小野塚哲也・黒木護・大竹比呂之は音楽が聞こえてきた部屋に入ることにした。

 …部屋の中に入ると中は真っ暗で、しかも照明が叩き壊されていた
 窓が開いていて窓にはシャンデリアが映っていた

 しかも向かいの窓のシャンデリアが音楽とともにフッと消えたのを見たので男性客たちは
「シャンデリアが落ちた」と思った。
 
 シャンデリアがあるのは工事中のイベントホール。
 はじめたちはそこに向かって駆けた。

 その様子を見てはじめの部下の葉山まりんはびっくりしていた。

 ちなみに女性客の麻生早苗はこう言っていた。
 「ね、ねぇ、何、今のすごい音!?」

 
 ・・・客たちはイベントホールに集まった。
 そして明かりをつけると、
 落ちてきたシャンデリアに串刺しにされた鈴木の死体があった・・・。


 …冬木支配人の話によるとシャンデリアは天井裏を通して渡り廊下にあるウインチで高さを調整するタイプ。
 ウインチのワイヤーはそこら辺にあるペンチのような工具で切られていた。
 また、シャンデリアの重さは約30kgでそれほど重くはないとのこと。

 また、ワイヤーを切りに来るには4~5分はゆうにかかり、音楽を聞いて集まった面々には犯行は不可能。
 全員にアリバイが成立していた。


 【葉山まりんの援護射撃!】

 はじめが客たちのところに戻ると館林が怒っていた。

 「あんたんトコの会社、
 こんな殺人鬼のうろつく島でイベントなんてやりやがってどーしてくれんだよ!?
 責任は重大だぞ」

 はじめ
 「申し訳ありません。
しかしまだ島をうろつく殺人鬼が犯人と決まったわけではありません。
と言った時、館林
「どういう意味だよ」
と言われた。

 こんなふうに言われたらかつてのはじめだったら、
 「あんたたちの中に犯人がいるかもしれないってことさ!」と強気に出るが、
 今のはじめはこれを言ったら即クビになることを恐れて言えずにいた。

 …するとまりんがこう言った。

 「待って下さい館林さん!
 主任はこう言いたいんです。
 犯人は外の誰かではなくこの中にいるかもしれないって!」

 犯人呼ばわりされた客たちは怒っていた。
 とくに館林はこうはじめに行っていた。
 
 「へー!おもしろいじゃねぇかアンタ!
もし島に隠れてる別の誰かが犯人だったらどう責任取るんだ!?
出るとこ出て訴えさせてもらうぞ?」

 「申し訳ありません…、ですがその件については私にお任せ願えませんか…?」
 そう答えるはじめはキリキリとする胃の痛みをこらえながらこう思っていた。

 「もう謎を解くしかないっ!
 ジッチャンの…名にかけて…」

 ―― (;8;)<ハジメチャン…

 はじめはPR会社の仕事向いてないかも…
 やっぱりはじめは探偵が一番だと思うなあ… ――

 それにしても「ファントム」が鈴木を運んでいる時に言っていた
 
 「誰かに見つかったら何て言い訳しよっかな?
 ま、面倒だったらそいつも殺すか…!」

というセリフは、第3の殺人の伏線に思えてならないなあ。
 第2の殺人では予定外の邪魔者は特にいなかったし…

 特に歌島で起きた第1の事件『オペラ座館殺人事件』の第3の殺人では
 緒方夏代先生(※アニメではシェフ)殺害という犯人にとって予定外の殺人が起きてるし…

 ある現実の有名な殺人鬼の言葉に
 「うつべきをうたず、うたいでよいものをうった」という言葉があるが、
 第3の殺人はまさにそれになるかも…。

 すると『金田一37歳の事件簿』のはじめのパートナー候補であるまりんが
次の犠牲者になる可能性も出てきたなあ…。


 【第2の殺人:鈴木実殺し の犯人のミス】

 ところで自分は『歌島リゾート殺人事件』について、桜沢楓と鈴木実を殺した犯人は麻生早苗だと睨んでいる。
 
 「桜沢の脈がなかったのは麻生が桜沢と組んでそういうマジックを仕掛けたからでは。
 後で麻生は桜沢を裏切って殺したのでは。
 そして第7話で見つかった水が入ったビニール袋とゴルフボールをマジックで使ったのでは。」

 と考えている。

 
 ・・・特に第7話では鈴木殺しについて麻生はうかつな発言をしていると自分は思った。
 それははじめたち男性陣がイベントホールに向かって走って行ったシーン。

 このシーンではじめが走って現れた時、
 麻生はバスローブ姿で「ね、ねぇ、何、今のすごい音!?」と口走ったが、
 シャンデリアの落下については、目立つようなシャンデリアが落ちる音はしていなかった。
 とくに男性客はシャンデリアが落ちたことを
「向かいの窓のシャンデリアが落ちた」…すなわちシャンデリアの明かりが消えたことから目で判断したが、
 麻生の発言のように耳で判断できたのはおかしいと思う。


 今回の事件の犯人は十中八九麻生だと自分は考えるが、
 第三の殺人が予定外の人物になりそう…
…特にまりんに犯人の凶刃が向きそうな気がして今後の展開が気になる。

 【ソース】
 イブニング 2018.5.08 NO.10
 『金田一37歳の事件簿』
 File7 再びのファントム
 歌島リゾート殺人事件
 講談社 (P367~P388) 

 …くっついていた!!
ぶら下がっていたのではなく…

 …現在週刊少年マガジンで連載中の『金田一少年の事件簿R』『黒霊ホテル殺人事件』が進行中。
でもこの事件は実は長編ではなかった。
第4話で金田一一の決め台詞「謎はすべて解けた」が登場したので…。

 この事件では箱根黒稜ホテル旧館にて映画『黒霊ホテル』の撮影中に2つの殺人事件が起きていた。
 一つは女優・深松美鶴ピアノ演奏中に200kgのシャンデリアが彼女の頭に落ちたことにより死んだ事件
 もう一つは、宇津木剣二プロデューサーがホテル新館の志月豹馬監督の部屋に入ろうとした時に事前に黒ずくめの人物によりドアノブに仕掛けられた毒針を触り死んだ事件
 
 この2つの事件の背景には過労が原因で撮影現場で非常階段から飛び降り自殺した一堂百太ADがある模様。
 はじめを慕うアイドル・速水玲香の話によると一堂が深松を振ったために宇津木が辛く当たっていたことが一堂を追い詰め死に至らしめたようだ…。


 ・・・さて、解決編の前編となる第5話深松の頭上に落ちて彼女の命を奪ったシャンデリアのトリックについてはじめが関係者たちの前でその謎を解き明かしていた。

 …シャンデリアは、実はぶら下がっていたのではなく電磁石でくっついていたのだ。
(※シャンデリアは事前に吊り金具のボルトを外しコードも切断して一度繋ぎ直していた。
また電磁石についてははじめがネットで調べた所、市販の直径10センチ重さ5キロで250キロ支えられるものがあるのを見つけていた。)

 電気が通っていると磁石の役割を果たすが、そうでない時は磁石の役割を果たさない。
つまり、ブレーカーが落ちることはシャンデリアが落ちることも意味するのだ…。


「犯人は深松がピアノ演奏前に電気を食う白熱灯のスタンドライトをつけた時にブレーカーが落ちるように計算していた」
 
こう、はじめは推理した。

 はじめは玲香の控室に行った時にセラミックヒーターが最大火力でつけっぱなしになっていたことからこのトリックを思いついた。

 また「この実験は何度も繰り返し行なっているが、実験の最中の姿を他人に見られる可能性があったからホテルに伝わる「黒い幽霊」の噂を利用した」ともはじめは推理した。
 ちなみに老優・岩屋菊之介「黒い幽霊を何度も見た」というが、その黒い幽霊こそ真犯人だったのだ。

 …ここで絵上小鳩AD
「事故のあとに真っ先に屋根裏部屋に行ったけどシャンデリアの上辺りには古い段ボールがあるだけで電磁石はどこにもなかったし、コードもなかった」
と反論。


「電磁石は屋根裏部屋に置かれている段ボールの一つにあり、
犯人はその段ボールを捜査が一段落ついた夜中に処分した。
(※全ての段ボールを持ち去るのはかなり手間がかかるし人目につくので段ボールの一つ以外は事件当初のまま放置した)」

特にコードは「目に見えない形」で置かれていた」



 ・・・またはじめは屋根裏部屋に行くと、
関係者たちに段ボールの中にある電灯を光らせ、そして段ボールをどけて明かりを消してみせた。
 
 その仕組みは段ボールの中にある銅製のホチキスと銅線。
電流の流れを良くすることと、強力な電磁石で吸い寄せられないためという2つのねらいがあった。

 ちなみにはじめは小さい頃にホチキスを「銅でできているのか」と思って集めたことがあったのでそのトリックに気付いた。
 (※ちなみに当時ははじめが銅製と思っていたホチキスは実は銅製ではなくメッキしただけの鉄製だった)

 
「電源はコンセントで、ホチキスに目立たない感じで電気を伝える金属が刺さっていた」
 
「段ボールの表面に突き出しているホチキスを触れ合わせることで段ボールから段ボールへと電流を伝える仕掛けになっている」
 つまり、はじめの推理は

「犯人はシャンデリアを電磁石によりくっつけた上で、深松がスタンドライトをつけた時にブレーカーが落ち停電となりシャンデリアが深松の頭上に落ちる仕掛けを作っていた」

というものだった。

 
 ・・・さらにはじめは、宇津木プロデューサー殺しについて
「磁石を使ったトリックだ」と言った。
そして犯人を指摘する直前のところで次回に続く、となっていた…。

 ・・・また、はじめは
「やけに犯人をかばうね…」
絵上ADが犯人をかばっているのではないかと思っていた…。


 ―― 犯人は絵上ADではないのか…! ――

 屋根裏部屋を挟んでまさか電磁石が仕掛けられていたとは…!
 しかも宇津木プロデューサー殺しについても磁石のトリックだとは…!
 特に、宇津木殺しの時に防犯カメラに映った絵上ADが犯人ではなく、犯人をかばっていたとは…!

 …解決編の前編となる第5話にはいろいろな驚きがあったけど、
自分が思うに今回の事件、特に宇津木プロデューサー殺しについては、志月豹馬監督が買い物袋に缶ビールがたくさん入った買い物袋を両手に持って自分の部屋に入ったシーンの中に毒針を回避するような磁石トリックが隠れていそうな気がする。
毒針を回避できたのは単なる偶然とは思えないし…。

 ただ、彼が犯人だとしても絵上ADが彼をかばう理由は何なのだろうか…?

 例えば、志月監督が一堂百太ADあるいは絵上ADの父で、
絵上ADが一堂の彼女とか…?

 
 次回が気になるなあ…。

(※参考
週刊少年マガジン 第13号~第17号
金田一少年の事件簿R 黒霊ホテル殺人事件
講談社(2016)
17号 p53~p72(第5話))

(・8・)<レイカチャン!

 現在週刊少年マガジンで連載中の『金田一少年の事件簿R』は、
新事件『黒霊ホテル殺人事件』が始まり、第1話ではアイドルの速水玲香が再登場した。

 だが、箱根黒稜ホテル旧館にて映画『黒霊ホテル』の撮影中に、女優・深松美鶴がピアノ演奏中に200kgのシャンデリアが彼女の頭に落ちたことにより亡くなってしまった。

 第2話シャンデリアの落下が事故ではなく殺人と金田一一が断定する回。


 ・・・さて第2話では神奈川県警の藤沢刑事が新たに登場した。(※ちなみに警部補)
 藤沢刑事は映画監督の志月豹馬を呼び話を聞いていたが、志月監督はカット割りや代役を使い何とか映画を完成させようとしていた。
 撮影も続行するとのこと…。

 また藤沢刑事は「シャンデリアが落ちるような老朽化した場所を撮影現場に選んだ責任もあるのでは」と志月監督に話したけれども
宇津木剣二プロデューサーが
「この古いホテルは元々コマーシャルやバラエティいろんな撮影が入るとこなんで古いけどちゃんとメンテはしてるはず、
だからこんな事故が起こるなんて誰も思っちゃいなかった…不可抗力。強いて言うならホテル側の責任」
志月監督を擁護していた。

 撮影を続行しようとする人達に呆れて
「イヤなことは早く済ませよう、どうせ事故だろうし…」と思っていた藤沢刑事
 だがはじめは
「事故じゃないかもしれない、殺された可能性もある」と藤沢刑事に伝えた。

 …「殺された可能性もある」
その根拠は、シャンデリアを天井に留めていたボルトのネジ穴に新しい傷がついていたこと。
「もしネジの傷が締めた時にできたものではなく緩めた時にできたものならば、その可能性がある」とはじめは考えた。

 …ちなみに藤沢刑事に「はじめが何者か」は
玲香が剣持警部に電話して剣持警部の口から伝えた。
 
剣持警部
「はじめは警察に協力し色々な難事件を解決しているちょっと特別な存在だから警視庁では警視クラスも一目置いている。
基本はじめの推理に協力していただきたい、私どもが全て責任を持つ」
と話していた。
 ちなみに警視…明智警視も剣持警部の近くにいた。
 

 ・・・警察が用意したハシゴを登りシャンデリアを調べたはじめ。
 するとシャンデリアをつないでいたコードがハサミみたいなもので一度切ってからつなげてあったようにも見えることが気になり、スマホで撮った。
 
 「誰かがタイミングを狙ってシャンデリアを落としたのかもしれない」
ということで絵上小鳩ADの案内で天井を調べた。

 「大きな段ボールが積み重なっているところがシャンデリアの上のはず」ということで段ボールをずらしたが特に変わったところはなかった。
 
 …「何か仕掛けがあるとしたら天井の床と下の階の天井の間のスペースにある…」とはじめは思っていた。
 だがホテルの関係者に話を聞くと天井と屋根裏の床は合わせても20センチ程度で中に人が入るスペースはないという。


【トリックの鍵は、玲香の控室!?】

「金田一くーん、推理始まったね!
ねぇねぇ、あたしの控え室に来ない?」
玲香ははじめに寄ってきた。
 それを見た七瀬美雪も対抗して(?)
「あたしも行っていい?」と言った。

 ちなみに美雪は控室で、はじめと玲香がソファなのに対して古い木製の椅子だった…。
しかも美雪は玲香にはじめの隣に座られてしまった…。

美雪…(´・ω・`)ショボーン

 
 ・・・さて、深松の頭に落とされたシャンデリアについてはじめはこう思っていた。

「ネジを何者かが外していた可能性があるってことは別の何かでシャンデリアを吊っていてそれをあの瞬間(部屋のビアノを弾き始めた瞬間)カットして落としたと考えるのが妥当なんだけど、天井裏を調べた感じではそんな仕掛けを施した後は床にも全く見当たらなかったし、天井そのものも中に何か仕込めるような厚みもなかった」

 この時玲香が言った。

「そうだ、電源コードじゃない?
ビスを外した状態で電源コードだけでぶら下げておいてそれを『何か』で切るとか…」

はじめ「『何か』ってなんだろ?」
 
美雪「電気で焼き切るとかは?」

はじめ「どっかで誰かが急激な電流を流して電源コードを焼き切ったってことか。
それなら確かにブレーカーが落ちたことも説明がつく。
でも問題はそのシャンデリアの電源コードがごく普通の細い導線だったってことだ。
あんなものじゃ重さ200キロもあるシャンデリアをいつまでもぶら下げておくことが出来るはずがない。」

 けれどもはじめは玲香の部屋の控室が真北葉子マネージャーがセラミックヒーターをつけっぱなしにしてくれたため暖かかったことから他の控室を調べた。
するとどこの部屋も暖かかったことがわかった。
 けれども玲香の話によると昨日は暖かかくはなかったという。

 はじめはこのことから深松の頭にシャンデリアが落ちた件について
「ブレーカーが落ちて真っ暗闇になった理由は
すべての部屋のセラミックヒーターを最強にして
しかも他の大きな電力を食う家電をつけっぱなしにしたことではないか」
と推理した。
「深松がピアノの脇のスタンドのスイッチを入れるとブレーカーが落ちて真っ暗になるように仕組んだのではないか」と…。

 つまり深松の件は事故ではなく殺人事件だ、と…。

 
 ―― 犯人は真っ暗闇の中でどうやってシャンデリアを落とせたのだろうか…? ――

 まずシャンデリアあるいはそれをつなぐコードに夜光塗料が塗っていた、というわけではなさそう。
 ただヒントになるのは「ブレーカーを落とすことで犯人にとって有利になる何かがあった」ということ、かな?

 それに問題のシャンデリアはブレーカーが落ちることで消えてしまうような「何か」によってぶら下げられていたのではないか。
 作中では玲香は電源コードを切ることに対して「何か」と言っていたけれども、
肝心なのは『事件当日、シャンデリアをどうやってぶら下げていたのか』かなと自分は思う。
 
 …それにしても撮影現場は事件当日の玲香の控室と同様に暖かかったのだろうか?
 もしそれがわかればトリックのヒントになると思うのだが…?

(※参考
週刊少年マガジン 第14号
金田一少年の事件簿R 黒霊ホテル殺人事件
講談社(2016)
14号 p51~p70(第2話))

(・8・)<レイカチャン!

 現在週刊少年マガジンで連載中の『金田一少年の事件簿R』は、
新事件『黒霊ホテル殺人事件』が始まり、アイドルの速水玲香が再登場した。

 玲香は金田一一にLINE…もとい「ライソ」を送っていた。

「今撮影中の映画が一度に三人もやめちゃって人手が足りないから今度の連休だけでもバイトしない?」
「こっそり一緒にご飯食べたりしたいなー、なんて☆」

 はじめは七瀬美雪には内緒で玲香の誘いを受けようとしたが…。

 …美雪がはじめからスマホを取り上げ、
はじめの代わりにこう返信した。

「美雪も一緒に行くって。」

はじめちゃん…(´・ω・`)ショボーン


 ・・・今回の事件の舞台は箱根黒稜ホテルの旧館
ホテルとしては使われていないが建物が立派なのでよく映画やドラマの撮影に使われるという。
外はボロだが、中はロックメーカー…もとい鹿鳴館をほうふつとさせるクラシックなつくりになっている。
ここでは怪奇現象がたくさん起こり、中でも「黒い人影」の話がよく出てきて今回の事件の関係者の中にはそれを目撃した人もいるらしい。
 ちなみに玲香たちが撮影する映画のタイトルは『黒霊ホテル』とのこと。

 そして、玲香を除く今回の事件関係者は以下のとおり。

【真北葉子(まきたようこ)】

芸能事務所の玲香のマネージャー。43歳。

【絵上小鳩(えがみこばと)】

番組制作会社AD。24歳。
アルバイトを依頼した短髪の女性。
黒稜ホテル旧館を案内し怪奇現象「黒い人影」の話をはじめと美雪にしていた。そして

「ひょっとしたらあたしたち『黒い幽霊』の怒りを買ったかも、
だって今撮影してる映画のタイトル、ずばり『黒霊ホテル』だもの」
と言っていた…。

【宇津木剣二(うつぎけんじ)】

 番組制作会社のプロデューサー。46歳。

【光山圭吾(みつやまけいご)】

 チーフカメラマン。32歳。
目がニッスイのロゴマークっぽい。

【志月豹馬(しづきひょうま)】

 監督。53歳。
 怒りっぽいところがあり、はじめのことを
「誰だこんなバカ面引っ張ってきたのは!」と言っていた…。
ちなみにはじめが「死ねばいいのに…」と心の中で思った一人。

【深松美鶴(みまつみつる)】

 女優。34歳。
 美雪は深松を小さいころ連ドラで見たことがあるが、実際会ってみるとツンとした印象だった。
 
 第1話でリハーサル中にピアノを弾いていた時に頭上から照明(シャンデリア)が落下して命を落としてしまった。

【沖田新(おきたしん)】

 深松のマネージャー。28歳。

【西樹晶(にしきあきら)】

 アイドル俳優。19歳。

 初対面で美雪の肩を触ってきたので、はじめは
「死ねばいいのに」と心の中で思っていた…( ゚д゚)
特にはじめは「自分は空気のようだ」と感じていた…。

【岩屋菊之介(いわやきくのすけ)】
 
 俳優。60歳。
「このまま撮影を続けたら最悪死人が出る!私の守護霊がそう言ってるんだ」
こう宇津木と志月に撮影中止を頼むほどのオカルト好き。
 「黒い悪霊」を見たことがあるらしい。


 ・・・深松がシャンデリアの落下により亡くなった件について。

 志月監督は俳優たちにこう指示していた。

深松がピアノに近づき、スタンドの明かりをつけつつ流れるように座りピアノを弾き始める
(指使いはそれっぽければ大丈夫で音は後から入れ直すとのこと)
西樹が深松がピアノに近づいたらソファに座る
岩屋はピアノの音を聞きつけて向こうのドアから入る
玲香は西樹が座ったら駆け寄って隣に座る

 …深松がピアノを弾いた時、上からシャンデリアが落ちてきた…。


 ―― シャンデリアの落下装置はどこに仕掛けられていたのだろうか? ――

 ピアノに仕掛けられていたのか、スタンドに仕掛けられていたのか、
それとも予想もつかない場所に仕掛けられていたのか…?

 一見すると怪しいのは俳優たちの行動を制御していた志月監督だが、
真犯人はすでに監督の知らぬところでに仕掛けを既に施していたかもしれないなあ。

 ただこの事件では「黒い幽霊」にまつわる事件はまだ起きていない。

ただ、はじめが何気なく
「死ねばいいのに」
とつぶやていた志月監督や西樹に死亡フラグが立ち、
真犯人に殺される展開があるのかが気になる
なあ。

 それにしてもはじめは今回、
 ライソで玲香に返信しようとしたら返事を勝手にされたり、
 玲香に会って近づいたらシュッと真顔で美雪に遮られたりと
 玲香に近づけなかったなあ…。

 (´・ω・`)ショボーン

(※参考
週刊少年マガジン 第13号
金田一少年の事件簿R 黒霊ホテル殺人事件
講談社(2016)
12号 p421~p442(第1話))

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