(※前編の続きです。)
アニメ『異能バトルは日常系のなかで』最終回となる第12話では
安藤寿来の異能『黒焔(ダークアンドダーク)』の第二ステージ『ダークアンドダークオブジエンド』の正体が
発動したら自分で消すことができない炎であることが明らかになり、安藤は工藤美玲生徒会長が文芸部にやってきて櫛川鳩子と姫木千冬の異能を奪った時は
あえてダークアンドダークオブジエンドを美玲に奪わせ、かつて安藤が発動した時に千冬と神崎灯代と高梨彩弓がそれを解除した時のようにやっていた。
実はこれは「F」という組織の残党・荻浦直江のしわざで、異能で美玲に憑依し、強力な異能を持つがゆえ異能バトルに関して邪魔な存在となる安藤たちを脱落させようとしていたのだ。
・・・さて、萩浦に操られて安藤たちに助けられてから2日も寝込んでいた美玲は彩弓に看病されていた。
「異能者があれしきで寝込んでしまっては自分はまだまだだな」と美玲は言っていた。
彩弓に感謝する美玲だったら、
「お礼は安藤くんに言って」と彩弓は言っていた。
また、安藤が美玲を助けたことについて、彩弓はこう言った。
「安藤くんは自分も含めて異能を持つ人達を大事な仲間だと思っていて、そして仲間を決して見捨てることはできない。
時にはその思いが強すぎると感じることはあるけれども、自分の中には自分が知らない安藤くんがいるような気がする。
安藤くんの計画は無謀そのものだったけれどもその計画に自分は異を唱えず、『安藤くんならやれる』と思ってしまった。
もしかしたら取り返しがつかない事態になっていたかもしれない。とても理性的な判断だったとはいえない。
けれどももう一度同じ決断を迫られたとしてもやはり安藤くんの計画を支持するだろうと思う。」
「常に完璧な高梨さんでも以外に愚かな一面があったというわけか…」
彩弓の話を受けて美玲は言った。
そして
「お互い厄介な相手を好きになってしまったなあ」と美玲は言い、
「全くです。」と彩弓は言っていた…。
・・・一方、鳩子と灯代は本屋にいて、鳩子は灯代におすすめのラノベを紹介してもらっていた。
灯代は安藤と買い物に行ったことを明かしたが、鳩子は
「その時の二人見ちゃったかも…」と言っていた。そして
「ジューくんと灯代が一緒にいても自然体って感じ。」とも言っていた。
また鳩子は灯代に
「ケンカするほど仲がいい」ということを言っていたが、
「その時は灯代と安藤が一緒にいるのを見て焦っちゃった。
ジューくんがどっかに行っちゃうような気がして…。」
と、前に安藤とケンカしてしまった時のことを思い出していた。
けれども灯代は
「それはないよ!
鳩子の中で安藤は特別な存在、って思うよ。」と言った。
鳩子が
「あたしはジューくんが好き。
そして多分、ジューくんにもあたしを好きでいて欲しいって思ってる。
だけどそれくらいかそれ以上に、今のままでいたいと思っているのかもしれない。」
と言った時、灯代は
「全ては結果ありき、か…。」とつぶやいた。
ちなみに
「まずは結果があって、そこから人が自分が納得できるような理由を後付するために過程を求める。それがこの世界の真理だ。」
これは桐生一が灯代に言っていたこと。
その時は何を言っているのか全然わからなかったが今は少しずつわかった気がする、と言っていた。
そして灯代は言った。
「前に鳩子に言われて答えられなかった質問、今は答えられるよ。
…私、安藤が好き。」
「うん、知ってた。」
鳩子はそう返した後で灯代に特殊ルビの話をした。
それは「仲間(ライバル)」というもの。
その基本的な例えもわからなかったが、今は少しだけ分かるようになった、と言っていた。
そして「負けないよ、灯代ちゃん」と灯代に鳩子は言っていた…。
・・・ところで安藤は公園で待ち合わせ中の千冬を見つけた。
千冬が約束の時間よりも早く来て立っていたので安藤は日射病を心配していた。
また、安藤は自分たちと一緒にいるとまた千冬を怖い目に合わせてしまうのではないか、ということも心配していた。
けれどもその一方で出来る限り千冬が自分たちと一緒にいてほしいとも思っていた。
それに対し千冬は
「安藤たちと一緒にいる!それが千冬の使命!
だって、安藤は千冬が守るから!」
と言っていた。
安藤は千冬に「サンキュー!」と言ったあと、
「一つだけ約束して。
たとえ誰かを守るためでも、異能で誰かを傷つけることは絶対しないで。」と言った。
そして黒焔(ダークアンドダーク)を見せながら、
「異能は……ただ、かっけーだけでいい。」と言った。
…その時、安藤は頭を灯代に後ろからハリセンで叩かれた。
「こんな町中でバカな真似しないでよ! こっちまで恥ずかしくなるわ!」
ちなみに鳩子と彩弓も来ていた。
…「何言ってんだよ、お前だってこっち側の人間じゃねえか!」と言い返す安藤。
「バカな事言わないでよ!全然違うから!」と灯代は言い返した。
「自分に素直になれよ、自分をさらけ出そうぜ」
「あんたはさらけ出しすぎよ!」
安藤と灯代の言い争いはしばらく続いた…( ゚д゚)
…文芸部の部員たちは毎日同じような、でもちょっと違う日々を重ねていく。
5年後、10年後自分たちがどうなっているかはわからないけれども、
「わかるのは今、見えるのは今。目の前だけ。
だから一生懸命な今を重ねていこう…
それが私たちの日常…」
というような灯代のナレーションで物語は締められていた…。
―― 灯代と安藤はお似合いのカップルだなあ。 ――
灯代が「安藤が好き」ということを鳩子に明かしたことから二人は安藤をめぐる恋のライバルになってしまったけれどもいい感じに締まっていたなあ。
もしもアニメ2期があるとしたらこの恋のバトルの行方…かな。
…それにしても安藤たち文芸部は「バージンチャイルド」ということで桐生一…もとい「霧龍・ヘルドカイザ・ルシ・ファースト」の異能バトルというか精霊戦争にはほとんど巻き込まれていなかったけれども、
彼の異能バトルを描いたバトル中心の作品も見てみたいなあ。
思えば『異能バトルは日常系のなかで』は何となくだが
『ソウルイーター』に対する『ソウルイーターノット!』みたいだったし…。
(※参考
テレビ東京 あにてれ
異能バトルは日常系のなかで
EPISODES
第12話「『日常』ユージュアルデイズ」