/^o^\フッジッサーン
現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』は『京都美人華道家殺人事件』の解答編が展開されている。
この事件は金田一一と部下の葉山まりんが京都の伝統文化を伝える仕事で京極家の世話になったが
「双子姉妹の妹」京極桜子、「双子姉妹の姉」京極薫子が相次いで殺され、家元の京極雁流も殺された事件。
特に妹の桜子は枯山水で遺体が発見され、一方姉の薫子は首なし死体で発見され、首の行方はわからなかった。
けれどもはじめは、まりんと訪れた居酒屋にあった枯山水の庭園のつくり方から桜子殺しのトリックのヒントを暴いた。
だが、そのトリックを用いて桜子を殺したのは、薫子・雁流を殺した真犯人ではなく、
姉の薫子だった…!
しかも真犯人と共犯関係ではなかった…。
【真犯人が薫子の首を切断した理由】
前回、薫子と雁流を殺した真犯人は、夜中に薫子の首を警察が調べた枯山水に埋めようとしたが
謎をすべて解いたはじめに見つかってしまった。
その人物は、雁流の弟子・黒樹左京。
はじめが黒樹を犯人と考えた理由は、着物の下に着ていた下着の袖。
雁流にまとわりついていたハエを退治するよう命令された時にハエたたきを振り上げる黒樹の腕は二の腕まで肌が見えていたが、
その数時間後に薫子の遺体が見つかりケータイで電話をかけたときは、めくれた着物の下に七分袖の下着がしっかり見えていたから。
はじめは「昼間から理由もなく下着を取り替える人はいない」と思っていたので引っかかっていた。
…「肌寒くなったから替えただけ」と言い逃れをする黒樹に袖をまくるようにはじめが言うと、まくろうとしなかった。
なぜなら、黒樹は薫子に腕を噛まれたから。
はじめの推理によれば、黒樹は桜子が殺された後で薫子に詰め寄っていた。
黒樹がそう言ったその時、薫子が刃物を持って襲いかかってきて、黒樹が止めようとしたところ腕を血が出るほど噛んでいた。
止めようとした黒樹は薫子を近くにあったヒモのようなもので絞殺した。
だがこのままでは薫子の口の中に残っている血が動かぬ証拠となり薫子殺しの犯人が自分であると疑われるので、一計を案じ薫子の首を切断して、屋敷のどこかに隠した。
リベンジポルノが薫子のものとわかった理由は、桜子と一緒に北海道にいたから。
ちなみに桜子と黒樹についてはじめは「将来を誓いあった恋人同士なのでは」と考えていた…。
【明かされる「サイコ」。】
第3の事件の犠牲者になった京極雁流。
彼が殺されなければならなかった理由は
関係者が広間に集められたときにつぶやいた
「サイコやないか?」
という言葉。
はじめは映画『サイコ』に登場する犯人みたいな犯罪者ではと考えたが、雁流のキャラを考えるとそんな言い方はしないだろうと思っていた。
だが、まりんと一緒に居酒屋を訪れた時、「どちらが上か作った人にしかわからない器」を見て、薫子の首の隠し場所を思いつき、雁流が殺された理由もわかった。
雁流が咳をするため後ろを向いた時、逆さ富士が描かれた花器を見てくだんの
「サイコやないか?」をつぶやいたから。
雁流は
「(ここの花器は西湖じゃなかったか?)」
という意味で呟いたが、それが真犯人・黒樹の第二の殺人のきっかけになっていたのだ…。
ちなみに西湖は富士五湖の一つで、逆さ富士が有名なところ。
―― \v °v/フッジッサーン ←(一応逆さ富士になっていると思う)――
1日目に生徒の前で薫子が生け花をした部屋には、口の広い"富士"、隣の打ち合わせをした部屋には口の狭い"西湖"が置かれていた。
だが、"富士"は薫子の首無し死体が見つかるにあたり粉々に砕いてしまったので、
黒樹は逆さまになった"富士"を元の"西湖"そっくりに生けてごまかしていたのだ。
底の窪みに剣山と水を入れて…
【薫子の首、発見…】
警察が見つけられなかった、薫子の首。
その首は、"西湖"に見せかけた"富士"の花器の中にあった…。
隣の部屋の花器を粉々に割ったのは、
「残っているのは本当は"富士"で、"西湖"ではない」
ということを隠すためだった、とはじめは推理した。
そして黒樹に言った。
「負けましたわ…!
隣の部屋には、まりんや事件の関係者だけではなく、山科六郎警部補とその部下もいた。
「まさかこんなところに隠してあったとは…!"灯台下暗し"ですね」
・・・薫子と桜子の母・京極鶴羽が薫子の首に近づいて言った。
「薫子…
あんなそないに桜子が憎かったんか…?
古いしきたりだらけの赤池流を抜け出して、外の世界で輝いていた桜子が…」
こうつぶやいたとき、
黒樹が口を開いた…。
―― 「妹・桜子は赤池流と距離を置いているが海外留学の経験もあり英語も堪能…
そして生け花のセンスも群を抜いている…」
確か、黒樹はこんな事を言っていたなあ。 ――
それにしてもリベンジポルノを流したのは誰だろうか…。
薫子は黒樹に反撃され殺されたとはいえ、リベンジポルノを企てるなど何が薫子をそうさせてしまったのだろうか。
意外と、双子姉妹を死に追いやるきっかけになったリベンジポルノを流した犯人がこの事件の関係者の中にいたりして…。
次回は、その謎解きかな?
それにしても「サイコ」は「柴胡」関係なかったか…。
咳き込んだのはそのアレルギーなのかと思ったが…。
【追記】
『イブニング』では「俺の推し漫画応援キャンペーン」をやっているけれども、
最近更新がないなあ。
来月8月に向けて何か大きなものを準備しているのかな?
ちなみに私は、2019年11号ので当選し複製原画も届いたので、自分の投稿が載るのが楽しみです。
【ソース】
イブニング 2019.08.13 NO.16
『金田一37歳の事件簿』
京都美人華道家殺人事件
File37 "首"の在処
講談社 (P323~P345)
現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』は『京都美人華道家殺人事件』の解答編が展開されている。
この事件は金田一一と部下の葉山まりんが京都の伝統文化を伝える仕事で京極家の世話になったが
「双子姉妹の妹」京極桜子、「双子姉妹の姉」京極薫子が相次いで殺され、家元の京極雁流も殺された事件。
特に妹の桜子は枯山水で遺体が発見され、一方姉の薫子は首なし死体で発見され、首の行方はわからなかった。
けれどもはじめは、まりんと訪れた居酒屋にあった枯山水の庭園のつくり方から桜子殺しのトリックのヒントを暴いた。
だが、そのトリックを用いて桜子を殺したのは、薫子・雁流を殺した真犯人ではなく、
姉の薫子だった…!
しかも真犯人と共犯関係ではなかった…。
【真犯人が薫子の首を切断した理由】
前回、薫子と雁流を殺した真犯人は、夜中に薫子の首を警察が調べた枯山水に埋めようとしたが
謎をすべて解いたはじめに見つかってしまった。
その人物は、雁流の弟子・黒樹左京。
はじめが黒樹を犯人と考えた理由は、着物の下に着ていた下着の袖。
雁流にまとわりついていたハエを退治するよう命令された時にハエたたきを振り上げる黒樹の腕は二の腕まで肌が見えていたが、
その数時間後に薫子の遺体が見つかりケータイで電話をかけたときは、めくれた着物の下に七分袖の下着がしっかり見えていたから。
はじめは「昼間から理由もなく下着を取り替える人はいない」と思っていたので引っかかっていた。
…「肌寒くなったから替えただけ」と言い逃れをする黒樹に袖をまくるようにはじめが言うと、まくろうとしなかった。
なぜなら、黒樹は薫子に腕を噛まれたから。
はじめの推理によれば、黒樹は桜子が殺された後で薫子に詰め寄っていた。
「リベンジポルノは薫子のものだ、
薫子は自分の失態を擦り付けるために桜子を殺した。
私はリベンジポルノは桜子のものではないと証明できる。
しらを切るなら私は警察にこの事を言う…」
黒樹がそう言ったその時、薫子が刃物を持って襲いかかってきて、黒樹が止めようとしたところ腕を血が出るほど噛んでいた。
止めようとした黒樹は薫子を近くにあったヒモのようなもので絞殺した。
だがこのままでは薫子の口の中に残っている血が動かぬ証拠となり薫子殺しの犯人が自分であると疑われるので、一計を案じ薫子の首を切断して、屋敷のどこかに隠した。
リベンジポルノが薫子のものとわかった理由は、桜子と一緒に北海道にいたから。
ちなみに桜子と黒樹についてはじめは「将来を誓いあった恋人同士なのでは」と考えていた…。
【明かされる「サイコ」。】
第3の事件の犠牲者になった京極雁流。
彼が殺されなければならなかった理由は
関係者が広間に集められたときにつぶやいた
「サイコやないか?」
という言葉。
はじめは映画『サイコ』に登場する犯人みたいな犯罪者ではと考えたが、雁流のキャラを考えるとそんな言い方はしないだろうと思っていた。
だが、まりんと一緒に居酒屋を訪れた時、「どちらが上か作った人にしかわからない器」を見て、薫子の首の隠し場所を思いつき、雁流が殺された理由もわかった。
雁流が咳をするため後ろを向いた時、逆さ富士が描かれた花器を見てくだんの
「サイコやないか?」をつぶやいたから。
雁流は
「(ここの花器は西湖じゃなかったか?)」
という意味で呟いたが、それが真犯人・黒樹の第二の殺人のきっかけになっていたのだ…。
ちなみに西湖は富士五湖の一つで、逆さ富士が有名なところ。
―― \v °v/フッジッサーン ←(一応逆さ富士になっていると思う)――
それはさておき雁流が作った花器は、
正位置の"富士"が描かれた花器とと逆さ富士の"西湖"が描かれた花器の2つがあった。
それらは襖で2つに別れ、それぞれの床の間に対になった花器が置かれていたと言う。1日目に生徒の前で薫子が生け花をした部屋には、口の広い"富士"、隣の打ち合わせをした部屋には口の狭い"西湖"が置かれていた。
だが、"富士"は薫子の首無し死体が見つかるにあたり粉々に砕いてしまったので、
黒樹は逆さまになった"富士"を元の"西湖"そっくりに生けてごまかしていたのだ。
底の窪みに剣山と水を入れて…
【薫子の首、発見…】
警察が見つけられなかった、薫子の首。
その首は、"西湖"に見せかけた"富士"の花器の中にあった…。
隣の部屋の花器を粉々に割ったのは、
「残っているのは本当は"富士"で、"西湖"ではない」
ということを隠すためだった、とはじめは推理した。
そして黒樹に言った。
「首を調べれば犯人であることは隠しようがなくなる、
どうか認めてください、自分の罪を…!
桜子さんのためにも…」
「負けましたわ…!
まあどうせあなた一人でここに来てるわけじゃないんでしょ?」
と、罪を認めた黒樹だった…。
隣の部屋には、まりんや事件の関係者だけではなく、山科六郎警部補とその部下もいた。
「まさかこんなところに隠してあったとは…!"灯台下暗し"ですね」
・・・薫子と桜子の母・京極鶴羽が薫子の首に近づいて言った。
「薫子…
あんなそないに桜子が憎かったんか…?
古いしきたりだらけの赤池流を抜け出して、外の世界で輝いていた桜子が…」
こうつぶやいたとき、
「鶴羽はん!
わ…私は人殺しでどうしようもあらへん男です!
でもこれだけは言わせてください!
桜子はんは決して赤池流を投げ出した無責任なお人ではあらしまへん!
それどころか誰よりも赤池流のことを大事に思ってたんです!」
黒樹が口を開いた…。
―― 「妹・桜子は赤池流と距離を置いているが海外留学の経験もあり英語も堪能…
そして生け花のセンスも群を抜いている…」
確か、黒樹はこんな事を言っていたなあ。 ――
それにしてもリベンジポルノを流したのは誰だろうか…。
薫子は黒樹に反撃され殺されたとはいえ、リベンジポルノを企てるなど何が薫子をそうさせてしまったのだろうか。
意外と、双子姉妹を死に追いやるきっかけになったリベンジポルノを流した犯人がこの事件の関係者の中にいたりして…。
次回は、その謎解きかな?
それにしても「サイコ」は「柴胡」関係なかったか…。
咳き込んだのはそのアレルギーなのかと思ったが…。
【追記】
『イブニング』では「俺の推し漫画応援キャンペーン」をやっているけれども、
最近更新がないなあ。
来月8月に向けて何か大きなものを準備しているのかな?
ちなみに私は、2019年11号ので当選し複製原画も届いたので、自分の投稿が載るのが楽しみです。
【ソース】
イブニング 2019.08.13 NO.16
『金田一37歳の事件簿』
京都美人華道家殺人事件
File37 "首"の在処
講談社 (P323~P345)