にぎる。

『にぎる。』にようこそ! このブログは私が見たアニメやマンガの感想を自由気ままに書いています。

July 2019

 /^o^\フッジッサーン

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』『京都美人華道家殺人事件』の解答編が展開されている。
 この事件は金田一一と部下の葉山まりんが京都の伝統文化を伝える仕事で京極家の世話になったが
「双子姉妹の妹」京極桜子、「双子姉妹の姉」京極薫子が相次いで殺され、家元の京極雁流も殺された事件。

 特に妹の桜子は枯山水で遺体が発見され、一方姉の薫子は首なし死体で発見され、首の行方はわからなかった。
 けれどもはじめは、まりんと訪れた居酒屋にあった枯山水の庭園のつくり方から桜子殺しのトリックのヒントを暴いた。

 だが、そのトリックを用いて桜子を殺したのは、薫子・雁流を殺した真犯人ではなく、
 姉の薫子だった…!
 しかも真犯人と共犯関係ではなかった…。


 【真犯人が薫子の首を切断した理由】

 前回、薫子と雁流を殺した真犯人は、夜中に薫子の首を警察が調べた枯山水に埋めようとしたが
謎をすべて解いたはじめに見つかってしまった
 その人物は、雁流の弟子・黒樹左京

 はじめが黒樹を犯人と考えた理由は、着物の下に着ていた下着の袖
 
 雁流にまとわりついていたハエを退治するよう命令された時にハエたたきを振り上げる黒樹の腕は二の腕まで肌が見えていたが、
その数時間後に薫子の遺体が見つかりケータイで電話をかけたときは、めくれた着物の下に七分袖の下着がしっかり見えていた
から。
 はじめは「昼間から理由もなく下着を取り替える人はいない」と思っていたので引っかかっていた。

 …「肌寒くなったから替えただけ」と言い逃れをする黒樹に袖をまくるようにはじめが言うと、まくろうとしなかった。
 なぜなら、黒樹は薫子に腕を噛まれたから。

 
 はじめの推理によれば、黒樹は桜子が殺された後で薫子に詰め寄っていた

 「リベンジポルノは薫子のものだ、
 薫子は自分の失態を擦り付けるために桜子を殺した。
 私はリベンジポルノは桜子のものではないと証明できる。
 しらを切るなら私は警察にこの事を言う…」

 黒樹がそう言ったその時、薫子が刃物を持って襲いかかってきて、黒樹が止めようとしたところ腕を血が出るほど噛んでいた。
 止めようとした黒樹は薫子を近くにあったヒモのようなもので絞殺した。

 だがこのままでは薫子の口の中に残っている血が動かぬ証拠となり薫子殺しの犯人が自分であると疑われるので、一計を案じ薫子の首を切断して、屋敷のどこかに隠した

 リベンジポルノが薫子のものとわかった理由は、桜子と一緒に北海道にいたから。
 
 ちなみに桜子と黒樹についてはじめは「将来を誓いあった恋人同士なのでは」と考えていた…。
 

 【明かされる「サイコ」。】

 第3の事件の犠牲者になった京極雁流。
 彼が殺されなければならなかった理由
 関係者が広間に集められたときにつぶやいた

 「サイコやないか?」
 
 という言葉。

 はじめは映画『サイコ』に登場する犯人みたいな犯罪者ではと考えたが、雁流のキャラを考えるとそんな言い方はしないだろうと思っていた。
 だが、まりんと一緒に居酒屋を訪れた時、「どちらが上か作った人にしかわからない器」を見て、薫子の首の隠し場所を思いつき、雁流が殺された理由もわかった。

 雁流が咳をするため後ろを向いた時、逆さ富士が描かれた花器を見てくだんの
「サイコやないか?」をつぶやいたから


 雁流
「(ここの花器は西湖じゃなかったか?)」
という意味で呟いたが、それが真犯人・黒樹の第二の殺人のきっかけになっていたのだ…。

ちなみに西湖は富士五湖の一つで、逆さ富士が有名なところ。

 ―― \v °v/フッジッサーン ←(一応逆さ富士になっていると思う)―― 


 それはさておき雁流が作った花器は、
正位置の"富士"が描かれた花器とと逆さ富士の"西湖"が描かれた花器の2つがあった。
それらは襖で2つに別れ、それぞれの床の間に対になった花器が置かれていたと言う。

1日目に生徒の前で薫子が生け花をした部屋には、口の広い"富士"、隣の打ち合わせをした部屋には口の狭い"西湖"が置かれていた

 だが、"富士"は薫子の首無し死体が見つかるにあたり粉々に砕いてしまったので、
黒樹は逆さまになった"富士"を元の"西湖"そっくりに生けてごまかしていたのだ。
 底の窪みに剣山と水を入れて…

 
 【薫子の首、発見…】

 警察が見つけられなかった、薫子の首
その首は、"西湖"に見せかけた"富士"の花器の中にあった…。

 隣の部屋の花器を粉々に割ったのは、
「残っているのは本当は"富士"で、"西湖"ではない」
ということを隠すためだった
、とはじめは推理した。
 そして黒樹に言った。

 「首を調べれば犯人であることは隠しようがなくなる、
どうか認めてください、自分の罪を…!
桜子さんのためにも…」


 「負けましたわ…!
まあどうせあなた一人でここに来てるわけじゃないんでしょ?」
と、罪を認めた黒樹だった…。

 隣の部屋には、まりんや事件の関係者だけではなく、山科六郎警部補とその部下もいた

 「まさかこんなところに隠してあったとは…!"灯台下暗し"ですね」


 ・・・薫子と桜子の母・京極鶴羽薫子の首に近づいて言った

 「薫子…
 あんなそないに桜子が憎かったんか…?
 古いしきたりだらけの赤池流を抜け出して、外の世界で輝いていた桜子が…」


 こうつぶやいたとき、

 「鶴羽はん!
 わ…私は人殺しでどうしようもあらへん男です!
でもこれだけは言わせてください!
 桜子はんは決して赤池流を投げ出した無責任なお人ではあらしまへん!
 それどころか誰よりも赤池流のことを大事に思ってたんです!

 黒樹が口を開いた…。

 
 ―― 「妹・桜子は赤池流と距離を置いているが海外留学の経験もあり英語も堪能…
 そして生け花のセンスも群を抜いている…」

 確か、黒樹はこんな事を言っていたなあ。 ――


 それにしてもリベンジポルノを流したのは誰だろうか…。
 薫子は黒樹に反撃され殺されたとはいえ、リベンジポルノを企てるなど何が薫子をそうさせてしまったのだろうか

 意外と、双子姉妹を死に追いやるきっかけになったリベンジポルノを流した犯人がこの事件の関係者の中にいたりして…。

 次回は、その謎解きかな?

 それにしても「サイコ」は「柴胡」関係なかったか…。
咳き込んだのはそのアレルギーなのかと思ったが…。


【追記】
 
 『イブニング』では「俺の推し漫画応援キャンペーン」をやっているけれども、
最近更新がないなあ。
 来月8月に向けて何か大きなものを準備しているのかな?
 ちなみに私は、2019年11号ので当選し複製原画も届いたので、自分の投稿が載るのが楽しみです。

【ソース】
 イブニング 2019.08.13 NO.16
 『金田一37歳の事件簿』
 京都美人華道家殺人事件

 File37 "首"の在処
 講談社 (P323~P345)

 ―― 乃木坂46のキャプテン・桜井玲香、卒業か…。

 でも『金田一少年の事件簿』の「玲香」といえば、アイドルの速水玲香。
『金田一37歳の事件簿』ではどうなっているか気になるなあ。 ――

 それはさておき、現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』
『京都美人華道家殺人事件』解答編に入った。

 この事件では京極桜子京極薫子京極雁流の3人が殺された。
 ちなみに桜子は双子の妹、薫子は双子の姉で、特に薫子は首を切断され殺された。
 そして前回、真犯人真夜中に警察が調べた後の枯山水に薫子の首を埋めようとしたところを金田一一に見つかった。

 「真犯人は『警察が一度掘り返した枯山水を調べることはない』と踏んで
枯山水に首を埋めようとする
のでは…?」

 …謎がすべて解けてしまったはじめは、その動きを読んでいたのだ…!


 【桜子殺しの真犯人】

 真犯人
「庭があまりにも荒れて見ていられなかったのでちょっと見栄え良くしようと思った」
苦しい言い訳をした。

 はじめは真犯人がそういう言い訳をするのは無理もないと思っていた。
 なぜなら、真犯人自身もこの事件の全容を理解しているわけではないから。

 
 実は、桜子を殺したのは、姉の薫子だったのだ…!

 
 ・・・はじめは、薫子が桜子との最後の会話をでっち上げた時点で、桜子殺しの犯人が薫子だと疑っていた。

 また事件の発端はネット上に流されたリベンジポルノ
 今となってはリベンジポルノが流された理由は藪の中だが、
「薫子はおしとやかな華道家の顔の裏に、淫らな夜の顔を持っていた」とはじめはみていた。

 そして、薫子についてあくまではじめの想像に過ぎない
当時薫子には常にものすごい重圧がかかっていたとみていた。

 「華道の"か"の字も分からない雁流先生を家元として立てつつ
赤池流をほとんど一人で背負っていたのでは。
 "淫らな行為"もその反動かもしれない」

と…。

 …またはじめはこう見ていた。
 
 「資産家の息子との縁談が舞い込んだとき、薫赤池流は弟子が減った上雁流のムダ使いで相当カツカツの台所事情になっていたので薫子としては赤池流のためになんとしてもこの縁談をまとめたいと思ったはず。
 これをきっかけに乱れた関係をすべて捨て去り、出直そうと考えたのでは。」

 「もしかしたら何人いたのかもしれない肉体関係の相手に別れ話を切り出したところ例のリベンジポルノをネットに流されてしまい、その犯人から事実を伝えられたのでは。」

 【悪魔のささやき】

 はじめは、「リベンジポルノを流した犯人」から話を聞いた薫子に、悪魔のささやきが聞こえたとみていた。

 「(これが縁談相手の目に触れれば確実に破綻。それどころか赤池流も華道家としてのあたしの人生ももうなにもかもお終いや…)」
と思う薫子に、

 「ちょいと待ちいや!

 まだ諦めるのは早いわ。
 あんたには同じカオしたあの無責任な妹がおるやろ。あいつに全部擦り付けたりゃええ!

 おお…!可哀想な薫子…
 そもそもあんたの"苦しみ"の原因はすべてあの子から来てるんやないか!!

 幼い頃からお華の才能あるゆうていつもおいしい所全部あの子が持っていきよった!
 お父はんも赤池流の跡取りは桜子やとずっと言いはってコトある毎に差別され続けたんやろ!?
 しかも最後は苦労の多い赤池流を嫌って全部あんたに押し付けたんよ!!」

 薫子を桜子殺害に駆り立てたのは、真犯人ではなく、薫子の心の中にある悪魔の囁きだったのだ…。

 そして悪魔はさらに囁いた。

 「死ねばいいの! 桜子が…!!
 あの子はいつもあんたの不幸の元凶…
 あんな女…殺されて当然なんや!!

 そして薫子は思った

 「そうや…桜子を殺す…
 赤池流のためにも…」


 ―― 桜子を殺したのは真犯人ではなく、
しかも真犯人が薫子を操っていたわけではないのか。
 でもリベンジポルノを流したのは…真犯人かな? ――


 【夜に輝く、見えない飛石】

  桜子を自殺に見せかけて殺す決意をした薫子は、「見えない飛石」を使って犯行を行っていた。
 その飛石は昼は全く見えないが、夜になると自然に浮かび上がってくるという。
 それは、枯山水の壁から差してくる光が地面に当たったもの。
 殺害現場となった枯山水は夜になるとまるで飛び石のように光が射すところがあり、桜子の遺体があった島までたどり着くことができたのだ。

 光が射すところの地面は特殊な接着剤で砂をブロック状に固めていた

 はじめがそれに気がついたのは町屋バー「みわ」にあった坪庭。
 はじめの部下・葉山まりんが砂の手入れについてバーの女将に聞いたところ、
 「砂は固めてあるので手入れしなくてよい」と話していたことをまりんに聞き、また、「みわ」をあとにしたまりんの歩きかたから、トリックに気づいたようだ。
 ちなみに「みわ」の場合スプレー状の接着剤を使っていた。

 「京極家の枯山水は文化財級の庭で、たとえ警察の捜査と言えど庭をすべてひっくり返すようなマネはできない…
そんな京都らしい気遣いが、"見えない飛石"の存在を隠してしまった」
 と、はじめはみていた。



 【桜子と一緒に旅行に行っていた犯人!】

 薫子は、桜子を殺した後、家族会議で真っ先に庭の手入れを自らかって出ていたが、
 「それは庭に残された飛石のトリックをこっそり始末するつもりだった」とはじめは見ていた。
 だが、それはできなかった。
 
 …薫子は、真犯人によって殺されたから。

 その真犯人は…

 京極雁流の弟子の一人・黒樹左京だった…!

 
 はじめは、
「左京は問題のリベンジポルノを見た時にすぐに桜子ではなく薫子だとすぐに気づいた」
とみていた。
 
 また番頭の六波羅護から勤務表を見せてもらった時、黒樹は桜子が北海道に出張中のときちょうど休暇をとって実家に帰っているという記録が残されていたが、黒樹の実家は京都の北端・丹後町で、一泊で十分な距離なのに三泊もしていることから
 
 「黒樹は実家ではなく、桜子と一緒に北海道旅行していたのでは」

と考えていたのだ…。


 ―― 桜子を殺したのは薫子なのはわかっていたが、飛石はもう一種類あったのか…!
 しかも、真犯人は直接薫子と手を組んだわけではないのか。

 そしてもしも見えない飛石を薫子に無事始末されていたら、
桜子殺しは完全犯罪になっていたかも

 さて次回は、雁流「サイコ」発言の謎解きかな。
 そして薫子の一時的な首の隠し場所の謎解き…。

 サイコについては「柴胡」「西湖」の二つがあるが、どちらも正解かな。
 雁流は前者の意味での発言、真犯人・黒樹にとっては後者の意味での解釈かな。
 これが、第3の殺人(黒樹にとっては第2の)殺人を生んだのかな…。

 『イブニング』で実施中の『推しマンガ応援キャンペーン』の最新版と合わせて気になるなあ。


 【ソース】
 イブニング 2019.07.23 NO.15
 『金田一37歳の事件簿』
 京都美人華道家殺人事件

 File36 見えない飛石
 講談社 (P333~P355)

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