オゥ…オゥ…オゥ…オゥ…オゥ…オーゥ♪
明智警視長「ニジュウネンブゥリデスカ」(←違う)
(※元ネタ)
―― 明智サンとは、20年ぶりの再会か…。 ――
…現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』は
『金田一少年の事件簿』の主人公・金田一一が37歳になり、PR会社の社員としての仕事ではじめがかつて『オペラ座の怪人』に見立てられた殺人事件を3度解決した『オペラ座館』があった歌島で4度目の『オペラ座の怪人』に見立てた連続殺人事件に巻き込まれるという、『歌島リゾート殺人事件』が展開されている。
この事件では婚活ツアー客の桜沢楓と鈴木実が殺されたが、
桜沢は「犯人とイベント中に好きな人がかぶったから」という犯人の身勝手な動機で殺された。
しかも犯人に演劇をやっていたことをまんまと利用され『二度殺された』。
チャペルで殺されたふりをした後ヴィーナスの鐘で殺された。
また、鈴木は昔犯人と付き合っていたときに殺されかけたことがあった。
特に鈴木と犯人は体格が昔と変わっていたけれども、桜沢の遺体がヴィーナスの鐘で発見された時に
「やべぇ!やべーよ!! これってやっぱり… あの時の…」
と口走ったことから犯人にマークされたようだ。
犯人は、昔鈴木に近づいて保険金目的で殺そうとしたことがあり
今に至り歌島で鈴木の言動やそぶりからかつて自分が殺そうとしていた人と確信した。
そしてシャンデリアの尖った部分に柔道…背負投げの要領で投げ飛ばして殺した。
・・・その犯人は、連続保険金殺人重要参考人として警察にマークされていた
看護師の麻生早苗だった…( ゚д゚)
ちなみに麻生が歌島での婚活ツアーで狙っていたのは、ガソリンスタンド経営者の小野塚哲也だった。
…はじめは麻生が犯人であることを指摘するも、麻生に隠し持っていた刃物で襲われ、部下の葉山まりんとともに崖に追いつめられた。
けれども自衛隊の軍用ヘリで明智警視長が現れ、麻生は無事逮捕された。
【はじめたち、謝罪! けれども客たちは…】
「この度は予期せぬこととはいえ、皆様を大変な騒動に巻き込んでしまい誠に誠に…申し訳ありませんでしたっ!!(謝罪のお辞儀は45度30秒…)」「(やっぱり呪われたオペラ座館のあった歌島で何も起きないわけがなかった…!)(ああ…ここでもし最悪裁判ざたになったら…俺…ひょっとしてクビ…?)」
婚活ツアー客たちの前で謝るはじめだったが、客たちは…
…イチャイチャラブラブだった…
( ゚д゚)ポカーン
はじめたちの謝罪そっちのけで
カップルができていた…(・8・)
不動産業の大竹比呂之はフリーアナウンサーの末次里菜とカップルになっていた。
大竹は「悪いのは犯人であなた方は全然悪くない」と言っていた。
末次は大竹をヒロさんと呼んでいて、
警察の事情聴取が初めてで興味津々で大竹の男らしい一面が見られてご満悦の様子だった。
二人は「歌島リゾートにまた来たい」と予約していた。
料理人の黒木護は薬剤師の星村のぞみと結ばれていた。
はじめには肝試しのペアを決めるカードが犯人によって書き換えられていた件について話していた。
「ご希望に添えず誠に申し訳ない」とはじめは謝ったが、星村とカップル成立となったことに満足し、はじめに感謝していた。
これについては、星村も微笑んでいた。
麻生早苗に婚活ツアーで命を狙われていた小野塚哲也は、
「(はじめが)事件の真相を暴いていなければあの恐ろしい女のえじきになっていたかもしれません」
と話していた。
そんな小野塚は声優の辻亜矢芽とカップルになっていた。
小野塚いわく、
「意外かもしれませんが、実は僕若い頃はアニメオタクで…
昔亜矢芽さんが出演してたアニメ僕が好きで…」
はじめは
「(いや!そこは全く意外じゃない!!)」と思っていた…。
( ゚д゚)ポカーン
小野塚は辻が『宇宙装機ダンガルガー』のニナ役であることを知っていて、それで話が盛り上がった。
辻は小野塚に、一時アニメの現場で色々あってやさぐれていたことを話したが、小野塚が
「辻さんは優しい人なんですね。
本当は繊細で傷つきやすいのに周りの人はそう見てないからちょっとムリしちゃうんじゃないですか?」
と言ってくれたので、彼に惚れたようだ。
―― 将来小野塚と辻が結婚したら、一部の辻亜矢芽ファンはこう言うだろう…
「でゅるわぁあああああぶるわっひゃあひゃひゃひゃひゃどぅるわっはあああああああああぎゃあああああうわああああああああ」
まつらいさん…(´;ω;`)ブワッ ――
…それはさておき、カップル成立が相次ぐ中一人だけ人数の関係上あぶれてしまった人がいた。
一級建築士の館林一樹だ。
「あ~あ~、いいよね~!
みんなラブラブしちゃってさー、俺完全にあぶれちゃってるしー
おれあの夜犯人の女から電話で「あなたの部屋に行くわ」なーんて言われて
メチャ期待して明け方までずっと待ってたんだぜ?
ははは…!俺ホント運悪くね?」
館林はそうボヤきながらも、次の婚活ツアーがあるかどうかを聞いていた。
「できれば5割引きで!」とはじめに言っていた。
「よっしゃ、次こそかわいい女の子ゲットだぜ!」と立ち直りの早い館林だった…。
―― 館林はもしかして → ポケモンファン(※違う)――
ところではじめは、殺人事件があったのに人数的に余った館林を除いて全員カップル成立したことについて「吊り橋効果」と考えていた。
これは
『立ってるだけで怖い吊橋と安定したコンクリの橋の上それぞれで男性から女性に電話をかけると
コンクリの方はほとんど反応がなかったのに対し吊り橋で出会った方は半分くらい電話してくる』というもの。
その理由は『吊り橋の恐怖からくるドキドキを恋と勘違いするから』らしい。
今回の事件でいうと『事件が客の縁を取り持った』ようだ。
まりんははじめに言った。
「かっこよかったですよ?そんな"効果"なくても。今回の金田一主任、とってもかっこよかった!本当の探偵みたいで」
【七瀬美雪からのメッセージ!】
まりんが去るのと入れ替わりに、まるで計ったようなタイミングで
ライソ(LINE?)からメールが来た。
はじめの幼馴染、七瀬美雪からだった。
「大変だったね はじめちゃん……でも事件が解決してよかったちょっとだけ一緒にいたかったかも…なんて」
はじめは
「(人の気も知らんで…!
でも…おれはお前の『そーゆートコ』に
何度となく助けられてたんだよなあ…
美雪…」
と思っていた…。
【居酒屋で、新たな事件の幕開けの予感…?】
佐木竜二「やーっぱり起こっちゃったんですねー、殺人事件!」村上草太「まー、お前そーゆー体質だからな~、金田一!」
居酒屋にて、はじめは佐木2号と草太にこう言われていた。
―― 江戸川コナン「( ゚д゚)ガタッ」
毛利小五郎「( ゚д゚)ガタッ」 ――
またはじめが二人に歌島リゾートでの殺人事件について話すと、佐木2号は
「僕もその現場でビデオ撮りたかったなー、
先輩の焦りまくる顔!」
と言っていた。
―― (;8;)<ハジメチャン… ――
そしてはじめは草太と佐木2号に
草太
「今回も事件は無事解決したわけだし、
こんなことそーそー起こるもんじゃないだろ?」
佐木
「ですよねー
先輩、昔はたくさん事件を解決したけど、
サラリーマンになってからめっきり事件に絡んでないし、
そんなに事件に巻き込まれることなんてないですよねー」
と言われていたが、
「だといいがな…」
と、真剣な表情を見せていた…!
―― はじめが今回のラストで真剣な表情を見せたのは、
もしかするとはじめが事件を解決しなくなり、20年のブランク(?)を生じさせることになった過去の事件を思い出したからなのかも。
それは、はじめの宿敵である『地獄の傀儡師』こと高遠遙一の件かな。 ――
そもそも、高遠が作り出した傀儡あるいは本人による事件が20年も起きていないのは違和感がありすぎる。これについては、
「高遠は20年の間にはじめが関わった何らかの事件で命を落としたか?」「あるいは高遠ははじめが巻き込まれた事件とは関係なしに20年どこかに潜伏して一度も姿を見せてないのでは?」「それともはじめの前に直接的にも間接的にもかかわらず、20年間温めてきた壮大な殺人計画を実行する前触れなのでは?」
…想像は尽きないなあ。
高遠がらみかどうかは今の所わからないが、
「もう謎は解きたくない」とはじめに言わしめたであろう事件がもしあったとしたら
その闇は、読者の想像以上に深そうだなあ。
その闇は、読者の想像以上に深そうだなあ。
【今後起こりそうな事件について。】
「事件そのものは解決しても、そこから新たなドラマが始まる。」
そういえば『金田一少年の事件簿』の劇場版でこのことをはじめは、
「ジッチャン(金田一耕助)から聞いた事がある」と言ってたなあ。
この劇場版の原作はマガジンノベルスの『オペラ座館・新たなる殺人』…つまり第2の『オペラ座館殺人事件』だが、
次の事件ははじめが『金田一少年の事件簿』時代に解決した事件の続きの話が展開されるかも。
例えば、はじめが事件を解決したことに対する復讐を目論む人が登場したりとか…
実際、堂本剛が出演していたドラマ『金田一少年の事件簿』では、
はじめが背後から襲われた事件について、はじめが偽葬式を開いて襲撃犯を暴き出すエピソードがあったし。
(※ちなみに、はじめ襲撃事件の動機は『怪盗紳士の殺人』のメインの連続殺人とは違う事件の犯人を暴かれた復讐だった)
【なぜはじめが謎を解きたくなくなったのか?
なぜ高遠遙一が姿を表さなくなったのか?】
それにしても、『歌島リゾート殺人事件』の犯人・麻生早苗は
高遠遙一が食いつきそうな不幸や憎しみを持ってはいなかったなあ。
そして私のブログのコメントにも、麻生について「お粗末な犯行動機」とあったなあ。
―― はじめが「もう謎は解きたくない」と言っていたのは
実は、何かの大きな事件がきっかけではなく
麻生のような身勝手でつまらない犯罪者が相次いでいたからでは…
これまでの『金田一少年の事件簿』に登場した不幸や憎しみを持つ犯罪者の多くは、
高遠遙一にとっては今の言葉で言うと「エモい」だろう。
また、読者たちにとっても…。
そしておそらくは、はじめにとっても。
逆に、『歌島』の麻生のような犯行動機を持つ人たちは高遠にとって「エモくない」。
そしてそれはおそらく読者たちにとっても、はじめにとっても…。
これでは、はじめが謎を解きたいとも思わないし、
高遠も現れないのかな…(´・ω・`) ――
…次の事件は、はじめと高遠、そして読者たちをヒリつかせるえもい展開と犯人を望む。
本編の後に『イブニング』編集部が選んだ『金田一37歳の事件簿』単行本1巻の「エモい」レビューが公開されていたし。
【ソース】
イブニング 2018.8.14 NO.16
『金田一37歳の事件簿』
歌島リゾート殺人事件
File13 嵐の後の歌島
講談社 (P293~P314)