にぎる。

『にぎる。』にようこそ! このブログは私が見たアニメやマンガの感想を自由気ままに書いています。

April 2018

 現在『イブニング』で連載中の『金田一37歳の事件簿』
『歌島リゾート殺人事件』が展開されていて、
 少年時代に歌島にあるオペラ座館で3度の『オペラ座の怪人』に見立てた『ファントム(or歌月)』を名乗る者による連続殺人事件を解決し、今はPR会社の主任として働く37歳の金田一耕助の孫・金田一一が4度目の『ファントム』を名乗る者による歌島で起きた桜沢楓殺しの謎を解く話…
…はずだったが、はじめは「もう謎は解きたくない」と思っていた…
 ちなみに今歌島にはオペラ座館はなく、歌島リゾートになっていた。
 
 …けれどもはじめは警視長となった明智健悟と退官した剣持勇警部に電話をかけていた。
 明智警視長は協力は断ったけれども、
 「なぜ死体が消えたのか、まずはそこから考えてみたらどうですか」というヒントを与え


 【桜沢楓殺しのヒント?
 はじめが忘れ物を取りに行った時に見つけたもの!】

 そもそも『歌島リゾート殺人事件』
 37歳になったはじめが仕事で担当している婚活イベント中、
客の一人・桜沢楓チャペルにてロープで絞殺され倒れているのが見つかったが目を離しているすきに遺体が消え、後に桜沢の遺体がヴィーナスの鐘がある塔にてワイヤーで首を吊られた状態で見つかった事件。

 最近公開された第7話では、はじめがチャペルにキーケースを落としたので取りに行くシーンが最初の方にあった。

 キーケースは無事見つかったが、はじめは2つのものが落ちているのを見つけた
 それは、1個のゴルフボールと水が入ったビニール袋。
 このときはじめは思った

 「なんでこんなのがこんなところに?
 待てよ?よく考えたらこのゴルフボールもおかしいぞ。
 今回まだ誰もゴルフなんてしてないし、
 このツアーは正式オープン前のプレオープンイベントで
 出迎え客は俺たちが初めてのはずなんだ。
 なのになぜこんなとこにゴルフボールが…
 
 けれどもはじめは
「いや、何考えてんだ!俺はもう謎は解かない」
と思っていた…。

 ―― はじめがチャペルで見つけたゴルフボールと水が入ったビニール袋は
脈を止めるマジックで使うものっぽいなあ…。――


 【鈴木実の遺体は、こうして見つかった…】

 はじめがキーケースを取りに行っている間、「ファントム」は気絶させた歯科医の鈴木実を台車でホールに運んでいた。
 運んでいる時犯人はこう考えていた。

 「誰かに見つかったら何て言い訳しよっかな?
 ま、面倒だったらそいつも殺すか…!」

 
  ・・・一方チャペルから戻ってきたはじめは『オペラ座の怪人』のテーマが流れてきたのを聞いた。
 ただ、今回音楽が聞こえてきたのはオーディオルームからではなく、
内庭に向いている方の部屋からだった。
 女性客たちは音楽が流れている部屋の中にファントムがいるかもしれないと思い自分たちの部屋に戻ったが、はじめと冬木栄介支配人、客の館林一樹・小野塚哲也・黒木護・大竹比呂之は音楽が聞こえてきた部屋に入ることにした。

 …部屋の中に入ると中は真っ暗で、しかも照明が叩き壊されていた
 窓が開いていて窓にはシャンデリアが映っていた

 しかも向かいの窓のシャンデリアが音楽とともにフッと消えたのを見たので男性客たちは
「シャンデリアが落ちた」と思った。
 
 シャンデリアがあるのは工事中のイベントホール。
 はじめたちはそこに向かって駆けた。

 その様子を見てはじめの部下の葉山まりんはびっくりしていた。

 ちなみに女性客の麻生早苗はこう言っていた。
 「ね、ねぇ、何、今のすごい音!?」

 
 ・・・客たちはイベントホールに集まった。
 そして明かりをつけると、
 落ちてきたシャンデリアに串刺しにされた鈴木の死体があった・・・。


 …冬木支配人の話によるとシャンデリアは天井裏を通して渡り廊下にあるウインチで高さを調整するタイプ。
 ウインチのワイヤーはそこら辺にあるペンチのような工具で切られていた。
 また、シャンデリアの重さは約30kgでそれほど重くはないとのこと。

 また、ワイヤーを切りに来るには4~5分はゆうにかかり、音楽を聞いて集まった面々には犯行は不可能。
 全員にアリバイが成立していた。


 【葉山まりんの援護射撃!】

 はじめが客たちのところに戻ると館林が怒っていた。

 「あんたんトコの会社、
 こんな殺人鬼のうろつく島でイベントなんてやりやがってどーしてくれんだよ!?
 責任は重大だぞ」

 はじめ
 「申し訳ありません。
しかしまだ島をうろつく殺人鬼が犯人と決まったわけではありません。
と言った時、館林
「どういう意味だよ」
と言われた。

 こんなふうに言われたらかつてのはじめだったら、
 「あんたたちの中に犯人がいるかもしれないってことさ!」と強気に出るが、
 今のはじめはこれを言ったら即クビになることを恐れて言えずにいた。

 …するとまりんがこう言った。

 「待って下さい館林さん!
 主任はこう言いたいんです。
 犯人は外の誰かではなくこの中にいるかもしれないって!」

 犯人呼ばわりされた客たちは怒っていた。
 とくに館林はこうはじめに行っていた。
 
 「へー!おもしろいじゃねぇかアンタ!
もし島に隠れてる別の誰かが犯人だったらどう責任取るんだ!?
出るとこ出て訴えさせてもらうぞ?」

 「申し訳ありません…、ですがその件については私にお任せ願えませんか…?」
 そう答えるはじめはキリキリとする胃の痛みをこらえながらこう思っていた。

 「もう謎を解くしかないっ!
 ジッチャンの…名にかけて…」

 ―― (;8;)<ハジメチャン…

 はじめはPR会社の仕事向いてないかも…
 やっぱりはじめは探偵が一番だと思うなあ… ――

 それにしても「ファントム」が鈴木を運んでいる時に言っていた
 
 「誰かに見つかったら何て言い訳しよっかな?
 ま、面倒だったらそいつも殺すか…!」

というセリフは、第3の殺人の伏線に思えてならないなあ。
 第2の殺人では予定外の邪魔者は特にいなかったし…

 特に歌島で起きた第1の事件『オペラ座館殺人事件』の第3の殺人では
 緒方夏代先生(※アニメではシェフ)殺害という犯人にとって予定外の殺人が起きてるし…

 ある現実の有名な殺人鬼の言葉に
 「うつべきをうたず、うたいでよいものをうった」という言葉があるが、
 第3の殺人はまさにそれになるかも…。

 すると『金田一37歳の事件簿』のはじめのパートナー候補であるまりんが
次の犠牲者になる可能性も出てきたなあ…。


 【第2の殺人:鈴木実殺し の犯人のミス】

 ところで自分は『歌島リゾート殺人事件』について、桜沢楓と鈴木実を殺した犯人は麻生早苗だと睨んでいる。
 
 「桜沢の脈がなかったのは麻生が桜沢と組んでそういうマジックを仕掛けたからでは。
 後で麻生は桜沢を裏切って殺したのでは。
 そして第7話で見つかった水が入ったビニール袋とゴルフボールをマジックで使ったのでは。」

 と考えている。

 
 ・・・特に第7話では鈴木殺しについて麻生はうかつな発言をしていると自分は思った。
 それははじめたち男性陣がイベントホールに向かって走って行ったシーン。

 このシーンではじめが走って現れた時、
 麻生はバスローブ姿で「ね、ねぇ、何、今のすごい音!?」と口走ったが、
 シャンデリアの落下については、目立つようなシャンデリアが落ちる音はしていなかった。
 とくに男性客はシャンデリアが落ちたことを
「向かいの窓のシャンデリアが落ちた」…すなわちシャンデリアの明かりが消えたことから目で判断したが、
 麻生の発言のように耳で判断できたのはおかしいと思う。


 今回の事件の犯人は十中八九麻生だと自分は考えるが、
 第三の殺人が予定外の人物になりそう…
…特にまりんに犯人の凶刃が向きそうな気がして今後の展開が気になる。

 【ソース】
 イブニング 2018.5.08 NO.10
 『金田一37歳の事件簿』
 File7 再びのファントム
 歌島リゾート殺人事件
 講談社 (P367~P388) 

 本誌降臨から11年…。
 お前未だに何してる?

 『金田一37歳の事件簿』の金田一一だと思ったら
 アザゼル篤史だった>ω</(←顔文字が違う)

 はじめに扮したアザゼルさん
「下級悪魔の名にかけて!」

 アザゼル少年…
もとい『アザゼル実は10万37歳の事件簿』

 ( ゚д゚)ポカーン

 …そんな感じで表紙を飾った『イブニング』で連載中の『金田一少年の事件簿』の続編
『金田一37歳の事件簿』では
『歌島リゾート殺人事件』が展開されている。


 【金田一耕助が、ついに引き合いに出された。】

 そもそも『歌島リゾート殺人事件』は、
37歳になった金田一一が仕事で訪れた歌島で、客の一人・桜沢楓が『二度殺された』事件。
 一度目は肝試し中、チャペル内でロープを巻かれた遺体となって発見されたが閉め切った遺体が消え、二度目はヴィーナスの鐘のある塔の中でワイヤーで高所に首を吊られていた。

 ちなみに歌島での一連の殺人事件ははじめにとってこれで4件目で、
かつてオペラ座館があった少年時代に「ファントム」(あるいは「歌月」)を騙る殺人鬼による3件の事件を解決している。
 
 だが、今のはじめは何らかの理由で「もう謎は解きたくないんだ」と思っていた。
 今は、客の安全を第一に考えていたのだ。
 なお前回第5話では警視長となった明智健悟に援軍を頼むが、断られてしまった。
 
 ・・・さて、第6話では客の一人・鈴木実は、
再び現れた桜沢の死体を見た時に

 「やべーよ!
 これってやっぱり…『あの時の』…!!」

怯えるそぶりを見せた。
 
 今、桜沢の遺体を見ている参加者たちの中にいる犯人を横目で見ながら…

 彼と目が合ったとき、鈴木は思わず視線をそらした。

 冬木栄介支配人『オペラ座の怪人』を引き合いに桜沢が最初の犠牲者である道具係のジョセフ・ブケにそっくりと言ったことから
『見立て殺人』だと皆は騒然となった。
 すると館林一樹『獄門島』を引き合いに
「事件を金田一耕助という名探偵が解決した」
と話した。
 そしてはじめ「(金田一って)わりとよくある名前なのかな?」と聞いていた。

 この時のはじめは自分の正体…金田一耕助の孫ということをすぐに明かさず、スタッフとして客たちをリゾートに戻した。

 冷静に対処するはじめを見て、同僚の葉山まりん
 「なんか…いつもとぜんぜん違う…」とつぶやいた。

 はじめはこう言った。

 「こんな事になって動揺してないわけないだろ?
 でもここには俺達しかいないんだ。
 台風で警察も来れない以上、何が起きても俺たちで解決するしかない。
 でなけりゃまた…。」

 そしてはじめはまりんに客の対応を任せて、『ある人』に久しぶりに電話をかけた。


 【剣持警部、再登場!!】
 
 それは剣持警部
 でも20年後の剣持警部は8年前に退官していた。
 けれども「刑事のカン」は健在で、特にこの日は寝付けず鉄アレイを両手に体を鍛えていた。
 
 夜11時半、はじめからの電話を受けた剣持は
 「まさか昔みたいにまた事件でも?」と言っていた。

 はじめは剣持に今自分の目の前で起きている事件の状況を説明した。
 この件に関して明智警視長が部下を指揮できる立場にないので
剣持警部ならば退職したとはいえ捜査一課にコネがあって動けるのではということも話した。
 そして事件の関係者の身元を洗うことを頼んだ。

 はじめ
 「鈍ったとはいえ、俺の直感が湧いてくるんだ!
 素知らぬ顔で集まったツアーメンバーの中に『殺人鬼ファントム』がいるって…ね…!

 剣持
 「なんだか俺までゾクゾクしてきちまったぜ。
 よし、任せろ!
 この剣持勇!警察は退官しても『刑事魂(デカだましい)』まで引退はしちゃいねえぜ!
 
 はじめ
 「あぁ…頼む! 剣持のオッサン」

 剣持
 「ついに昔の口調が出てきやがったな!いいんだよ!それで!!」」

 …こうして剣持のオッサンは、はじめに協力してくれた。

 
 【ファントム、第二の殺人に動き出す…】

 はじめは剣持元警部に電話後、状況を整理した。

 「桜沢の遺体が再び現れたヴィーナスの鐘の塔からリゾートまで歩いて4、5分かかる。
 鐘が鳴り響いた時は関係者全員揃うまで、ものの1、2分。
 何者かが鐘を鳴らしてリビングホールまで戻ってくることは絶対に不可能。
 少なくとも関係者全員に鉄壁のアリバイがある。
 かといって、鐘を鳴らすための自動装置のようなものは見つからなかったし、
リゾートから糸のようなもので操るにしたっていくらなんでも距離がありすぎる。
 まさかファントムが島をうろついているわけじゃないだろうな…」

 こうはじめが考えていると、塔の上にファントムがいた…と思ったら気のせいだった。

 そして明智警視長の
 「なぜ死体が消えたのか、まずはそこから考えてみたらどうですか」という言葉を思い出し、
 
 「首吊りというだけならチャペルで見つかった時点で十分見立てになってたが、
それだけじゃなく何かどうしても必要な理由…とても重要な何かがあったに違いない」
 と考えた。

 ・・・その頃『ファントム』は第二の殺人をしようと思っていた。

 「まずいぞ…なりがあそこまで代わって名前もありふれてるから気づかなかったが…
 多分あいつあの時の…
 だったらなおさら早くヤッちまわないと…!
 あいつ絶対気づいてる…!
 こっちの正体…」

 そして造花とリボンとLEDイルミネーションの入ったダンボールを見て思った。
 「やはりファントムといえば『シャンデリア』だな。
 派手に行こうじゃないか、うんと派手にな。 クククク…」


 … 一方、「やべぇ…やべぇぞ…」鈴木実は怯えていた。
 「あいつが俺に気づいたら俺は…
 いや、大丈夫だ絶対気づいてないはず。
 わかるわけないんだわかるわけ…」と思っていた。

 だが、鈴木はルームサービスを騙ったファントムに、ドアを開けたところを投げ飛ばされ気絶させられた…。

 
 ―― 剣持のオッサン
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ――


 退職後の剣持のオッサンは
はじめのこれからの仕事について極めて重要な役割を果たしそうだなあ。
 例えば「ここはお前の本当の居場所じゃない」などと言って、
はじめに私立探偵を勧めるとか…。

 
 …さて、今回の事件のポイントとなる桜沢の二度目の死体発見となるヴィーナスの鐘が鳴った件については自分が思うに、第3話肝試しのルール説明中にオーディオルームで『オペラ座の怪人』のテーマが鳴ったトリックがヒントになるのでは。
 そうすると犯人は自分のアリバイをまんまと確保できるのでは…

 ちなみに第5話でヴィーナスの鐘が鳴ったときに遅れてやって来たのは麻生早苗小野塚哲也
 二人のうち、桜沢の脈を確認したのは麻生で、脈について彼女がトリックを仕掛けたとすると
オーディオルームで事前に録音した鐘の音を鳴らしたのも彼女
かも…

 ・・・次回、鈴木はド派手な死体になってはじめたちの目の前に現れそうだなあ。
 まるで地獄の傀儡師・高遠遙一の芸術犯罪みたいに…

 ―― そういえば20年後の高遠はどうなっているだろうか…?
 あと、七瀬美雪の姿は…? ――

 【ソース】
 イブニング 2018.4.24 NO.9
 『金田一37歳の事件簿』
 File6 鉄壁のアリバイ
 歌島リゾート殺人事件
 講談社 (P179~P200) 

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