あけましておめでとうございます。
 いつも自分はコンビニあるいは書店で『金田一37歳の事件簿』を読むために『イブニング』を買うのですが、最近はあいにくの悪天候のため今回はユーネクストを利用して『イブニング 2021年第3号』を読んでいます。
今年もよろしくお願いします。
 
 【雲隠れ中の瀬戸倉涼だと思ったら…】

 さて現在『金田一37歳の事件簿』『あやせ連続殺人事件』が展開されている。

 主人公・金田一一のいとこである金田一二三が金田一二三(かねだひふみ)というペンネームで『緋之川伝説殺人事件』を『オソカワミステリ大賞』に応募。佳作を受賞したが、ミステリ大賞を受賞した瀬戸倉涼がパーティー会場で行方不明になり、彼が書いた『綾瀬連続殺人事件』に見立てた殺人事件が相次いで起きた。

 1件目は、埼玉県で工務店勤務の朝霧風馬が監禁されめった刺しにされた事件。
 2件目は東京・足立区綾瀬の雑貨屋の廃屋では便利屋の神山礼児(八雲礼児)が頭に袋を被せられて窒息死させられた事件。

 ちなみにフミは彼氏の小美野悠人とともに行動しており、神奈川の綾瀬に向かい廃屋を発見。
 行方不明の瀬戸倉涼の遺体を発見した…!

 …というわけではなく、それは私のブログのコメントでも指摘があったように実はマネキンだった
 ただ、マネキンには「瀬戸倉涼」の名前が入ったスーツのジャケットが着せられていて、『綾瀬連続殺人事件』の3件目の事件の犠牲者がネクタイで首を絞められていたのでそれに見立てられた感じでネクタイが首にしてあった。

 ただ、フミが言うには

 「マネキンに名前なんてないし、"せ"の見立てとしては少し弱い」

 ただ小美野がジャケットの名前を確認した時、
 「そういえば授賞式の控室で見た時、彼こんな感じのスーツ着てたかも……!」
 と、フミは口走り
 「授賞式のためにこのスーツを用意したのかもしれないな」
 と小美野は言っていた。

そんな小美野はフミの
 「このスーツの中身はどこ行っちゃったの?」という言葉に対しては
 
 「…わからない。
でもこれが瀬戸倉涼自身がやってることだとしたら
小説中の死体になぞらえたこのマネキンには彼のメッセージが込められてるのかもしれない!」

と言っていた。

 この発言を聞いた時フミは前回第5話で廃屋で拾ったオソカワミステリマガジンの『綾瀬連続殺人事件』を読み、第3の殺人の先はどうなってるかを調べようとしたが、その先が破かれて無くなっている事に気がついた。

 それについて小美野
 「綾瀬連続殺人事件はもう終わったってことなのかな」と思っていた。

 フミは廃屋でマネキンを見つけたことをはじめと警察に報告した。

 ・・・一方、瀬戸倉涼の居場所が第6話のラストで明らかになった

 神奈川県・綾瀬のコインパーキングのとある車の中。
 練炭自殺に見せかけられて殺されていた
のだ…!

 それを通報したのは犯人
 公衆電話からボイスチェンジャーか何かでで口を押さえながら
 「近所のコインパーキングでずっと停まっている不気味な車があって気持ち悪い、ちょっと見てもらえませんか」
と電話をかけていたのだ。
 

 【綾瀬の昼】

  (・8・)<アガサチャン!

 前回の『あやせ連続殺人事件』第5話ではオソカワミステリ大賞入選の女子大生作家・冬樹アガサがはじめが働いている会社を訪れはじめに絡んでいた。

 直近の第6話では、はじめが第二の事件で送られてきた写真に違和感を覚えていたのでその正体を突き止めるべく、はじめと行動をともにしていた
 
 …10月16日午前10時55分

 はじめとアガサは足立区綾瀬の街に来ていた。
 第二の事件で送られてきた映像の昼の光景を二人は目にしていた。

 「夜になんないと(違和感の正体は)わからんかも…」と、はじめはアガサに言っていた。

 それを聞いたアガサ

 「じゃ、いっそここで粘ります?
 この辺でお茶したり散歩したり」


 と言っていた。

 はじめは
 「ここは業務命令で来ている」と言っていたが、アガサは止まらなかった。

 「実は私!金田一さんのことメチャクチャ興味あるんですよ~!」

 そう言うアガサは、真壁誠刑事からはじめのことを色々聞いていた。

 「『学園七不思議殺人事件』の謎を解いたのは当時高校生だったはじめだった」などを…

 どうやらワカメ…もとい真壁刑事が色々はじめのことについてアガサに喋ったらしかった

 ( ゚д゚)ポカーン

 …このときフミが神奈川県綾瀬の廃屋で死体に見立てたマネキンを見つけたことをはじめに電話で報告していた

 アガサはフミの電話をスピーカーホンにしてもらいそれを聞いていた。

 また、フミが報告した廃屋で見つけた『綾瀬連続殺人事件』の第3の事件で3人目の死体が見つかったあとの切り取られたページの件についてはじめは
 「何らかの犯人の"メッセージ"」と考えていた。

 「これで犯行は終わり」
 「ここから先は小説とは違う何かをやらかすつもり」

という2つの考えを挙げていた。

 「これから起こることは"なんでもアリ"ってこと!?」とフミが言っていたので、
 はじめはフミに「廃屋から引き上げたほうがいい」と言った。


 …はじめとフミの会話を聞いたあとでアガサ

 「すっごいことになってきましたね!
 ミステリーよりミステリーな展開じゃないですか!」


 とはじめに言い、目を輝かせていた…。


 【はじめ、アガサと整体バキボキでデート!?】

 はじめが感じた違和感の正体を突き止めようと興奮するアガサは、はじめに

 「お腹空いてきたからランチ行きましょう!」と言っていた。

 「(ランチ代経費請求できんのかな…?
  業務命令とはいえ実質女子大生とランチするだけだけど…)」
と思う、はじめであった…。

 ―― 単行本の裏表紙に請求書が登場して、庶務課の氷川さんに
 「請求は認められません」という付箋を貼られそう(確信) ――

 
 …10月16日・午後2時10分
 渋谷駅で小美野と別れたフミははじめに電話した。
 すると…

 「そこはやめて… もっと優しく…」とあえぐはじめの声が…

 ( ゚д゚)ポカーン

 「(…なにやってんのあいつ)」と思うフミだった…。

 …はじめは、アガサと一緒に足立区綾瀬にある『整体バキボキ』にいた
 そこは今回の事件の第二の事件の映像に映っていた場所だった。

 アガサはそこをすっかり気に入ったが、はじめは全身バキボキだった…。

 (;8;)<ハジメチャン…


 …アガサは来週の水曜日に予約を入れようとしたが看護師の女性が言うには水曜日は定休日だという。
 そのやり取りを聞いた時、はじめはあることに気が付き、
「一昨日は(整体バキボキは)休みだったか」を看護師に確認し「休み」と返されたので、
違和感の正体に気がついた。

 …一方、オソカワミステリ編集部では編集者の箕田英輔が瀬戸倉涼の履歴書(?)を見ていた。

 またミステリ作家の間宮利一はパソコンで瀬戸倉とあと二人の男性の写真をパソコンで並べて見ていた。


 ―― 真ん中が瀬戸倉涼なのはわかるけど、
左と右の写真は、朝霧風馬と八雲礼児 かな?――


 【冬樹アガサの次回作?】

 10月16日午後5時

 はじめとフミとアガサは足立区綾瀬のとあるカフェにいた。
 

 フミ
 「そっか、なるほど…!
それが本当なら絶対何か理由があるね!」

 はじめ
 「これはなんかこの事件に関わる重要なヒントじゃないかって気がする…」

 アガサ
 「すごい!すごいですよ!金田一さんの洞察力!!
 『本当は謎とか解きたくないんで』と言いつつついつい解いちゃうわけですね!」

 
 そしてアガサはこう言った。

 「今度の私の小説の主人公、それでいこう!
 一見サエないサラリーマンが難事件の謎をズバっと解くの!」

 フミは
 「アガサさんって面白い人ね~」
 と吹き出していたが、はじめ

 「(この子…俺がサエないサラリーマンだと暗に言ってるよ…)」

 と思っていた…。

 
 ―― はじめがアガサと一緒に整体バキボキ行ってたのが
まりんにバレたらどうなることやら…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

本当にバキボキされそう(確信) ――

 …はじめが感じていた映像の違和感は例の新型の影響による居酒屋の営業かと思ったらそうではなかったか。
整体バキボキが営業してないはずなのに営業してるということだったか。
 別の日に撮られた映像、ということか。

 また、今回は事件の犠牲者である朝霧風馬・八雲礼児・そして瀬戸倉涼の一見関係なさそうな3人の関係を間宮利一が知ってそうなのが気になったなあ。
独自に『あやせ連続殺人事件』というか、過去の事件を追ってたりして…?

 …果たして第4の殺人は起こるのだろうか?
 アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』には第4の殺人まであったから、なんとなくありそうな予感がするなあ。

 そしてアガサはまりんに負けず劣らずのはじめの助手っぽいキャラなので
できれば犠牲者にも、犯人にもなってほしくないなあ…。

 【ソース】
『イブニング』 2021.1.26 NO.03
 『金田一37歳の事件簿』
 File72 犯人のメッセージ
 講談社 (P135~P156)