『金田一少年の事件簿』
…もとい『金田一37歳の事件簿』の主人公・金田一一の宿敵である「地獄の傀儡師」こと高遠遙一は逮捕され、特別重要犯拘置区画にいた。
だが高遠は差し入れられた『モンテ・クリスト伯』の本を折ったり破ったりして捨てることで外にいる高遠の仲間らしき人に秘密のメッセージを伝えていたのか『金田一37歳の事件簿』最初の事件「歌島リゾート殺人事件」の犯人・麻生早苗を暗殺することに成功した。
高遠は逮捕前「ゼウス」を名乗り、麻生を「アルテミス」として祭り上げていたようだ。
麻生は高遠と出会う前から沢山の男を保険金目的で殺していたので高遠が目をつけていたのだ。
ちなみに麻生は、麻生の親を騙った者が差し入れたコンタクトレンズにVXガスを仕込んでいたものを使ってしまったために命を落とした。
これが前回までの流れだったが、第16話からは新たな事件がスタートした。
【三人の女性の殺意!】
『金田一37歳の事件簿』第2の事件は、『タワマンマダム殺人事件』。
この事件は、とある高級タワーマンションで起きた女性の殺人事件らしい。
冒頭では4人の女性が登場し、1話ラストで三人の女性が一人の女性を監禁し後に殺害する模様。
以下にこの事件の関係者を挙げる。
<美咲雛(みさきひな)>40歳。顔のほくろが特徴の女性。後述の3人の女性と一緒にパーティーを開くらしく、知り合いに料理教室の美人で上手な先生がいてケータリングをしている人がいるらしい。「ヒナちゃん」と呼ばれているようだ。だが、仲間と思っていた3人の女性がこの後自分を監禁した上殺すとはこの時の美咲は知る由もなかった……。<姉小路牧子(あねこうじまきこ)>45歳。首にハートのネックレスをした短い髪の女性。「マキさん」と呼ばれているようだ。<九条美音子(くじょうみねこ)>42歳。最近パパ(おそらく夫だろう)がワインを集めていてセラーを買ったらしい。「ネコさん」と呼ばれているようだ。(ΦωΦ)<園森紗英(そのもりさえ)>39歳。4人の中で最年少。ワインと聞いて「竹腰先生も呼ぼう」と提案した。ちなみに竹腰先生は、ヨガの先生らしい。「さーちゃん」と呼ばれているようだ。
4人はSNSでもやり取りをしていたらしいが、
姉小路・九条・園森の3人は美咲が帰ったあと、
「(メスブタが…!あんたの整形顔はもうウンザリ!あたしたちがあんたのせいでどんだけ地獄を見たと思ってんのよ!…まっ!せいぜいチョーシ乗らせてやろうじゃないの!あと二週間の命なんだから…!)」
と思っていた。
・・・そして三人は一週間後、美咲を部屋に閉じ込め、殺そうとしていた…!
一方、そのタワーマンションにははじめだけではなく
はじめの会社の同僚・葉山まりん、そしてはじめの隣人・森下桃香もいた…!
はじめの会社の同僚・葉山まりん、そしてはじめの隣人・森下桃香もいた…!
―― (;8;)<ヒナチャン…
殺害のきっかけはSNSのトラブルかな?
それとも… ――
【はじめの隣人・森下桃香の依頼!】
タワマンを舞台にした殺人事件にはじめが出会う頃、はじめは親戚の不幸と偽ってこっそりケータリングの手伝いのアルバイトをしていた。
それははじめの隣人・森下桃香に頼まれたから。
だが、はじめの嘘をまりんは見抜いていた。
しかも有給を全くとっていないので
「よかったらお手伝いさせて下さい!」
と、はじめに言い出したのだ。
「よかったらお手伝いさせて下さい!」
と、はじめに言い出したのだ。
「(え゛っ… え゛え゛~~~!?)」と思うはじめだった…
・・・一週間後、はじめはケータリングの手伝いをしただけではなく、
桃香の息子・走野の遊び相手もしていた。
桃香の息子・走野の遊び相手もしていた。
ちなみにはじめは走野と将棋をしていたが、はじめは走野に待ったしていた…
( ゚д゚)ポカーン
…桃香が走野を迎えに来た頃、ケータイが鳴った。
電話の主は美咲からだった。
ちなみに桃香がはじめにケータリングの手伝いを頼んでいたのはスタッフの新婚旅行による人手不足であることがここで明かされた。
ちなみに桃香が美咲からの電話を受けた時、美咲は吠えていた。
「はぁ?そんなのはそっちの勝手でしょ?誰のおかげで色々と優良顧客紹介してもらえたと思ってんのよ!?だったらなんとかしなさいよ!こっちだって都合あるんだから!できないってのならもう二度と頼まないし、みんなにもSNSで触れ回るから!それが嫌ならなんとかしなさい!わかった!?」
―― これが美咲が姉小路・九条・園森に殺される原因かな(※白目)。 ――
…桃香の電話での様子を見てはじめは言った。
「森下さん、人手が足りないなら僕がお手伝いしましょうか。
料理とかできませんけど皿洗いとか配膳なら任せてください。」
桃香は、はじめの言葉を聞いて思わず涙を流した。
「ごめんなさい… 金田一さん優しすぎます…!」
―― (;8;)<モモカチャン… ――
・・・桃香がはじめにバイト代の代わりとして
「うちに夕飯を食べにいらっしゃいます?
腕ふるわせてください!」
と話していた時、それを遮るように…
「金田一主任~~!
すみませーん、遅くなりました!」
まりんがはじめにぶつかってきた…!
( ゚д゚)ポカーン
ちなみに桃香はシングルマザーだった。
まりん曰く桃香は「美人で巨乳」だが、
はじめは彼女をそういう目で見たことはなかった。
【マダムトリオのアリバイ工作!】
はじめとまりんと桃香がタワマンに入ると
受付でパーティールーム(パーティースペース ザ・リバーサイド)にケータリングの搬入があったことが伝えられた。
最上階3801号室の「美咲雛」の名前で。
このタワマンはエレベーターが2種類あり20階までしか行けないエレベーターと20階より上に行く高階層エレベーターがあるという。
また監視カメラは部屋に続く廊下にはプライバシーの配慮ということで設置されていないとのこと。
そしてIDカードがないとエレベーターは動かないらしい。
…パーティールームにはこれから起こる事件の犯人である姉小路・九条・園森がいた。
姉小路は桃香たちを笑顔で迎えていたが、
「ヒナさん(美咲)の様子が変だった」と園森が話した。
「なんかイライラしているみたいで急に泣いたり…
旦那さんがずっとアメリカに単身赴任だから何かあったのかなーとか…」
これを受けて姉小路は
「でも半年前韓国に美容ツアーに行った時は誰よりも元気だったのに」
九条は
「そういえばなんか明日から急遽傷心旅行に行くかもってライソが…!
旦那様ステキな人だし色々あったみたいで…」
と話した。
なお3人はこの話は内緒にしてほしいらしかった。
…はじめが「タワマン有閑マダムの大人の事情もなかなかだな」と言い
それに「ですね~!!」とまりんが相づちを打っていた頃…
姉小路・九条・園森の三人は監禁した美咲を今にも殺そうとしていた…!
―― 今回は短編かな?
そして『金田一少年』シリーズで2人より多い犯人は、初かな?
『探偵学園Q』では3人以上の複数犯が登場したけど… ――
特に冒頭で犯人の三人が美咲について「あと二週間の命」と言っていて
その一週間後にパーティーが行われる日に犯人トリオが殺害を実行するということは、
はじめたちがタワマンを訪れた一週間後に遺体が発見されるのかも。
誤植でない限りは…
…つまりは、今回の事件で使われるのは時間差トリックかな?
特に今回は『古畑任三郎』で見かける犯人があらかじめわかっているパターンで、
「はじめはどこで3人が犯人であることを見抜いたか」が問題になるかもしれないなあ。
【もしや、今回の事件も…】
ところで地獄の傀儡師・高遠遙一は『歌島リゾート殺人事件』の真犯人・麻生早苗を「アルテミス」と持ち上げていたが、
『タワマンマダム殺人事件』も高遠が絡んでいる…
つまり、姉小路・九条・園森も高遠の言う「ゼウスのしもべ」なのだろうか…?
もしそうだとしたら、ギリシャ神話の何と呼ばれているのだろうか…?
例えば、運命の三女神「クロートー、ラケシス、アトロポス」かな?
…今回の事件も、高遠絡みの事件であることを自分は期待している。
【ソース】
イブニング 2018.9.25 NO.19
『金田一37歳の事件簿』
タワマンマダム殺人事件
File16 タワーマンション
講談社 (P121~P142)
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