『金田一少年の事件簿』の主人公・金田一一は20年後、
『金田一37歳の事件簿』にてとあるPR会社の主任になっていた。
『金田一37歳の事件簿』にてとあるPR会社の主任になっていた。
『金田一37歳の事件簿』最初の事件で部下の葉山まりんと共に訪れたのは、かつてはじめが少年時代に『ファントム(歌月)』を名乗る者による連続殺人を3度解決したオペラ座館のある歌島であり、はじめが37歳となった今は歌島リゾートになっていた。
そしてはじめが20年ぶりに婚活イベントの仕事で訪れた歌島で、はじめとまりんは参加者の桜沢楓と鈴木実が『オペラ座の怪人』の犠牲者に見立てられ相次いで殺される…、特にはじめにとって歌島では第4の連続殺人事件に巻き込まれた。
だがはじめは、今は警察を退職した「剣持のオッサン」こと剣持勇元警部とまりんの協力により
今回の事件の犯人『第四のファントム』が麻生早苗であることを見抜いた。
…ここまでが『歌島リゾート殺人事件』の第11話までの流れだった。
<麻生早苗のイベント参加目的と犯行動機!>
―― 出麻生早苗…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今年のお盆に化けて出てきそう(※確信) ――
「やだ!あたしが人殺しなんて冗談にも程がありますよ~金田一さん!
鈴木さんはとてもいい人だったし…桜沢さんとは話が合ってとっても仲良くしてたのに
あたしにあの二人を殺す動機なんてないわよ、ねえ!葉山さん」
第12話でこう言って笑顔でとぼける麻生の後ろ手には、
刃物が握られていた…((((;゚Д゚))))
刃物が握られていた…((((;゚Д゚))))
だがはじめは今のところ気付いておらず、麻生にこう言った。
「動機…ね…!私が見聞きした殺人の動機は過去の『罪』や根深い怨念が多かったけど、あなたの場合はもっとシンプルだ。ただジャマだから殺した――でしょ?」
「桜沢さん殺しの動機については正直想像の域を出ませんが、
大体こんな感じじゃないですか?」
「あなたは『ある目的』のためこの婚活ツアーに参加しその目的にぴったりの人物を見つけた。
それがガソリンスタンド経営者の小野塚さんだ。
あなたはなんとしても彼を『もの』にすべく、のっけから猛アタックをかけていましたよね?
ところが小野塚さんを追い回してるうちにまずいことに気付いた。
小野塚さんと桜沢さんが実はお互いのことを気に入っていて、カップル成立目前までいってたんですよ。」
ちなみに麻生は桜沢にカードを見せてもらった時
「(ちっ、やっぱりそうか…コイツは殺す…絶対殺す!」と思っていた。
・・・はじめの話を聞いたまりんは言った。
「好きな人がかぶっただけで『殺す』とか!!
そ…そんなの無茶苦茶ですよ!!」
麻生も
「そうよ!そんなことで人殺しなんてバカバカしい!」
と反論。
だが、はじめは言った。
「確かにフツーじゃありませんよね、こんなこと。…でも、あなたは『そういうタイプ』の人間なんじゃないですか?連続保険金殺人重要参考人、麻生早苗さん!」
―― O原M莉「嫉妬ファイヤーァァァァ!!ノξソ>ω<ハ6」
↑
これが殺人の動機かよ…((((;゚Д゚)))) (←違う) ――
はじめ「あなたはまだ気付いていなかったようですが、警視庁捜査一課と関係の深いある人物からの確かな情報です。」
…はじめは剣持のオッサンから麻生の正体を聞いていた。
「連続保険金殺人重要参考人として捜査対象になっていて、麻生が恋人関係になった男を次々に殺している可能性が浮上してきている。
もしそうだとしたらその婚活ツアーも次の獲物を漁るために参加したのかも知れない」
はじめはこの剣持のオッサンの話を受けて、
麻生が「小野塚と結婚し財産をそっくりいただきその上で保険金をかけて殺す」という計画を立てていたのでは、と推理した。
「お人好しっぽくて金持ちの小野塚さんはまさに『格好の獲物』」だから…
またはじめはこの事件の犯人が看護師であることに気付いていた。
「ゴルフボールを脇の下に挟むと脈を止められることを知っていて、特に桜沢の脈を真っ先に取ったのは麻生だったから」「死体のフリした桜沢の首に何重にもロープを巻き付けさせたのは、看護師の感覚では脈は手首だけではなく頸でもとることがあるから」「普通の職業の人間ならそんなこと考えやしない」
これが根拠だった。
<麻生早苗(むかしのすがた)と鈴木実(むかしのすがた)!!>
「鈴木さんを殺したのだって、彼に正体を気づかれたからじゃないのか?」
こう語るはじめは、剣持のオッサンから鈴木実の昔の写真を送ってもらっていた。
剣持のオッサンは警視庁にコネのある知り合いから書き換え前の運転免許証の写真を手に入れていたのだ。
鈴木は昔、メガネをかけていて今よりも数十キロ太っていたのだ。
はじめは鈴木が桜沢の遺体をヴィーナスの鐘で見つけたときに、
「やべぇ!やべーよ!! これってやっぱり… あの時の…」
と口走っていたことから、
「彼が以前麻生のターゲットにされて殺されかけたことがある」
「鈴木は殺人事件が起きたのを見て、
かつて自分を騙して近づき殺そうとした女が身近にいることを悟ったのでは」
「ひょっとしたら鈴木は麻生に殺されかかったショックで一大決心してダイエットしたのかもな」
と推理した。
…ちなみにはじめはこのことをまりんと麻生の前で話すときに
「お互いの風貌が全然変わってしまっていた」と話した。
そしてはじめは鈴木の昔の姿について話した後で、麻生の昔の姿を話した。
実ははじめは剣持のオッサンを通し、麻生が看護大学生だった頃に大学柔道関東大会に出場した時の写真も送ってもらっていたのだ。
…実は麻生も、昔は太っていたのだ。
その証拠に、彼女は重量級…78キロ以上の階級で優勝した経験があった。
「今の麻生は痩せたとはいっても柔道の達人だから
優男の鈴木をぶん投げて
逆さにしたシャンデリアにぶっ刺して殺すことなんてわけないんじゃないか」
と、はじめは推理した。
<まりんも、はじめの推理に役に立っていた!>
「証拠はあんのかよ…!」
と言った麻生に対し、はじめは
「あんたが綿密な計画を立てないタイプの犯罪者だと気づかせてくれたのは、
そこにいる葉山くんが指摘した犯人のケアレスミスのおかげだった」
と答えた。
それはジョセフ・ブケーの綴りが全然原作の"Buquet"と違ったもの("Bukey")になっていたから。
「綿密な計画犯罪じゃ起こりえないミス」とはじめは言った。
そして麻生が『オペラ座の怪人』のエピソードになぞらえるフランス語の文面をネットの翻訳機能を使ってでっち上げしかも元の登場人物の名前もネットから拾ったものをそのまま翻訳にかけたのでは、と推理した。
「逆に咄嗟の思いつきでこれだけのトリックを仕掛けたのはたいしたもんだよ!さすが殺人の常習犯!」「でもそういう行き当たりばったりの犯罪は大抵あちこちに指紋やら何やら証拠を残しているもんなんだ。たとえばあのゴルフボールや氷の入ったビニールの指紋をふきとったりしたかい?」それに肝試しの組み合わせを決めたあのカード。紙にも指紋は残るけど、気を使って書いたかい?」「仮につかなかったとしても、あんたの筆跡は専門家が見ればばっちりわかるぜ。」「そうそう、桜沢さんを吊るした『ヴィーナスの鐘』は?もしそこに桜沢さんを絞め殺したロープが残っていたとしたら、そこからあんたの皮膚片だって見つかる可能性は十分あるんだぜ!」
つい昔のノリで犯人・麻生早苗を追い詰めていくはじめだったが、
まりんは鬼気迫る麻生の表情に震えていた…((((;゚Д゚))))
そして麻生が動いた。
「そうね、あなたの言うとおりね金田一さん。これからはもう少し証拠を残さないよう気を使うわ。今あなたに言われた証拠も全部始末するつもり。…そう、お前ら二人をブッ殺してからな!!」
麻生は、はじめとまりんを刃物を持って追い回し、崖まで追い詰めたのだ!!
ちなみに麻生は、はじめとまりんのところに来る前に「集まりは中止になった」と他の参加者に言っていた。
だからいつもだと事件の関係者が集まるはずなのに、来なかったのだ。
<意外な援軍!!最初は非協力的(?)だったが…>
「やばい!!この女凶暴な上に柔道の達人だ、運動不足の中年じゃ一発でシメられちまう!」
はじめはまりんを連れて崖まで逃げるが追い詰められてしまった。
「そら死ねや~~~ヒャーヒャヒャヒャ」と刃物を振り回す麻生だったが、
上空から突然、軍用ヘリがやってきた。
そして降りてきたのは、何と明智健悟警視長だった!!
そして、明智警視長により、麻生は殺人未遂の現行犯で逮捕された。
麻生「え!? え!? ( ゚д゚)」
そして、明智警視長により、麻生は殺人未遂の現行犯で逮捕された。
麻生「え!? え!? ( ゚д゚)」
…明智警視長は第5話では
「警視庁捜査一課の判断として船を出せないならば、
私がそれを強要するような命令を部下たちに出すわけにはいきません。
台風の日に離島にヘリを出すなんて自殺行為です。」
と断っていたが、それは警視長のヘリの話だった。
悪天候でも飛べる自衛隊の大型軍用ヘリに出動を要請していたのだ。
「やっぱりやればできるじゃないですか」
「どうやらお祖父さまの名を汚さずに済んだようですね、金田一君」
明智警視長に助けてもらったはじめはヘナヘナとなって座り込み
「来るなら来るって言ってくれりゃいいのに…
ほんっと性格悪いな相変わらず!」
と言った。
明智警視長は
「誉め言葉と受け取っておきましょう」と言っていた…。
―― オゥ…オゥ…オゥ…オゥ…オゥ…オーゥ♪
明智警視長「ニジュウネンブゥリデスカ」(←違う)
でも「明智警視長小原鞠莉説」浮上、かな?――
『ラブライブ!サンシャイン!!』の小原鞠莉は
小原家のヘリで2年ぶりに沼津にやってきて、
『金田一37歳の事件簿』の明智警視長は
自衛隊の大型軍用ヘリで
今回第12話で20年ぶりにはじめのところにやってきたし( ゚д゚)
次回第13話で明智警視長は「20年ぶりですか」とはじめに言うか、気になるなあ。
・・・それはさておき今回の事件は、もしはじめがはじめの宿敵である『地獄の傀儡師』高遠遙一だったら、麻生に刺されつつも間違いなく殺していたかもなあ。
実際『高遠少年の事件簿』で高校時代の高遠は犯人・霧島純平に刺されつつも、見事に返り討ちにしていたからなあ。
特に麻生は、『高遠少年の事件簿』の霧島を彷彿とさせるなあ。
高遠はこの作中で彼を
「自分の気に障ることがあるとすぐカンシャクを起こして人目を引こうとする」
「犯行動機は実に短絡的で押し付けがましい自己満足」
と評していたが、麻生が歌島で桜沢や鈴木にしたことももまさにそれだと自分は思う。
それにしても、麻生と鈴木の昔の姿については予想外だったなあ。
「昔と今で風貌が全然変わってしまっていた」といえば『雪鬼伝説殺人事件』の登場人物を思い出すが…
【ソース】
イブニング 2018.7.24 NO.15
『金田一37歳の事件簿』
歌島リゾート殺人事件
File12 決着
講談社 (P185~P206)
『高遠少年の事件簿』
講談社 原作 天樹征丸 漫画 さとうふみや
(2014)
コメント
コメント一覧 (1)
まりんの正体も今後に影響してくるかもしれない。