来年2017年で25周年を迎えるという『金田一少年の事件簿』
 2013年に『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』とタイトルが変わり、
2017年を迎える前に新事件が登場した。
 タイトルは『聖恋島殺人事件』

 「せいれん」から思い出されるのは水の妖精・セイレーンだが、
今回の事件の舞台となる孤島、「聖恋島(せいれんとう)」はまさにそれが由来らしい。


【剣持警部、磯釣り大会の決勝に進む!】

 さて、主人公・金田一一七瀬美雪とともに聖恋島を訪れるきっかけになったのは、
剣持警部が何と磯釣り大会「セイレーン・フィッシングマスターズ」の決勝に進んだから。
 ちなみに剣持警部は、プロの釣り師・平和卓也にその腕を褒められた事があるという。
(※なお『聖恋島殺人事件』は、平和卓也氏と雑誌・磯釣りスペシャルが取材協力しているという。)
また剣持警部はセイレーン・フィッシングマスターズのことはふくろうカフェのマスターからチラシを見せてもらい知った。

 一方はじめは…

 …船の上で「いたずらな風が吹かないかな~」と思って美雪のスカートを眺めると、実際吹いたので
「おおっ!ラッキー! 神風キタコレ!!」と叫んだ
美雪に顔面パンチ(※いわゆるジャイアンパンチ)を食らって「神風玉砕」だった…。

( ゚д゚)ポカーン
(;8;)<ハジメチャン…


 ・・・くだんの「セイレーン・フィッシングマスターズ」は3人までの出場が認められており、
はじめと美雪は釣りは全然できないけれども参加し、剣持警部の腕のみで決勝まで勝ち上がった。


【聖恋島のたった一人の住人・霧声昼子登場!】

 ここで今回の事件の関係者…決勝進出した参加者などを挙げる。

 ☆参加者
 
<潮小次郎(うしおこじろう)>

 帝王大学病院の勤務医。28歳。
美雪に聖恋島の由来がセイレーンであることを教えていた。
 けれどもはじめは潮について「イケメンだからムカつく」と思っていた…。

<鰐瀬たかし(わにせたかし)>

 医療機器メーカー営業マン。25歳。

<伊豆丸険(いずまるけん)>

 ゴマスリ製薬会社医薬情報担当者。50歳。
ちなみに鰐瀬が勤務する医療機器メーカーはその系列で、鰐瀬は彼の後輩に当たる。
また潮とチームは違うけれども知り合いらしい。

<寒野美火(かんのみか)>

 女医。30歳。
奥ノ木武蔵が勝手に写真を撮っていたのを注意していた。


<右竜あかね(うりゅうあかね)>

 小説家。42歳。
セイレーン・フィッシングマスターズを題材に新しい小説を書く予定。

<奥ノ木武蔵(おくのぎむさし)>

 編集。29歳。
右竜の編集担当。
 取材は主催者側の許可は取っていたが、寒野には伝わっていなかったようだ。


<影尾風彦(かげおかぜひこ)>

 帝王大学医学部教授。55歳。
 テレビによく出ているという。
 
 はじめを見て
「どう見ても決勝に残るような面構えじゃないのが混じっている」と言っていた。

 ☆イベント運営者

<鬼島高彦(きじまたかひこ)>

 イベント担当会社・音羽アイランド広告。
「いかなる事故が起きた場合も主催者側は一切責任を負いません」という同意書を見せていた。

<凪田空也(なぎたくうや)>

 サウスアイランドケーブルTVプロデューサー。
 セイレーン・フィッシングマスターズの決勝の日程を二度も変え、天気の悪くなるタイミングを狙っていた。
 悪天候の中命がけで魚を釣るド迫力の画を取ろうとしていた。

<海星終吾(うみほししゅうご)>

音羽アイランドのカメラマン。32歳。
 
 ☆聖恋島の住人

<霧声昼子(きりごえひるこ)>

 聖恋島唯一の住人。87歳。
聖恋島を「墓標の島」と呼んでいた。
 ちなみに聖恋島には昔はもっと人が住んでいたらしいが
人口が減り住人として残っているのは霧声のみだという。
 また聖恋島は釣りのイベントでしょっちゅう使われているので
生活する分には何も問題ないらしい。


 ・・・ところでセイレーン・フィッシングマスターズの決勝に残った4チーム

「剣持警部・はじめ・美雪」チーム
「影尾・潮・寒野」チーム
「伊豆丸・鰐瀬」チーム
「右竜・奥ノ木」チーム
の模様で、
特に奥ノ木は影尾チームと伊豆丸チームについて、
知り合いの2チームが決勝に残っていることを疑問に思っており、
右竜はこの2チームについて「限りなく『黒』に近いグレー」と言っていた。

 
 ・・・そして聖恋島を訪れたはじめたちを待ち受けていたもの。

 それは「アーアーアー」と悲しげに歌うような声だった……

 
 ―― 孤島に87歳のおばあちゃんが元気に一人暮らし…
これは大ニュースだ…( ゚д゚)
フィッシングではなくそちらに関してテレビの取材はなかったのかな? ――

 それに自分は「セイレーン」といえば
妖精というよりはむしろ怪物のイメージが強いなあ。
もっと言えば、魔女といったところか。
 今回のエピソードについて言えば、
霧声昼子は、現代に生きる魔女なのかも…( ゚д゚)

 …今回の犯人のターゲットはおそらく影尾教授ら医療関係者か
凪田ら胡散臭いイベント運営者のどちらかだと思われる
孤島に一人暮らしする霧声の謎がターゲットが誰であろうと関わってきそうに感じるなあ。

 そして冒頭に出てきた「人間魚雷回天」がどう事件に関わってくるのか、謎だなあ。

【追記】
 『金田一少年の事件簿』といえば、
ドラマ『金田一少年の事件簿N(neo)』にて高遠遙一役だった成宮寛貴氏のコカイン疑惑報道も気になるなあ。
 くだんの右竜の言葉を借りれば、「限りなく『黒』に近いグレー」でないこと、黒でないことを信じたいなあ。

(※ソース
週刊少年マガジン2017年第1号
『金田一少年の事件簿 聖恋島殺人事件』
CASEFILE of Kindaichi Hajime: 聖恋島殺人事件 #1
講談社(2016) (第1話)p79~p100)